おすすめ度：70％
BL時代劇度：100％
自由なライバル度：100％
原題：류선비의 혼례식 / Nobleman Ryu's Wedding (全8話)
結婚した相手は男性だった？！2021年のBL時代劇。
あらすじ・キャスト
政略結婚したリュ・ホソン（カン・インスさん）は、妻ファジンが何と男性だと知り驚く。実はファジンの兄キワン（イ・セジンさん）が婚姻を前に逃げた妹が戻るまでの間、妹のフリをしていたのだった。怒るホソンだったが…。
感想
約10分x全8話の短いBL時代劇で、観やすく良かったです。
何ら凝ったお話ではありませんが、面倒くさくない素直なストーリー展開です。
分類としてはBLになりますが、いずれも描写は露骨さはなく軽いと感じました。あまりBL系に興味がない方でも観やすいドラマかと思います。（個人の感想です）
また時代劇のBLというのはあまり見かけない気がしますので、真新しさを感じました。
妹が結婚前に逃げてしまったため、兄のキワンがとりあえず女装し許嫁と結婚することに。とりあえず妹が見つかるまで、妻として一緒に暮らすことになり…というお話。
速攻で物語の先が読めてしまいはしますが、個人的には途中で出てくる第3のキャラがネタ化していて面白いと感じ、中だるみせずに視聴しました。
またメインの3名ですが、いずれも韓国ドラマのBL作品（だけではありませんが）ではよくお見かけする3人だったので、個人的に謎のホーム感（？）があり良かったです。
ゆるいネタバレありの感想
ファジンと結婚したリュ・ホソン。しかし祝宴後に酔って眼を覚ますと、悪夢の続きが…。
そう、何と妻ファジンは男性だったのです。何でも女装していたのはファジンの兄キワン。
政略結婚でもあったファジンとホソンの婚姻、実はお互い顔をよく知らないまま結婚したので、こんな理屈が可能だったんですね。
そして肝心の花嫁は、式の前に逃げてしまったというのです。
状況に困った花嫁側の家族は、妹を見つけるまで兄がとりあえず妹のフリをするという斜め上の禁断の手段を使ったのでした。
妻が男性だったと知って、驚きつつ怒るホソンさん。
しかし同居する自分の母がすっかり”妻”を気に入ってしまい、困った状況に。息子の結婚に幸せそうな母の姿を見て、真実を明かしにくくなるのでした。
とりあえず”妻”の「妹が戻れば全て上手くまとまる」という言葉を信じて、2人の新婚生活がスタートするのでした。
お約束のトラブル
女装している男性のエピソードがあるドラマあるあるなのが、女性同士の付き合いトラブル。
今作でも服を作る＝体のサイズを測る、銭湯に誘われるなど、男性であることがバレないよう四苦八苦する”妻”。ただし、銭湯ネタは会話のみです。
そんな困った状況に置かれる度、”妻”を助けてくれる優しい夫ホソンなのでした。
強力ライバル登場
今作の大きなライバルの1人は、ホソンの妹。兄が大好きな彼女は、新妻が気にいりません。ことある事に意地悪を仕掛けてきます。
一方、別の本気の（？）ライバルも。ホソンの先輩であるオモシロ枠のテヒョンさんです。
後輩が結婚したと聞き地方から戻ったテヒョンは、ホソンを訪ねます。
地方を回ったテヒョンさんの悟りとして、「綺麗な女の人が多い」と述べた彼。嫌な予感がします。
ホソンが妻ファジンを紹介すると、速攻で「神秘的な顔だ」と食いつくように”彼女”を凝視するテヒョンさん…。どうやらホソンの妻に一目惚れしてしまったようです。
翌日から、テヒョンさんのルール無視のラブレター攻撃や突撃攻撃が始まり、”妻”ファジンも無言に。
挙句、夫であるホソンに「彼女を慕っている」と真顔で宣言し、ホソンも困惑。
テヒョンさんの熱い気持ちは、もう誰にも止めることはできないようです。一体どうすれば…。
本物の帰還
問題がこじれそうな頃、何と本物の妹ファジンが戻ってくるのでした。ホッとする兄キワン。自分が去り、妹のファジンがこのままホソン夫婦になれば「元どおり」なのです。
とはいえ「妹が戻れば上手くいく」と言いながら、ホソン母にも結局嘘をついていたことも明らかになるわけで、結局何ら上手くいかない状況になりそうですが…。
またそれだけでなく、夫ホソンは別の意味で複雑な表情を浮かべます。そう、ホソンさんは、知らず知らずの間に”妻”に完全に愛情を感じていたのでした。
ホソンは別れ際にキワンに「私たちにとって正しい道とは？」と問いかけるのでした。かなり難しい質問となりそうです…。
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ホソンの問いにキワンはどう答えを出したのか？そして、問題の（？）テヒョンさんはどうなるのか…？この先はぜひドラマを観て頂ければと思います。
ちなみにテヒョンさんは、非常に物分かりの良い方なんだな〜と思いました。
ということで、ストーリーがわかりやすく、且つ適度にコミカルで良いドラマだったなと思いました。
個人的には、テヒョンのキャラが今作では好きでしたので楽しめました。私の勝手な印象ですが、テヒョン役のチャン・ウィスさんは（色々な意味で）何故かクセが強い役をよく演じられているので、今作でも例に漏れず良かったです。
軽めのBLに興味がある方は、とても短いドラマですしチェックしてみてください。
