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観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ホン・チョンギ (感想)

おすすめ度:48%
赤い眼度:100%
魔王度:100%
原題:홍천기 / Lovers of the Red Sky (全16話)

ホン・チョンギ感想レビューあらすじネタバレ

魔王が封印された身体、運命の2人が翻弄され…。2021年のファンタジーラブストーリー。

あらすじ・キャスト

時は昔…王に乗り移った魔王を絵に封印する儀式があった、まさにその日に誕生したホン・チョンギ(キム・ユジョンさん)とハ・ラム(アン・ヒョソプさん)の2人。
彼らは生まれながらにして運命の絆で結ばれ、そしてそれぞれ呪いをかけられていた。
幼少期に再び出会った2人は自然と仲良くなるが、王宮から儀式に呼ばれたラムはそこで体の中に魔王が入って封印されてしまい視力を失ってしまう。
チョンギとラムは再び離れることになるが、19年後再会することに…。

感想

思った以上に冒頭からかなりファンタジックなドラマです。
魔王含め、神々の代理戦争を主人公の男女2人チョンギとラムが行うようなお話に、ラブストーリーとリベンジもの(?)が混ざった作品です。
壮大な感じもしますが、話は結構な堂々巡り感もあって、中盤は特に中だるみさせられました。
出演されている方々が皆さんとても魅力がありましたので、もう少しキャラ同士の関係性に重点を置いても良かったのではないかと素人ながらに思いましたが…。
とはいえ、ハ・ラムを演じるアン・ヒョソプさんのミステリアスな雰囲気、そしてユジョンさんの美しくかわいらしいチョンギの2人の縁の行き先が気になったのもあり、私は短期間で視聴しました。

生まれた時から、神によって結びつけられた2人には身体的にも試練が与えられます。
やっと再会かと思いきや、そこには"魔王”が立ちはだかり…と、「一体どうすりゃいいのさ」的な絶大な設定が存在しますので、なかなか話は進みません。
そんな感じで中盤はとくにテンポがダラダラしますが、終盤は大急ぎでまとまっていきます。
あと、個人的には人間版(?)の"魔王”の演出が大袈裟すぎてネタ感満載で、正直全く好きではありませんでした。
ファンタジー系なのでしょうがないとしても、今作では色々思う点もありましたが、それなりに楽しかったです。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
原作は小説です。

ゆるいネタバレありの感想

ホンチョンギ感想ブログ考察ネタバレ批評
ホン・チョンギ 韓国ドラマ 感想あらすじキャスト

昔…王に入っていた魔王、その魔王を王の肖像画に封印することに。
その絵師はチョンギの父。
無事、魔王を封印することができたものの、チョンギの父は呪いのように病に侵されてしまう。
ちょうどその儀式の日にチョンギは誕生したのでした。そんなチョンギは魔王の呪いで生まれながらに視力を失っていたのです。
同時に、その封印する儀式にいた動士にも息子が誕生。ラムは水の気を持って生まれていました。
魔王を戦っていた神はこのチョンギとラムは「特別な子」として注目。
成長した2人は、仲良くなりお互い初恋相手になります。
しかし、ラムは魔王の呪いで日照りが続く国に雨乞いの儀式に呼ばれることに。
しかしその場で、かつて絵に封印されていた魔王が復活し、なんと神によってラムの身体の中に入ってしまうのだった。
ラムの”目”はチョンギの元に移り、チョンギは目がみえるようになりますが、ラムは今度は上が見えなくなってしまう。
再び2人は離れ離れに…。

2人の再会
19年後、幼少期の想いを2人は忘れられず過ごしていました。
視力が回復したチョンギは父のように絵師として稼ぎながら、父の介護を。
一方盲目のラムは宮廷にも出入りし、星読みなどを行っていた。
ですがラムは宮廷のせいで自らの視力を失い、家族を失った恨みを忘れてはいませんでした。そう、復讐を密かに誓っていたのです。
そんなある日、偶然2人はまた再会することに。
ラムはこの女性絵師が、あの幼少期の思い出のチョンギであることに気づきますが、と同時に自分の身体が異常な行動を取ることに恐ろしくなるのだった。

ホン・チョンギ 考察感想レビューあらすじネタバレ
ホンチョンギ 韓国ドラマ 感想あらすじ考察レビュー

魔王問題
ラムの身体に封印された魔王が、自分の目をチョンギから「取り戻そう」として頻繁に暴走することに次第に気づきはじめるラム、チョンギら。
厄介なことに(?)、2人が接近して触れ合うとラムの身体に異常をきたす様子。
ラムとチョンギはお互いの想いが強くなるものの、魔王化したラムに周囲は恐怖を覚えます。
「お前を側にはおけない…」苦しい気持ちを抱くラムさん。

絵で封印問題
ラムの中にいる魔王を封印するため、過去同様に絵を描くよう命じられたチョンギ。
しかしチョンギは、あの父のように自分も魔王を封印する絵を描くことで正気でいられなくなるのでは、と不安にかられます。ラムもチョンギを守るため、絵を描いて欲しくはありません。
が、自身の身体が魔王の力のせいか気を失うことが多くなっています。
この2人の間の葛藤の解消に、ドラマ上時間を要しています。
一体2人はどうなるのか…。

気になった点
・ラムが視力を失ったように一切見えない点
ある程度しょうがないと思うのですが、かなり強いキャラ設定だったこの点がそもそも無理筋だったと思います。
視力が無いのに星を見て(部下が星を観測して伝えてはいますが)助言するという役もどうかと思いましたし、乗馬したり、相手の顔色を窺っているような雰囲気のシーンもありました。
ヒョソプさんの演技が…というよりは、見えていないという設定がそもそも描写として難しいように思えました。
・神どうにかして問題
魔王とサンシンともう1人の神の3つ巴の戦いですが、そもそも何故チョンギとラムに呪いがかけられたのかという点からして、よくわかりませんでした。
偶然2人が生まれたからなのでしょうけど、彼らを”使い”続けて、途中少し出てきて小さく手助けして消えるの繰り返し…あまりにも都合が良すぎると感じました。

ホン・チョンギ 考察感想レビューあらすじネタバレ

・ユル大君の存在意義
王子として、チョンギに密かに恋するコンミョンさん演じるユル。
このキャラが本当にもっとチョンギとラムの関係に絡んで欲しかったです。
チョンギとの関係性で全く爪痕を残すことことができないユル…ただの芸術好きな良い人というキャラで勿体ないと思いました。
チョンギとラムの間には魔王以外の問題が起こりませんので、ある意味つまらなく、ユルが何かしてくれたら良かったのにな…と残念でした。
スタート地点からチョンギとラムは運命!とされていますので、どうしようもないのでしょうが…。ちょっと関係性としてはドラマとしてつまらないと思います。
・ラム魔王化
ゾンビ風メイクでソヒョプさん演じるラムが魔王化します。
迫真の演技でしたが、正直ちょっとネタのようにも見え、私は申し訳ないですが某ゾンビ映画を思い出してしまい半笑いになってしまいました。
もっと少し控えめな魔王メイクでも、十分ソヒョプさんの演技の差別化で彼が魔王化していることが普通に伝わるはずだと思いました。
・最終回のチョンギの視力
無事魔王を封印して、目を取り戻したラム。そしてチョンギは子供の頃のように視力をまた失うことになりますが、なんと数分後奇跡の復活!
なんでしょうか…これが可能なのであれば、神は最初から彼らの視力を復活させてあげて欲しかった。

他にも色々ありましたが、ちょっと全体的にもったいない展開のドラマだったなと思います。
かなりファンタジー色が強い作品なので、好みが別れるかもしれません。
ですが私はそのファンタジー系好み以前に、ストーリー展開と演出がやはり気になるかな…と思った次第です。

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