おすすめ度：5％
パン大盛度：100％
謎の昭和感:100％
原題：하와유브레드（ハウアーユーブレッド）全5話
天才パティシエと彼の番組出演を願う新人作家の恋模様とは…2020年のWEBドラマ。
あらすじ・キャスト
天才パティシエのハン・ドゥ（キム・ジュンミョン/EXO スホさん）は、街中でベーカリーを開いていて、連日長蛇の列の大人気店。
一方でテレビ局の新人作家のノ・ミレ（イ・セヨンさん）は、担当する料理対決番組に、ドゥに出演依頼するために、彼のお店に押し掛けるが…。
感想
韓国と中国の2国の共同制作のWEBドラマですが、出演者や言語は韓国語です。
1話約40分、全5話と短い作品ですが、WEBドラマでは珍しくテンポが悪く感じました。
また5話しかない割に、ドラマ内で語られるエピソードが異常にに多い！
ファンタジー要素まで加わっていて、メインのラブストーリーはおろか、全体的に話が散漫になっていて、ドラマ的にはかなり残念な内容に感じました。
また、このドラマ観始めて5分ぐらいで、2013年ぐらいのものかな？と思っていたのですが、何と2020年の作品ということで驚愕しました。
演出、セット、小道具、映像、脚本全てがとにかく妙に古臭くて、終始かなり困惑させられたドラマでした。（出演した俳優さんが可哀想に思いました）
1話3分ぐらいのWEBドラマでも、もっとクオリティが高いのがあるのに…。
また上に載せているポスター写真ですが、厳密にはOSTのアルバムジャケット写真です。
面白い点が、イ・セヨンさんの髪の色です。ドラマ内ではクリーム系のブロンドヘアスタイルなんですが、このジャケット撮影時のキャラクターコンセプトは黒髪だったようですね。
スホさんとの写真も合成のようで、その部分も謎が多いです…。
ゆるいネタバレありの感想
イ・セヨンさんインスタグラムアカウントより
「願掛けパン」という日替わりのパンやケーキが、大人気のベーカリーを手掛ける天才パティシエのドゥ。
そして、「パティシエの三大天王」という料理対決番組の作家のミレ。
ドゥをこの番組にTV出演させたいという、2人の押し問答や恋愛要素が基本のお話となっています。
ですが開始３分。
大型バイクにまたがって、ハン・ドゥ（EXO スホさん）が道の途中で、停車しています。
そこにミレ役のイ・セヨンさんが、クリームブロンドの髪をなびかせながら、笑顔で三輪自転車（大人用）を走らせて通りすぎます。
それを見かけて何故か微笑むドゥ。
ドゥは四次元ポケットでも持っているのか、どこから出してきたのか謎のシフォンケーキ的なものが入ったお菓子箱（？）を手に持ち、ドゥは謎に微笑みます。
・・・昭和か？！（困惑）
開始早々困惑するドラマは、なかなかないと思います。
ケーキを取り出した意図、なぜドゥが微笑むのか…やべえ、いきなり嫌な予感がします。
嫌な予感は的中…全5話を能面のような顔で観ることになりました。
そして全50話設定ぐらいは余裕でOKそうな、大盛エピソードの数々。
・ミレがドゥを番組に出演させる話
・ミレとドゥの恋愛
・ドゥとデイモンのライバルの話
・スポンサー企業の話
・ミレの宿敵の話
・ドゥと父親の確執
・父親の職人話
・料理対決番組の話
・メトロノームのファンタジー話
などなどなど…。
どう考えても盛りすぎ！！
全5話でまとめるの無理でしょ…という要素が、惜しみなく大量に出てきます。パンだけに、お腹いっぱいというか…とにかく、収拾がつかない感がすごい。
そして、メイン（？）であるドゥとミレのラブストーリー。
まさかのキスシーン無し！！！（無言）
別にキスシーンが目当てな訳ではないですが、これだけどうでもよい要素を散々詰め込んでおいて、それはないでしょ…と、まるで何者かによって神回避されたキスシーンのようでした。
ということで、2020年のドラマにしてはかなり珍しい、昭和感満載で仕上がっていた作品。
そういう点ではある意味、斬新に感じて面白くはありました。
ただ、ストーリー展開がミニドラマの割に、かなりもったりしたテンポが気になります。
笑える想定としてのネタも異常に冷えており、とにかく全てが「どうしてこうなった？」という謎が残る、不思議なドラマでした。
色々と制約があったりしたのでしょうか？逆に気になることが多かったです。
スホさんのファンの方はご本人目当てとして（素敵でした）、観ても良いかもしれません…。
ですが肝心のお話は正直、面白くなかったので残念ながらお勧めはできないドラマでした。
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