ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ウエディング・インポッシブル (感想)

おすすめ度:50%
兄弟度:100%
豪華ゲスト出演度:100%
原題:웨딩 임파서블 / Wedding Impossible (全12話)

ウエディングインポッシブル感想レビューあらすじネタバレ 韓国ドラマ

偽装結婚を計画するが…?2024年のラブコメ

あらすじ・キャスト

無名で売れない女優のアジョン(チョン・ジョンソさん)は、親友でもあるドハン(キム・ドワンさん)が久しぶりにアメリカから帰国することに喜んでいた。
祖父から結婚するよう迫られていたドハンは、アジョンを恋人で結婚相手にすることを思いつく。
しかし、ドハンの弟ジハン(ムン・サンミンさん)はアジョンが気に入らないが…。

感想

キャスティングされた俳優陣も素晴らしく、序盤から面白そうなスタートを切ったドラマでした。
しかし、残念ながら割とすぐにダラついた展開になるというか…。(すみません、個人の感想です)
関係性がぐるぐる同じルートをたどっていて、どこにも新しい道に進まないように思わせられました。
全12話という通常の16話よりは短いドラマですが、私にとっては妙に長く感じられた作品でした。

使われるネタは財閥の息子たち、異母兄弟、偽装結婚…など、過去のドラマあるあるのものばかり。
ただ1点異なったのは、同性愛者であるドハンの存在でしょうか。
主人公アジョンはこのドハンと親友。ドハンは政略結婚させられそうになって悩んでいます。
彼は自分のセクシャリティをアジョン以外の誰にも、もちろん家族にも明かしてはいません。
ここでドハンは親友の女性アジョンと偽装結婚して、家族を"安心”させようと計画します。
しかし、この2人の関係を疑うのが弟ジハンがいて…と、このようにドラマはスタート。
このドハンというキャラがキム・ドワンさんが演じられていて、演技としてもとにかく申し分ない!!と個人的にかなり期待していました。
ですが、ストーリー上でドハンの苦悩や葛藤がほとんど上手く活用されておらず、相当残念に思えました。
むしろこのドハンがいるからこそ、今作唯一の深みのある個性にもなるはず…!
そんな重要キャラだと思えましたが、単なるジハンとアジョンを繋げる役のようになっていて、もったいないにも程があると素人ながらに思った次第です。
こうなると、割と凡庸なドラマの1つになりますので、かなり単調な展開となってしまっています。

そんなダルめの展開に強めのスパイスが必須と思われたのか、このドラマでは近年稀にみるレベルの(?)豪華なカメオ出演(特別出演)がありました!!
確かに無表情でぼーっと観ていたところに、「あっっ!??!」となる俳優さんたちのおかげか、目がギンギンに覚醒しましたので効果絶大。
チョン・ギョンホさん、キム・ボムさん、リュ・ギョンスさん、イ・スヒョクさん、カン・ヒョンソクさん。
そしてイ・チュンヒョン監督(ジョンソさん主演の『バレリーナ』など)と、怒涛の出演で普通にビックリしました。
この豪華なカメオ出演だけでも見る価値があるかもしれません…。

原作はこちらもWEBトゥーンということです。

ゆるいネタバレありの感想

ウエディング・インポッシブル 感想あらすじレビュー評価

端役のプロ状態のアジョンは、その演技力を活かしてエキストラから一般人の結婚式での友人役などなんでもこなしています。
高校生の時からの友人ドハンが、海外から戻って来てアジョンは再会します。
ドハンにとってもアジョンや家族に会うのは久し振り…しかし、彼は悩みを抱えていたのでした。
財閥家出身のドハンは、後継者となるべく祖父から結婚するよう強く言われていたのでした。
結婚相手の有力候補者として、同じく大企業の一人娘チェウォンの名前が上がっています。
しかし、彼は結婚する気は全くありません。というのも、実はドハンは同性愛者。
そしてそのことをを家族に明かすことができていません。
チェウォンと結婚して財閥のトップに立て…そんな祖父の命を断るしかありません。
そんな兄の心情を知らない弟のジハンはイラつきます。ジハンは常に兄が後継者になることを希望していたのです。

偽装結婚のオファー
ドハンは全てを解消できる方法をとして、"演技”が上手いアジョンに報酬含めて自分と結婚する話を持ち掛けるのでした。
驚くアジョンでしたが、この「プロポーズ」を受諾するか否かでひと悶着あるわけです。
まず一番目が弟ジハンの反対。ジハンとアジョンは、過去にちょっとしたトラブルでお互い良い印象を持っていませんでした。
そして、当のアジョンもあっさりとドハンとの"別れ”をドハン祖父に約束するなど、コメディ的にストーリーが展開…されると思っていました。

ウエディング・インポッシブル 感想あらすじレビュー評価
ウエディングインポッシブル感想レビューネタバレ
ウエディング・インポッシブル感想考察批評

結婚するしない
親友ドハンの気持ちも強く理解でき、また彼を助けたい純粋な気持ちもあるアジョン。
しかし一方で、このまま偽装結婚を本当に進めてもいいのかという、複雑な迷いがアジョンの中に生まれます。
ドハンが秘密を隠そうとすればするほど、お互いが苦しくなっていくよう。
そして別の感情がアジョンに芽生えていくのでした。そう、弟ジハンへの特別な気持ちです。
当初はいがみ合っていた2人。ジハンは兄がアジョンと結婚しないよう、彼女の気持ちを自分に向けさせようともしていた関係。
そんなおかしな2人の間に、自然に恋愛感情が沸き上がっていました。
こうなると余計にアジョンはドハンとの結婚に踏み出せなくなっていきます。ジハンとは法的に義理の弟という関係になるからです。
この3人をスキャンダルとして取り上げる記者や、他の財閥の人々の思惑が入り混じり、アジョンとドハン、そしてジハンの3人はどんどん苦しい状況に陥るのでした。

気になった点
・ネタについて
家族の問題が多すぎて、ドラマ内「トラブル」の内容がどれも似通っていてメリハリが単純に皆無だと思いました。
まずジハンとドハンは異母兄弟で、その背景にも家族間のいざこざ。
加えて財閥の後継者問題、その他の家族含めて色々あります。そしてドハンの同性愛問題。全部が家族の問題です。
そのどれにも強く焦点が当てられているようで実はいないというか、変わり映えしないというか…。
結局アジョンとジハンがお互い想い合っているのに、進めないのはこの家族のダラダラした似たような問題しか用意されていなかったからだと思いました。
個人的にはドハンというキャラをもう少し強くフィーチャーして欲しかったです。

・ジハンとアジョンの恋愛
この2人も一体いつお互いを好きになったのか謎でした。
ジハンは恐らくアジョンが俳優としてプライドのある仕事をしていると判明したところで気になったのでしょうが、この2人がメインの恋愛になりますので、もう少し感情の機微を描いて欲しかった。
この過程が不足しているように見えて、特に最終回の急ぎっぷりには視聴していて居心地の悪さを感じました。
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ということで、序盤数話は面白いな~と思って視聴していましたが、回を重ねるごとになかなかぼんやりしていると感じました。
出演する俳優さんも皆さんとても魅力的だったのもあって、全体的に本当にもったいないドラマだったなと思いました。

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