おすすめ度：55％
放送部度：100％
校内放送度：100％
原題：라이브온 / Live On (全16話 U-Next版)
人気者がある者を追って放送部に入るが…？青春ヒューマン・ラブストーリー。
あらすじ・キャスト
SNSではインフルエンサーとして人気者のホラン（チョン・ダビンさん）。
しかし人を寄せ付けない性格のせいか、彼女の高校生活は陰口を叩かれたりと孤独だった。
そんなある日ホランの隠したい過去を匂わせるような、不穏なメッセージが校内放送で流れる。
ホランは犯人を見つけ出そうと放送部に入部しようとするが、完璧主義の部長ウンテク（ファン・ミンヒョンさん）はそんな彼女のことが気に入らない…。
感想
高校生活を舞台に恋愛、友情、いじめ、SNSなどの問題を扱った、観やすい作品でした。
PLAYLISTらしい10代〜の頃の女性同士の微妙なバランスの友情を描くのが上手く、この作品も例に漏れずラブストーリーと並行して友人関係の問題が主軸に語られていきます。
ただ残念ながら、根本的に背景設定が雑すぎるというか、掘り下げが甘すぎて正直よくわからない点が多々ありました。
実際、今作のエンディングは「おう…」という感じで終わった話でもあります。
個人的に主軸のテーマについて理解に苦しむような部分がありました。
ただ、その部分について考えるのは途中で放棄し、とりあえず主人公2人のカップルに注目してラブストーリーとして考えるとかなり楽しめました。
主演のウンタク演じるミンヒョンさんですが、とにかく優等生キャラがピッタリ！
ドラマ内でのよくわかんねえな...と困惑する気持ちが、ミンヒョンさんの朝の清流のような雰囲気にスッキリ浄化され（？）、最後までそれなりにこのドラマを楽しめました。ありがとうございます。
ドラマとしてはテンポも良く、また出演している全ての俳優さんは魅力的でした。
ストーリーとしては何ら新しいものはありませんが、個人的には当初の期待よりもずっと面白く視聴しました。
ファン・ミンヒョンさんが気になっている方は、特に視聴されて下さい。
特別出演（カメオ出演）で、K-POPグループのTOMORROW X TOGETHER（TXT）のヨンジュンさんが出演されています。
ちなみに私が視聴したU-Nextでは全16話ですが、本来は全8話の構成です。
ゆるいネタバレありの感想
ソヨン高校で注目の的になっている人物、ホラン。彼女はSNSでは多くのフォロワーを持ち人気者です。
しかし学校ではまるで刺々しい壁を作るように他人と関わらず、一匹狼のように過ごしています。彼女に話しかけるのは、男友達のユシン（チェ・ビョンチャンさん）だけ。
そんな彼女の態度のせいもあって、学校では彼女の陰口をささやく者も多くいます。しかし彼女はまるで意に介していない様子。
そんなある日、校内放送で”ホランにしかわからない”謎のメッセージが流れます。何かを思い出したホラン、不穏な気持ちになるのでした。
誰が一体このメッセージを送ったのか？彼女はその相手を絶対に突き止めてやろうと誓います。
とりあえず放送部で確認するしかありません。ホランは、一度は入部の誘いを断ったものの、この事件を明らかにするために放送部に入部を決意します。
部長ウンテク
放送部の部長であるウンテク。彼はとにかく自分にも他人にも厳しく、放送部の仕事に真面目に取り組んでいます。
秒単位で時間管理をし、計画が狂うのを嫌う完璧主義ウンテク。
そんな彼がトップに立つ放送部ですが、自分本位なホランが入部したせいでウンテクは面食らってしまいます。
ホランはチームワークを乱し適当で、ズルもするタイプ。そんな彼女の勝手な行動に怒るウンテクさん。
完全に水と油のような2人は衝突し、とうとうウンテクはホランに退部を勧告します。
探偵ホラン
放送部を辞めようとしたホランでしたが、メッセージの送り主を割り出すには、やはりあの部に入るしかありません。
ホランはウンテクに謝罪し、とりあえず心を入れ替え（？）ることに。とりあえずウンテクの信頼を再び得ることができたよう。
放送部の校内放送用のメッセージアカウントを共有してもらえ、ホラン探偵は大満足。まずは1つの目的達成です。
しかしそのアカウントを調べる内、ある人物に行きつきます。中学生の頃に親友だったソヒョン（ヤン・ヘジさん）です。
なんと、お互い知らないフリをしていましたが、この2人はかつて大親友だったのです。一体なにが2人の間にあったのか？ソヒョンが犯人なのでしょうか…？
ホラン＆ウンテクの恋
韓ドラあるある、嫌っていたアイツにLOVE…ということで、ホランとウンテクも気付けば好意をお互いに抱き始めます。
時間厳守でルールを逸脱することを嫌うウンテクは、ホランから身勝手さ（？）を学びます。
一方のホランは真面目なウンテクから、約束を守らないのは相手を傷つけることになるという視点を知ります。
自分を守るため、それぞれ違った、そしてある意味極端な方法で他人に接していた2人は、似た部分もあって次第に惹かれ合うのでした。
ホランの過去
彼女は一体何に怯えているのか？実は彼女は中学時代にいじめを受けていたのでした。彼女はそのことがトラウマになっていて、「親しい人にこそ隠したい」という気持ちが強かったのです。
しかし、今やインフルエンサーとして輝くホランを羨みやっかむ者も存在。
彼女は人と壁を作り孤独を貫いていたものの、放送部に入ったことで当初目的にしていなかった新しい仲間やそして恋を見つけます。
しかしそういった守りたい人間関係が出来たからこそ、余計に彼女は現在とは異なる姿の自分の過去を明かすのが苦しく、そして怖かったのでした。
気になった点
・ホランの感情の推移
過去の辛い思い出に向き合って克服する…そのような今の彼女の気持ちは描かれていました。
ですが、そもそもどのような気持ちの変化があって、ホランはインフルエンサーとして”生まれ変わった”のかという点が不明すぎました。
人気者になるとアンチのような人々が発生しがちですが、いじめの過去があって敢えてそのような道を選択したことこそ、ホランにとって大きな変化だったと個人的に思えました。
既に人気者になった時点で過去を克服しているようにも思えましたが、彼女のそのような背景についての描写はゼロ。
この点がそもそも根本的に謎で、物語のスタート地点でよくわかんねえ…と思ってしまいました。普通に知りたかったです。
・ホランの態度
インフルエンサーとしての地位を確立し、学校では人を寄せ付けない彼女。
そんな態度に他のクラスメイト達は彼女を嫌ったりするわけですが、それについては正直”どうしようもない”のでは…とは思いました。自ら嫌われるように仕向けているわけで…。
ただ、ホランの10代の複雑な感情を考慮すると、そのような態度をとる理由も理解できます。しかし、だからと言って（悪気の無い）他人に対して悪態をつくのは良いとは思えません。
そんな彼女にウンテク君は何度か苦言を呈するのですが、物語として最終的にホランに同情を寄せる流れに対し、個人的には彼女が周囲に対して謝罪ナシで進むのは若干モヤモヤしました。
個人的には彼女も自分の態度をウンテクだけでなくクラスの皆にも謝ってからこそ、真のハッピーエンドになるのでは…という気ははしました。
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ということで、ホランが感じ悪い→ホラン（涙）になるという流れ、そのストーリーの主要軸である主人公の心情の描写が一番謎という残念さ。
そこがイマイチというか、主人公の行動原理がちょっと理解しにくかったという印象です。
ただ、ウンタクとホランのラブストーリーだけを注視すると、このカップルは大変可愛らしかった。
一見ホランに振り回されそうなウンタク君が、彼女のお世話係のようになっていて、単純に微笑ましかったです。
ドラマとしては雑…、しかし当初の期待よりずっと楽しめたドラマでした。
