ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ニューノーマルジン (感想)

おすすめ度:53%
お仕事度:100%
謎度:100%
原題:뉴노멀진 / New Normal Zine (全12話) 

韓国ドラマ ニューノーマルジン感想レビュー

色々と疎い女性がトレンドを追う編集部に配属されるが?2022年のWEBドラマ。

あらすじ・キャスト

最年少編集長ロジ(ファン・スンオンさん)が率いる「ニューノーマルジン」編集部には個性あふれる人々が働いている。そんな中で、地味でトレンドにも疎いジミン(チョン・ヘソンさん)が、配属され働き始める。
失敗することも多いが、ソクジン(イ・ウォンジョンさん)や、友人であり先輩でもあるボヒョン(チャン・ウィスさん)の助けもあり、仕事を続けるジミンだったが…。

感想

MZ世代(90年生まれ)をテーマに描いた作品と謳いつつ、妙に一昔前の頑張っている感を彷彿させるスタートでしたが、根本的には女性の友情やお仕事を描いた作品でした。
PLAYLISTのWEBドラマらしくテンポもとても速く、事件性も適度にあり、視聴していて面白かったです。
もちろんラブストーリーも描いてはいますが、これが”なかなか”。個人的には普通に驚きましたし、新鮮さを感じさせられ、そこは良かった!
ただ、その問題の結末があからさまな逃げを感じてしまい、かなりガッカリはしましたが…。本当に何だったのか感。
衝撃だけを与えて消えていった…というモヤモヤしたエンディングにはなっています。(ネタバレですみませんが)
未視聴の方へのメッセージとしては(?)、ラブストーリー目当てでは視聴しない方がよいかなと思います。
とはいえとても観やすいですし、WEBドラマ特有の多少の際どさも取り入れつつ、気になる点は多々ありはしましたが全体的には私は楽しんで観ました。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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PLAYLISTインスタグラムより

ニューノーマルジン編集部。気が強く完璧なロジが最年少で編集長を務める、トレンド・ファッション性あふれるデジタルマガジン。
そんな編集部に、ジミンがやって来ます。彼女は元々違う雑誌を担当していたのですが、廃刊に伴いニューノーマルジンへ。
しかし、オシャレなニューノーマルジン編集部の雰囲気とジミンは少しノリが異なるようです。企画を出しても冷たくダメ出しされる日々…落ち込むジミン。
ジミンは日々、先輩でもあり悩みを聞いてくれる友人でもあるボヒョンに愚痴る日々。
そんなジミンを密かにときめかせてくれる男性が編集部には存在しました、ソクジンさんです。
彼はビューティ・エディター。元モデルでもあるので、その容姿は完璧。彼が沈んだ気分のジミンのメイクを手直ししてくれたりと、彼女の中でソクジンに対する印象が日々爆上がり。
しかし、ソクジンは芸能人からも人気者のエディター・メイクアップ担当の人。加えて、彼はロジには特に優しい様子。ジミンは彼の気持ちは全く読めません。
とはいえ、次第にジミンは自分とは180度違う編集部に、持ち前の明るさでどんどんと馴染んていくのでした。
そして何故か(?)ジミンの先輩でもあり腐れ縁のようなボヒョンもフリーのライターとして編集部に加入。一体なんの記事を担当しているのか謎でしたが…。

ジミンが仕事に奮闘するというお話と共に、ポリコレ的なエピソードや、現代の男女関係の価値観の変化などを扱ったエピソードが語られます。ですが、どれも良くも悪くも浅くて適当な感じでしたので、結果的に微妙な気がしました。
個人的に気になったのがジミンが担当となった、男女関係の体のコラムを書く回。
どう考えても”したくなさそうだった”ジミンさんが、投げやりに(コラムのためなのか)男性と関係を結ぶというお話。オモシロ的に仕上げられたエピソードになっていましたが、本当にそれでいいのか的な謎の空気感が残りはしましたが…。
半分はコメディタッチで語られている作品でもありますが、少々このドラマの扱っているエピソード自体が表面的で何とも言えねえ…という雰囲気が全体的に多かったのが
気になりはしました。

編集長ロジさん
鉄壁のロジでしたが、彼女には敵もいました。別の雑誌を担当している男性編集長…。過去にロジは彼を上司として働いていたのですが、彼女のアイデアを盗用されたりと、数々の苦い思い出が。ニューノーマルジンに移ってからも、編集長会議で広告主との関係など、編集長として色々な悩みが彼女を襲います。
また、ロジは実はジミンと同期入社の仲。しかし、ロジの”裏切り”によって、ジミンとの友人関係は終了。そこからは気まずい関係の2人。
しかしジミンと再び一緒に働くことになり、ロジの態度も次第に軟化していきます。
そして、ボヒョンの出現です。
ジミンと仲の良いボヒョンでしたが、ロジにだけは”男性”アピール全開で迫るボヒョンさん。当初ロジは彼を全く相手にしていませんでしたが、ボヒョンの押しに負けてしまいそうです…。

ジミンとソクジン
個人的にこのドラマの一番の山場はソクジンさんのプライベートが明らかにされたシーンかなと思います。
今までのラブコメではあまり見られなかった彼の”秘密”…。
(以下ネタバレ)

そう、それはソクジンさんは既婚者だったのでした。
そこは「おう…」ぐらいですが、相手の方がなかなかで、どんな方かというのは是非実際視聴して頂ければなと思います。
一応ソクジンの言い訳としては「そこに愛はない、しょうがなかった」のような空気感を出してはいました。ですが、お子さんもいらっしゃいますし、ソクジンさんももう大人なのでしっかり向き合ってケリをつけて欲しいなと思った次第です。
ただお相手の方の執念がすごくて、そこも若干ステレオタイプ的に感じ微妙なラインとは思えましたが…。

ジミンに明らかに心を動かされるソクジンでしたが、しかし自分は子持ちの既婚者。そして離婚は絶望(?)な状況。
これはもうジミンさんは引くしかねえな…という気持ちで視聴していましたが、ソクジンも非常にズルいところがあるのが、なかなか無言にさせられるところ。
視聴していて、このソクジンのキャラ設定は今までにはあまりないもので面白いなあと思ったものの、ラブストーリーとしては(倫理的にも)全く進展が見込めないため、完全にThe Endかと思いはしました。
しかし、個人的に更に無言にさせられたのが物語のエンディングです。
このジミンとソクジンの関係が”終わった”とは言えない、いやむしろ”始まったのか?”とも思える最終回のシーン…。
視聴していて普通に「次のエピソード」があると勘違いしてしまうシーンでの終了。これが最終回のエンディングだったと再確認し、正直なところ「えっ?」と、かなり呆気にとられてしまいました。最後のシーンがこれ??…とガッカリされられるというか。
ここはニューノーマルジン・メンバーだったジミンさんも、是非ともロジさんのようなキレキレのセリフでソクジンを一刀両断して欲しかったなと思いました。
まあソクジンさんが既に関係を清算したのであればウェルカムなのも理解できますが、ドラマでは残念ながら何も語られませんし、ソクジンのあの今までの優柔不断な態度から推測するに、まだ何も片付いていないようにも思えましたが…。

ということで、色々と面白くはあったものの、肝心の最後が全くスッキリせずに、妙なラブを匂わせつつぼんやり濁して終わり。そのラストシーンの印象が残念ながら脳に上書きされてしまいました。
結構攻めた内容だなというのは伝わりますが、根本的にちょっと中途半端で浅い感じが個人的には気になったドラマとなりました。

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