おすすめ度：65％
医者度：100％
ライバル度：100％
原題：닥터슬럼프 / Doctor Slump (全16話)
傷ついた、かつてのライバル2人が再会…2024年のラブストーリー。
あらすじ・キャスト
高校時代、共に成績優秀でお互いが強烈なライバルだったハヌル（パク・シネさん）と
ジョンウ（パク・ヒョンシクさん）。
現在ハヌルは麻酔科医そしてジョンウは大人気美容外科医として、別々に活躍していたのだった。
しかし、ちょうど同じころ2人は人生の岐路に立つことになるのだった。
ハヌルは精神的にダウンし、そしてジョンウもまた医療事故に。そんな傷ついた2人は、偶然再会することに…。
感想
傷ついた2人がお互いを通して痛みを乗り越える、というテーマのラブストーリーです。
比較的平和に進行する話で、コメディも想像以上にあって、あまりイライラしたり感情を大きく揺れ動かされるという作品ではないように思えました。
明るく気軽に視聴できる作品で良かったと思います。
ただ一方で短所としては、キャラクターに深みがあるようで無く、お話の展開がもっさりとしている点です。
特に後半は大した問題も起こらず、正直なところ似たようなシーンが多くて少々だるいというかマンネリな流れになっているかなと感じました。（個人的な感想です）
全16話ですが、全10話ぐらいでもよかったのではと思うぐらいでした。
とはいえ、それなりに気になる点もありましたが、総合的には楽しく視聴しました。
ここ最近色々と忙しくてあまりドラマが観れていなかったのですが、そんな中でもあまりアレコレ考えず視聴できたので気さくなドラマだと思います。
主演のパク・シネさんとパク・ヒョンシクさんの共演は、2013年のドラマ『相続者たち』以来とのことです。
ゆるいネタバレありの感想
プサンから引っ越して来た高校生のハヌルは、ジョンウと同じクラスに。
何と彼女は全国で1位の実力を持つ生徒。そしてジョンウもまたトップの成績を保つ学生でした。
そんな2人はすぐに強烈なライバル関係に。
お互い勉強に関しては一切譲りません。まさに犬猿の仲の2人。
そして現在…ジョンウは今、大人気の美容外科医。ハヌルは大学病院で麻酔科医として勤務中。
2人とも仕事を順調にこなしているように見えます。
しかしハヌルは、プレッシャーの下で職場の人間関係や仕事内容に問題を抱えていました。
少ないポストを狙う出世レースと自分の研究を他の人に取られたり、パワハラも。家族からも大学病院の教授の座を期待されているという重圧。
ハヌルは幼少期からずっと自分を犠牲にして、走り続けていたのでした。
そんな彼女もついに糸が切れてしまいます。
精神的な限界を実感するハヌル。彼女は仕事を辞める決心をするのでした。
一方のジョンウ。
大人気でその腕も業界でも認められている美容外科医。
ある日、ジョンウは海外からの患者を執刀します。しかしその患者は手術中に亡くなってしまうのでした。
ジョンウは医療事故を起こし起訴され、病院は閉鎖。もちろん賠償金も。
メディアや周囲の人々から散々もてはやされて来たジョンウでしたが、今はバッシングばかり。
彼は世間から孤立し、ボロボロになってしまったのです。
2人の再会
ジョンウは家を売り、知り合いの紹介である部屋を借りることに。
その部屋こそ、ハヌルの住んでいる家の屋上の部屋なのでした。
2人はこの偶然に驚きます。
すぐさま部屋を出ようとするジョンウでしたが、賠償金を背負っていることもあり、他に家を借りることができません。仕方なく2人は同じ家に住むことになります。
これをきっかけに、次第にハヌルとジョンウは互いの境遇を知ることに。
順風満帆に見えた2人の生活でしたが、ジョンウとハヌルは互いに心が傷ついていて、その傷を他人には決して見せないタイプ。
実は昔から多くの共通点があった2人…、お互いに気持ちを寄せるのも時間はそうかかりませんでした。
問題の解決
思わぬ隠しカメラの存在によって、ジョンウの無実が証明されます。
ジョンウはデヨンの医院で働くことになりますが、彼はあの手術のことが頭から離れません。
慣れたはずの手術も、フラッシュバックに悩まされるのでした。彼はトラウマを抱えていたのです。
一方ハヌルの方も、事故をきっかけに先輩の罪が明らかになります。
ハヌルはジョンウのPTSDを癒すため手助けし、またジョンウは事故後のハヌルを必死で手助けします。
お互いがお互いのために…2人は心の傷を抱えながらも、再び立ち上がります。
気になった点
ハヌルとジョンウについて
・成長
高校時代にライバル同士だった2人。彼らが大人になって再会します。
高校時代も大人になった今も問題ない生活を送っている様子だった2人でしたが、実はずっと疲弊していた…そんな2人です。
個人的に一番気になったのは、”2人でいる時”の描写が高校時代からまるで変っていない点です。
このドラマでは、頻繁に過去（高校生）の2人の"やりとり”が思い出として描かれます。
その彼らの関係性や態度から、何ら成長していないというのが、ちょっとどうかなと私は感じました。
もちろん今も変わらない2人が微笑ましい、可愛いとも思えましたが、それがずっと続くため結果一本調子の描写が多いと思いました。
そのため、最も重要であるはずのメイン2人の関係が非常に単調すぎると感じます。
過去も今も大して変化がついておらず、ただ衣装だけが違うという感じがしましたので、余計にダレた演出だなと思いました。
・関係性
コメディ調を狙っていたのかもしれませんが、2人が親密になる時の描写が妙に白々しい感じでちょっとビックリしてしまいました。
2人がお互いを褒めあうシーンのセリフなども、現実的でないというか…。
視聴していて妙に浮世離れしたようなセリフから居心地の悪さを感じました。
一方で、不思議とデヨンとホンランは比較的現実的な関係性で自然なセリフが多く、このカップル差演出は一体何を意図しているのか疑問に個人的に思えました。
個人的には途中からは主役2人の関係よりも、自然とデヨン＆ホンランのシーンを完全に楽しみに観ていたぐらいでした。（個人的な感想です）
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ということで、このドラマでは色々な問題が上がったものの、比較的早めに解消！という構成もあってか、後半はかなりゆったりした展開でした。
とはいえ、つまらないという訳でもないので、軽く視聴できるラブストーリーということで良かったと思います。
ただやっぱりネタそのものが単調だったかなと感じました。
ヒョンシクさんもシネさんも素敵でしたし、気になる方は是非視聴して下さればと思います。
