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韓国映画 サイコキネシスー念力ー(感想)

おすすめ度:70% ♡ こまけぇこたぁいいんだよ度:100% ♡ 魔女の宅急便度:95%

映画、1時間41分

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冴えない警備員がある日超能力を使えるように…?2018年公開映画。

 あらすじ・キャスト

冴えないおじさん警備員ソッコン(リュ・スンリョンさん)は、まだ小さい娘ルミ(シム・ウンギョンさん)と妻を置いて家を出て、独り身の気楽な生活。
警備員の仕事をしながらも、職場でトイレットペーパーを盗んだりするなど適当な日々を送っていた。
そんなある日、謎の湧き水を飲んでから突然、超能力が使えるようになってしまう。
一方で残された母娘は、日々自分の店を地上げ屋(常務役にチョン・ユミさん)から守るため、一生懸命商店街の人々と共に地上げ屋と戦っていた。
しかし娘ルミは大切な母親を、地上げ屋と事故で失ってしまう。ルミは父親と再び連絡を取るが…。

ゆるいネタバレありの感想

この冴えないおじさん警備員が、謎の力を持ってしまうという、少し間の抜けた設定が既に笑いを誘うのですが、ストーリーもなかなかでした。
サイコキネシス-念力-』という、シリアス目な映画タイトルですが、それから想像する内容よりも50倍ぐらいコメディ寄りのユーモアあふれた、でも真面目にシリアスな作品でした。

この突然湧いた謎の力を、このお父さんソッコン(リュ・スンリョンさん)は、最初お金儲けのため、見世物として使おうとするところが、割と現実的で面白いなと思いました。
その後は愛する娘のために、全力でこのサイコキネシスパワーを駆使して、戦います。

ただ後半部分は、わざとストーリーを滅茶苦茶にしているのかな、という感じが若干あった気がします。収拾がつかなくなったというか・・・。

前半はおじさん対地上げ屋だったのに、最終的におじさん対国家みたいになっていたので、話を広げ過ぎたというのではなく、どんどん(意図的に)面白可笑しく崩していっているな…という感じでした。
要はシリアスな話を真面目に描写しているのですが、やってる事(主におじさんのサイコキネシスパワー)がダサくてくだらないので、とんでもないバランス感覚でこの作品が突き進んで行っている…という謎の驚きが全体的あります。
そこが結構クセになるというか、「最後まで見届けたい」と思わせてしまう、不思議な映画でした。

俳優さんですが、おじさん役のリュ・スンリョンさんの”冴えない”演技がとにかく上手!!
本当におじさん!と思いました。(語彙力がない)

このソッコンおじさんは、最初は戸惑いながらこの謎のパワーを試しているのですが、後半どんどんとパワーアップし、最終的に何と空を飛んだりできます。(スゴイ!)
が、飛び方が完全に『魔女の宅急便』のキキがトンボを飛行船から助けるシーンを彷彿させるような飛び方になっていたので、笑いました。

問題となっていた敵の地上げ屋、その実質トップ役としてチョン・ユミさんが演じられているのですが、割とぶっ飛んだ役でかなり面白かったです。
この常務(チョン・ユミさん)、やたらと声が大きすぎたり、小柄で可愛らしいユミさんですが、妙な迫力と怖さがってさすがでした。
彼女の面白かったセリフは「(レストランにて)ここはウディ・アレンが行きつけのレストランと味が似ているの」という良く分からない褒めセリフが個人的に大変気に入りました。
多分韓国語わかる人だと、字幕よりもっと面白い感じで他にも話しているのでは?と推測されるセリフがあるように思えました。

あと、私が最近注目しているパク・ジョンミンさんが弁護士役で出ていたので、良かったです。(最後の車のシーンの適当な謝罪の演技とか良かった)
そんな感じで結構楽しめた映画でした、が、肝心の主人公(娘役)シム・ウンギョンさんが一番印象が薄いっていう・・・。(すみません、個人的にそう感じました)
他のキャラの印象が強い割に、娘ルミ役が真面目なタイプだったので、ちょっと地味だったかな…役柄的に。

とはいえ、この映画の監督(ヨン・サンホさん)が『新感染』と同じ方っていう事に気が付いて、それが一番ビックリしました。面白いです。

何がなんだか…という感じで観つつも、何故か観終わったら感想としては面白い!という謎の映画でした。
軽い気分で映画を観たりしたい時には良い映画ではないでしょうか。

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