ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ブラッドハウンド (感想)

おすすめ度:82%
バディ度:100%
海兵隊度:100%
原題:사냥개들 / Bloodhounds (全8話)

ブラッドハウンド ネットフリックス 韓国ドラマ 感想考察レビュー

悪徳貸金業に立ち向かう2人のボクサー!2023年のクライムアクションドラマ。

あらすじ・キャスト

ボクサーのゴヌ(ウ・ドファンさん)は試合の決勝戦で対決したウジン(イ・サンイさん)と仲良くなり、ウジンはゴヌの家庭の借金のことを知る。
その頃、貸金業で手を広げていたミョンギル(パク・ソンウンさん)の一味を追っていたヒョンジュ(キム・セロンさん)を心配したチェ社長(ホ・ジュノさん)は護衛を探していたのだったが…。

感想

王道ストーリー特有の分かりやすい、スッキリした潔さのある作品で面白かったです!
テンポがとてもよく、まるで漫画を読んでいるように展開される観やすい作品でした。
ただ韓国作品らしく、激しい暴力シーンや血などの描写もそれなりに多く出てきますので苦手な方はご注意下さい。
ただ痛そうなシーンのボリュームは比重としては多いですが、個人的には意外とアッサリしているライトな描写だったようにも感じられました。

1話から主役のウ・ドファンさんとイ・サンイさんの見事な鍛えられた肉体が出てきます。このボクサー2人が、善良な人々を食いものにしている悪徳貸金業者に”殴り込み”をかけるというお話です。
この数行の”あらすじ”が既にこのドラマのお話そのもので、細かいヒネリなどは特に用意されていません。
ですがこの善vs悪の構図の理解しやすさが作品の雰囲気に非常に合っていて、大変良かったと思いました。
ありがたいことに全8話で完結していて(シーズン2の匂わせはありません)観やすいですので、激しい(?)クライムアクション系がお好きな方は是非チェックして頂ければと思います。

ゆるいネタバレありの感想

ウ・ドファンさんインスタグラムより

ボクサーとして新人王戦に向け、トレーニングを続けるゴヌ。
彼の真面目で一本気な性格はプレースタイルにも表れているようで、ボクシングとしても正統派です。
そんな彼には悩みがありました、借金です。母親は1人でカフェを営業していますが、家賃の支払いなどで上手く返済が進んでいる様子ではありません。
新人王戦の決勝戦でライバルとなる相手、ウジンに無事勝利したゴヌ。
このウジンに試合後にゴヌから声をかけたことがきっかけで、その後2人は親友となり仕事上の信頼できるパートナーとなっていきます。
まさにゴヌとウジンの大きな出会いだったのでした。

ゴヌとウジン
兵役で海兵隊所属だったという経歴に異常にこだわりを見せるウジンでしたが、何とゴヌも海兵隊の先輩だったと知り、一気にゴヌに対する心の壁が崩れ去り打ち解け合います。
ゴヌの借金事情を聞いたウジンは、年上ということもあってか彼に仕事を見つけてやろうと親身になるのでした。
気真面目なゴヌに対し、お調子者ながらも情に熱く親切なウジン。2人はとても気が合ったようです。

スマイルキャピタル
その頃巷を騒つかせていたのが、悪徳金融業の代表キム・ミョンギルです。彼は社会情勢を巧みに利用し、人々を騙しカネを巻き上げていたのでした。
被害者はホームレスや中小企業、そして同業でもある貸金業者。そして財閥をもターゲットにしていました。まさに全ての者から奪おうとしていたのです。
そしてゴヌの母親もまた、彼らの餌食になっていたのです。
母のカフェを破壊し、脅迫しに来たミョンギル一派。母からの怯えた連絡で駆けつけたゴヌは、拳ひとつで彼らに立ち向かいますが、負けてしまいます。
ゴヌは怒りとやるせなさ、そして更に膨らんでしまった借金に気落ちするのでした。

チェ社長との出会い
借金返済とカフェの修復などでお金が絶対に必要になったゴヌ。まさに渡りに船の状況で、ある人が働き手をちょうど探しているという紹介を受けます。
ゴヌとウジンは、依頼者のチェ社長がいる古びたビルの古書店に出向きます。何でも、チェ社長は現在無利子で困窮した人々にお金を貸しているというのでした。
ゴヌらは借金の取り立ての仕事かと疑いますが、チェ社長と一緒に働いているヒョンジュの護衛を頼まれます。
ヒョンジュはゴヌの母親が騙されたキム・ミョンギルの一派をまさに1人で追っていて、彼女を心配していたのでした。チェ社長はゴヌ(とウジン)を気に入り、「2人1組になって動け」と告げ、ゴヌにとっては好条件を提示してくれるのでした。
ここからゴヌとウジンの”バディ”としての行動が始まり、そしてチェ社長への忠誠を誓います。

戦いの始まり
チェ社長とミョンギルの過去の苦い繋がりもあって、チェ社長は徹底的にスマイルキャピタルを潰すと静かに決意します。
そんな社長の支えになるべく、かつての精鋭たちが集結。ナイフやバイクなどそれぞれに得意を持つ右腕と左腕の強そうな男性2人…。
ゴヌとウジン、そしてヒョンジュはこのドゥヨンとヤンジュンらと共に戦いに備えるべく用意します。
しかし、ミョンギル一味は警察関係者などもいて、そう簡単な相手では決してありませんでした…。

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ゴヌとウジンらは無事キム・ミョンギルを倒せるのでしょうか?結末はぜひ視聴して下さればと思います。
ちなみにカメオ出演(特別出演)でキム・ミンジェさんが出演されています。
ただ途中で、かなり不自然にまさに”消えて”しまったヒョンジュに違和感を覚えていたのですが、視聴後にヒョンジュを演じたセロンさんが途中降板していたことを知りました。そのため、作品自体の公開も遅れてしまったとのことです。
恐らく元々はヒョンジュがこの2人と共に大きく活躍するであろうと想像できましたので、この件で脚本の大きな変更を余儀なくされたかと思います。とはいえ、かなり上手く修正したのだな…と、逆に印象に残りました。
ゴヌとウジンのコンビも良かったです。結果的には結構な犠牲を払いましたが、”ドラマとしては”後味の良いエンディングで簡潔にまとまっていて面白かったです。
凝った設定のストーリーが多い中、このようなストレートな王道ドラマを観ると逆に新鮮味を感じるなと思った次第です。面白かったです。

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