ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

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韓国ドラマ TWENTY×TWENTY~ハタチの恋~ 感想

おすすめ度:77%
イケメン揃い度:99%
ハタチの気持ち度:100%
原題:트웬티트웬티 1話約20分、全20話

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二十歳の大学1年生たち。大人と子供の間で揺れ動く葛藤とそこからの脱却を爽やかに描いた青春ラブストーリー。2020放送のWEBドラマ。

 あらすじ・キャスト

20歳の大学生のダヒ(ハン・ソンミンさん)には、大きな悩みがあった。超過保護の母親の存在だ。
常に母親に監視され、行動を指示される毎日。
しかしそんなダヒには、同じ大学に通うハジュン(パク・サンナムさん)がいた。いつもダヒを気遣ってくれ、常に優しく皆からも慕われているハジュン。

そんなある日、帰宅が遅くなったことでダヒは母親と道で口論していると、ある男性に目撃されていることに気付く。
その男性は、中学校の同級生ヒョンジン(キム・ウソクさん)だった・・・。ヒョンジンもまた、ダヒと同じ大学に通っている大学生だった。

感想

PLAYLISTのミニドラマ。
A-TEENで18歳、A-TEEN2で19歳を、そして今作のTWENTYxTWENTYで20歳のリアルを描いています。
とはいえ、A-TEENとはお話の繋がりは一切ありません。
またPLAYLIST恒例、前作のA-TEEN2より、ボラム、キムハ、ギヒョン、ジュハがゲスト出演しています。

TWENTY-TWENTYでは、A-TEENの6人組というやや群像的な描き方ではなく、ダヒ、ハジュン、ヒョンジンの3人が主にメインで描かれていました。
そのため、ドラマとしてはストーリーが追いやすく、個人的にはかなり面白く観れました。

テーマとしては20歳という年齢にふさわしく、大人への第一歩として、それぞれのキャラクターたちが殻をやぶって、前進するというストーリーになっています。

パク・サンナムさんインスタグラムアカウントより

ダヒ役のハン・ソンミンさん:
ヨンリ大学の政治外交学科の女子学生。
母娘の2人暮らし。
塾経営者の母親がとにかく過保護で過干渉。ダヒを常に母がコントロールしている状態。
大学生になったダヒでしたが、学校への送迎も母が行っています。
サークルに入ったり、飲み会に参加したり…そんな自由な時間は許されていない。
反発心を母に対して持ちつつも、今まで通り従ってしまう、ダヒは常に葛藤しています。
日頃の反動なのか、たまに大胆なことをするタイプ

ヒョンジン役のキム・ウソクさん:
ヨンリ大学の経済学科生。
ダヒとは中学校の同級生で雨の日に1度だけ2人で帰ったことがある。
両親が不仲で離婚していて、1人暮らしをしている。
高校時代から作曲をはじめ、音楽制作をしている。
クールでかなり無口なタイプ。
道で母親と口論しているダヒを目撃し、以降彼女のことが気になる。
目元がクールで可愛らしい。あと指が長い!!!

ハジュン役のパク・サンナムさん:
ヨンリ大学の政治外交学科の学生。
ダヒと塾が一緒だった。
常にダヒの事を気にかけていて、周囲から守ってあげている。
同じ学科のメンバーからも慕われ、優しく人気者の優等生的存在。
しかし闇の部分があり、過去にとらわれている様子。

イェウン役のチェ・ウォンビンさん:
ヨンリ大学の政治外交学科の女子学生で最近復学した。
ハッキリと物を言うタイプ。喫煙者。
一見怖そうだったが、ダヒと次第に仲良くなっていく。

ボヒョン役のカン・ユチャンさん:
ラップが趣味の浪人生。ヒョンジンの親友。
ヨンリ大学を目指しているようだが、なかなか成績が向上しない。
イェウンと大学祭で出会ってから、相手にされていないが気になりはじめる。

ゆるいネタバレありの感想

PLAYLIST Studioインスタグラムアカウントより

若干お話に不可解な部分やツッコミたい部分もありましたが、全体的には結構楽しく観ることができました。

また、ラブストーリー的にはきれいな三角関係が出来上がっていました。
クールなヒョンジン(キム・ウソクさん)
優しいハジュン(パク・サンナムさん)
自信がないダヒ(ハン・ソンミンさん)
この男性2人が本当にマンガのように色々と正反対で、性格や見た目が明確に違ったのも良かったです。ファッションセンスや髪の毛の色も違って素晴らしい。
お2人とも雰囲気とキャラが本当にピッタリでした。

ダヒは常に母親の監視下で過ごしていて、ある種マインドコントロール状態。
大学生にもなって、さすがにこれはないでしょ…と思っていたのですが、まあそういう設定でした。
そして家でも過保護状態でしたが、大学に来ても優しいハジュンが常にダヒを守ってくれています。
しかし、そんなダヒはハジュンに対して”何か違う”と感じていたようでした。
家でも大学でも、籠の中の鳥状態のダヒ。
しかし、救世主があらわれます…ヒョンジンです。

あるイベントの夜、母親の電話攻撃に嫌気がさしたダヒ。人気のない場所に行くと、ヒョンジンが同じように喧騒から離れて1人座っていました。
実は、中学校の同級生だった2人。

雰囲気からするとダヒは元々ヒョンジンの事がなんとなく昔から好きだったと思われます。
暫く話している2人ですが、ダヒからヒョンジンへキスをします。
そしてそれを見ていたのがハジュンでした。
ここから3人のお話が進んでいきます。

このヒョンジン、ダヒ、ハジュンの3人、実は境遇が似ています。
どの家庭も裕福そうですが、家族仲が非常に悪いのですね。それゆえ、愛情不足を常に感じていた3人…。
その心の穴埋めとしてか、ヒョンジンは音楽、ハジュンはダヒ。そしてダヒだけが何も見つかっていなかったのでした。

ハジュンはダヒを自分の心を埋めるかのように、まるで子供に接するように優しく扱います。
普通にハジュンさん、はちゃめちゃに優しくてイケメン…。
ダヒ、もうハジュンでもよくない?と観ていて思いましたが、ハジュンさんも何となく裏があるようです。
この優しい笑顔の反面、裏の顔がある…という設定は『チーズ・イン・ザ・トラップ』の先輩を彷彿させて良かったです。
あと鬱陶しい復学した男子学生も『チーズ・イン・ザ・トラップ』的でした。

ニコニコ優しいハジュンですが、裏では結構怖いっていう…喫煙もしますし…しかもポイ捨てしまくり。(ちょっとモラルを疑いましたが…。)
でもハジュン役のパク・サンナムさん、鼻にあるほくろが非常にカワイイです。(関係ないですが)

そして心に空いた穴を埋める何か…それを何も持っていなかったダヒ、ついに見つけます。
”ヒョンジン”という存在を…。いきなり大胆にキスしたダヒですが、ヒョンジュンもダヒの事がもちろん好きになります。
そして2人は付き合うようになっていきます。が、ハジュンは笑顔ながらも、もちろん不愉快な様子でした。
ここからは、色々なもめ事が起こったり、家族とのトラブルだったりという展開。

ちょっとストーリーでツッコミたい部分です:

・大学で学科対抗のバトミントンの試合のシーン。
ダヒはハジュンと組みますが、試合中全てのシャトルをハジュンが打ち返しているのは笑いました。
ハジュン、超人か…?
ダブルスの試合でこんなに動けるとは…、ハジュン何者?

・母親と仲が悪いヒョンジン。
ヒョンジンの誕生日に母親が訪ねてくるも、冷たく対応します。母はヒョンジンが自由に使えるクレジットカードを置いていきました。プレゼント的かもしれません。
その後色々あって、ヒョンジュンは母親と電話で口論。
そして怒りで「母親ぶるな、もう構わないでくれ!!」と告げます。
ヒョンジン君、母のクレジットカードで高額なキーボードさっき買ってましたよね…?

・ヒョンジンとダヒが休日にデートをします。
ダヒは水筒を持参。その中身は…なんとお酒!!!
ヒョンジンもさすがに「えっ!?」とリアクションします。
しかしダヒは「いいでしょ、休みなんだし」とグイグイ飲みます。
ダヒ…もしかして、アル中?!(困惑)

PLAYLIST Studioインスタグラムアカウントより

色々あった最終回では、「やっぱり話し合って解決しよう」というムードで、ヒョンジン、ダヒ共に、涙を流しながら親と話し合って和解します。

ダヒに関しては、こんな簡単に母との問題が一気に解決するなんて、今までの病的な過干渉はなんだったのか…と拍子抜けしました。こんなことなら、第2話目ぐらいから話しておけばよかったのでは…。
そしてもちろん、ダヒとヒョンジンは周りが羨むカップルとなります。

ただ、ハジュンがちょっと可哀想でした。(最終回もなんだか微妙な扱いでした)
ハジュンは高校生時代にイジメに間接的に加担…というか傍観者の立場でしたが、それがトラウマになっていたんですね。

そしてその闇を埋めるかのように、ダヒにも過保護になっていました。
しかしダヒに告白しても「本当は好きじゃないくせに」と見透かされたようなことを言われ、冷たく拒否されます。
まあダヒはヒョンジンに夢中なのでしょうがないですが。

しかし、どう考えてもハジュンは普通にダヒの事好きだったと思います。
ですので、ここは心の隙間を埋めるためにダヒを利用している、とレッテルを貼られてしまったハジュンが少々可哀想に思えました。
好きじゃないと、あんなに優しくできないでしょ…。そして終盤の適当な扱い感…。

最終回の最後ですが、ちょっとぶつ切りのようなエンディングだったのが若干気にになりました。
ライブのシーンだけで終わって良かったのでは?!
終盤、かなり急ぎ足気味だったし、尺が足りなかったかな…という気もします。そこが残念!

ということで、

・ヒョンジュンの家のスタジオの照明があやしいピンク色
・ダヒのアルコール中毒疑惑
・パク・サンナムさんの鼻のほくろがカワイイ
・キム・ウソクさんの声が見た目より低い
・母親のクレジットカードは便利
・20歳の成人の日、韓国では「香水・バラ」を女性に贈るらしい

以上の5本立てのドラマでした。
韓国の成人の日の風習については知らなかったので勉強になって興味深かったです。
香水が重要アイテムなんですね!

割とどのキャラクターも魅力的でミニドラマ(WEBドラマ)でしたが、かなり個人的には面白かったです。普通の尺のドラマでも全然いけそうでした。
出演者のビジュアルも良くて楽しめました。

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