ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ My Sweet Dear (感想)

おすすめ度:58%
2人のシェフ度:100%
俺たちしかいない度:100%
原題:마이 스윗 디어 / My Sweet Dear (マイスイートディアー)全8話

My Sweet Dear ドラマ映画感想

性格が全く異なる2人のシェフが料理長の座を巡って争うが…。2021年のBLラブストーリードラマ。

あらすじ・キャスト

人気レストランの料理長ドゴン(イ・チャンヒョンさん)は、客としてやってきたジョンウ(チャン・ウィスさん)と印象的な出会いをする。
しかし後日、ジョンウはレストランにドゴンのライバルシェフとして2人は再会することに。性格が真逆なドゴンとジョンウは度々衝突するが…。

感想

強気なストーリー展開で、視聴していて思わず半笑いになる部分もあったのですが、エンディング含めて上手くまとまっていて面白かったです。
私が観たのはWEBドラマバージョンだったのですが、"My Sweet Dear THE MOVIE"という映画版が存在していることが判明し、視聴直後だったので少々混乱しました。
紛らわしいですが、おそらく内容はほぼ変わっていないと推測しました。(THE MOVIE版は最初の約10分しかチェックしていませんが…)

主演の2人ですが、ドゴン役のイ・チャンヒョンさんは「賢い医師生活」などでも最近出演されている俳優さんで、WEBドラマ含め割と色々なジャンルにチャレンジされていているんだなと好感度が大変上がりました。
チャン・ウィスさんも「Oh!ご主人様」や私の(少ない)BL作品履歴でもお馴染みの俳優さんですが、今回は私の記憶をはるか超えたレベルで体格が良くなっておられて驚きました。
その鍛えられた身体アピールタイムが、作品冒頭含めて結構な頻度で存在していましたので、注目かと思います。個人的にあまり筋肉に興味がないので、すごいなあ~という感想ぐらいでしたが、お好きな方は是非チェックして下さい。

舞台は、とある人気レストラン。
性格も調理スタイルも180度異なった2人のシェフが料理長の座を巡って、衝突し合います。しかし一緒に働くうちに(というか最初から?)惹かれていって…というベタなお話です。
ベタ、と書きましたが悪い意味はなくてWEBドラマという尺もありこの2人の関係性と料理長決定戦という2つのネタから、安定感あるストーリー。
つまり邪魔者が2人の間に存在しないため、関係性のみに集中できるお話になっていたのは良かった!

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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イ・チャンヒョンさんインスタグラムより

本当にいきなりジョンウさんの筋肉スタートから始まるドラマで、既にここから「やべえ…」となった本作。
特に序盤がものすごく”強く”、視聴していて呆気に取られてしまいました。正直理解し難いレベルのグイグイ来る強気スタイル、悪くないと思います!!

ドゴンが料理長を務めるレストランですが、新メニューがイマイチのよう。
レストランの社長からは、もう少し攻めたメニューをと要求されるドゴンさんですが、彼はあくまでもベーシックスタイルの料理を提供したい様子。
社長とは考え方が異なるようです。

そんなレストランにある日、冒頭で身体アピールをしたジョンウさんが意味深に訪れます。
料理長を呼び出し、いきなり自分が食べていた途中のミディアムレアのステーキをシェフ・ドゴンに突拍子もなく「あ~ん」と食べさせるという暴挙。
この冒頭わずか数分で発生したこのシーン「やべえ…」(2回目)
正直、ニヤニヤするのを止められませんでした。一体何がこれから起こるのか!?期待度が非常に高まります。
ちなみにこのシーンの意図を視聴後も少し考えてみましたが、残念ながら全くわかりませんでした。

お肉を食べさせたと思いきや、次にジョンウさんは突然立ち上がり、呆気にとられるドゴンを抱き寄せるような仕草をして彼のエプロンの紐を結び直します。そしてその場を颯爽と立ち去ります。
彼は一体何者なんでしょうか…色々な意味で震えあがりました。

後日、例の謎のジョンウさんが突然レストランの厨房にナチュラルに侵入。
意味深にそして爽やかに(?)生のニンジンを齧りながら、手際よくなぜか調理を始めるジョンウさん…。
ニンジンを食べる意図がこのシーンも考えても不明でしたが、最早誰も文句を付ける隙がありません。
単なる素人視聴者である私は、ジョンウさんは人参が好物だと推測せざる得ませんでした。
そんな時ドゴンさんが戻ってきて、厨房を荒らされたと激怒。そりゃそうですね。ただ、忙しい時間帯にキッチンを放置するドゴンさんも如何なものかとは思いましたが。
このジョンウですがただの乱入者ではなく、ドゴンたちの同僚になるというのです。ザワつく一同。

ジョンウが突然雇われた理由としては、実は社長の陰謀でした。
新メニューをジョンウに開発してもらい、レストランのフランチャイズ化を狙っていたのでした。
困惑するドゴンに、社長はこのジョンウとドゴンは今後たった1つしかない料理長の座を巡って、メニュー対決してもらうと宣言。なぜそこまで回りくどいことをしなければならないのか、よくわかりませんでしたがとにかく対決!文句は言えません。
ジョンウはトレンドを意識した料理を提供し、あまり伝統にとらわれないスタイルのようです。一方伝統を重んじ、保守的なドゴン。
2人の性格や料理のスタイルは正反対。この水と油のようなキャラの2人が同じキッチンでしばらく働くことに。

ジョンウさんはそんな社長の差し金でやって来た、いわば刺客。
でもおそらく最初にレストランで呼びつけた料理長ドゴンを見て、一目ぼれ状態だったと思われます。
なぜならその後に電話で「宝くじに当たったさ…」と話していたので、ドゴン=宝くじ1等(前後賞あり)といったところでしょうか。当選おめでとうございます、ジョンウさん。

このように「最悪の出会い」をした2人でしたが(ただし一方は当選者)、次第にそして強引に距離は縮まります。
ある夜、遂に決定的なことが。
ムーディな雰囲気でジョンウさんが「お前は今も俺が嫌いか…?」と切なそうに口火を切ります。そして「オレはお前が好きだ」と畳みかけるように告白…。
結果:祝杯
清純に乾杯で祝うというのが、逆に斬新…と思いつつ。とりあえず2人の仲が確固となったようで一安心です。

そんな2人はジョンウさんの「イイ人が出来たら、一緒に来たかった」という、高校生のような大変可愛らしい希望を叶えるため、クラシックスタイルのテーマパークへ向かいます。
早朝の開園前の貸し切り撮影だと推測されましたが、係員さえ見当たらないという全く無人の遊園地は視聴していて普通に不穏な気持ちになりはしました。
ただ観覧車に乗っている時のドゴンさんのセリフ「オレたちしかいない気分だ…」というのは、実際にまさにその通りの状況だったため、じわじわ笑いが込み上げてしまいました。ダブルミーニングだったのでしょうか…。

このままハッピーが続くかと思いきや、料理長対決が残っていたことに気がつきました。当然、どちらか1人はこのレストランから去らなければなりません。
しかしこの対決、元々フェアなものではなかったんですね。そう、そもそもジョンウが来たこと事態に社長の思惑があったのでした。
そして続け様に明かされるジョンウの怪しい過去。
それを知ったドゴンの失望…そして愛憎!!!デカいオルゴール!!!音信不通!!思い出!愛!
色々と短時間で盛り上がりを見せつつ怪しい雲行きになりながらも、2人はお互いを再び信じ合うことはできるのでしょうか?
そして迎えた料理対決…果たしてどちらがその座を得るのか…?!

終盤にかけて彼らの仲が深まるにつれ、厨房がほぼ放置気味になっていたのが気になりはしましたが、最終的に落ち着くところにストーリーが終結して良かったです。
エンディングのオチですが、見事にタイトルにリンクするとは正直一切予想できなかったので、これまた斬新!?!とある意味かなり感動しました。
しかし、これが某ハードな任侠映画を観てから気になっていた”水刺身”という料理なのかな??と、個人的には別の事を考えてしまった次第です。
ということで、適度にツッコミ所もあり、グイグイ来るストーリーが魅力的なドラマでした。
心に残る点は特にありませんでしたが、愉快な気分で視聴を終えたドラマです。

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