おすすめ度:50% ♡ BL度:99% ♡ 黒バラ先生度:99%
映画、1時間16分
NetflixのカテゴリではLGBTQ映画となっている、男性同士の愛を描いた2017年の韓国映画。
あらすじ・キャスト
WEB小説家ジス(タク・ウソクさん)は彼の小説のファンであるギテ(ヨン・スンホさん)からの熱望で実際に会うことにする。また一方でこの2人は実際にお互いが小説家とファンということを知らずに既に偶然会っていて、気になっている存在だった。どんどん気持ちが高まり合う2人、しかし互いに隠したい秘密があり……というお話。
ヨン・スンホさん연승호インスタグラムアカウントより
感想
配役としてWEB小説家役のクールな目元が素敵なタク・ウソクさん。
色白でちょっとほんわかムードのヨン・スンホさん、そんな2人のカップルで画面的にとても似合っていて良かったと思いました。
まず尺が大変短い映画ですので、気軽にトライしやすいです。
が、短所として、全体的に詰め込みが多い割にどのネタも深く描写できていない印象です。
それゆえ、色々な意味で雑さが目立った作品になっているかなという感想でした。
また、シーンの少々雑な撮影や照明から察するに、多分予算がなかったのだろうな、という印象です。
なので何かとしょうがなかったのだろうなとおもいましたが、ちょっとつっこみたい、気になった点をあげてみます。
ゆるいネタバレありの感想
タク・ウソク 탁우석さんインスタグラムアカウントより
・WEB小説家とそのファンという設定は最初だけで伏線ありかなと思っていましたが、途中どうでもよくなるのが面白かったです。
ジスのペンネームが黒バラ(Black Rose)なのが笑いました。
バラは世界共通なのでしょうか…。
・お互いの体を求めあうシーン(大したエロ無し)では、そんなに転ぶか?!というぐらい転んだりするので、若干困惑しました。
まあカワイイというか、微笑ましいシーンですが、ちょっとわざとらしいかな…。
・作品のノリが昭和。または昭和の漫画。
いつ制作されたのか確認したレベル。しかし観てしまう、昭和のベタで教科書的な展開はなぜか楽しい。
・2人で一夜を過ごした翌朝の場面の顔のアップのシーンでは、化粧が完全に白浮きしており、余韻が台無し。
このシーンだけでなく全体的に俳優さんの肌の色と、選んだファンデーションの色が合ってないのでは?!というぐらい適当なメイクな気がしました……。
本人がメイクしているのかもしれません。
・ジスは”殺し屋”、確かに目元も鋭く影がある感じ……怖そう。
しかし、実態は”ナイフ使い”のみということで、「ナイフだけか~い!!」となりました。
殺し屋というか、ジスさん、ただのチンピラじゃないのかっていう……。
(殺し屋って久々に聞いたような…?)
・血糊の色がおかしい。(特にハンカチに付いた色)Roseを意識しているのかもしれません…(深読み)
・最後の終わり方…愛は地球を救う!!!!!!
他にも色々とツッコミたい部分があって「?!」と困惑しつつ、吹き出しそうになりつつ観ていましたが、出てくる人が基本的に善人なので、途中イライラしたり嫌な気分になる映画でなかったのは大変良かったと思いました。
この作品の大きな長所だと思います。
ほぼ1時間ちょっとの映画でロマンスあり、決闘あり、ほのぼのあり、WEB小説パートあり、と色々詰込みすぎて大変ですね・・・という感じの映画になっています。
漫画をそのまま映像化したような、なんだか自主制作映画っぽい仕上がりなので、画面的に素朴で面白い部分もたくさんありますが……。
そんなこんなで、BL映画!というよりは(もちろん分類的にはBL映画でしょうが)ストーリーなんかもちょっと雑な部分が多く、そちらに目が行きすぎる映画という感じです。
突っ込みどころ満載で、ちょっとオモシロが好きな方には、そういう視点でも割とおすすめです。
結構なんだかんだ心の中でツッコミつつ、気付けば何故か夢中(?)で楽しんで観ていました。
ジス~!俳優さん達は本当に頑張ってました!!!応援したい。Black Rose先生の次回作に期待!!!!!