ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 裸足のディーバ (感想)

おすすめ度:63%
幽霊度:100%
見える度:100%
原題:맨발의 디바 全12話

裸足のディーバ ドラマ感想

引っ越し先の部屋には”住人”がいたのだった…?2018年放送のドラマ。

あらすじ・キャスト

スタジオのある部屋に引っ越してきた大学生のジュンギョン(キム・サンギュンさん)は、親友のハル(高田健太さん)に新居を案内する。
古いレコードを発見した2人は、謎の女性ヨンジ(ハン・ジソンさん)を見つけるが、何と彼女は100年前の幽霊だった…。

感想

コンパクトな尺のWEBドラマですが、起承転結がわかりやすくしっかりしていて好感を持った作品でした。
大学生2人組の男性が引っ越し先の部屋で同年代の幽霊の女性に遭遇するという、突拍子もない始まりですが、あまり違和感を覚えさせずストーリーは展開されます。
WEBドラマ特有のエピソードの繋ぎが強引な部分もありはしましたが、物語性がきちんと存在し適度にファンタジックな要素もあり、オチもハッキリしていて良かったです。
当初の想像以上に楽しめたドラマでした。

適当に観始めたので、ドラマの冒頭で「日本人留学生のハル~」という説明で、日本人の高田健太さんが出演されているということに割と驚きました。この主演であるキム・サンギュンさんと高田健太さんはユニットを組んでらっしゃるんですね。視聴途中に調べて、なるほどと思いました。(知識不足ですみません)
途中高田さんが演じられるハルが日本語でセリフを言うシーンもちゃんとあるのですが、それでかなり納得しました。
ただ残念ながら、あくまでもボソッと独り言をつぶやくというシーンに日本語が限定して使われており、音声が妙に小さくなって少々聞き取りにくかったのがかなり残念に思えましたが…。

ラブストーリーの描写はかなり淡白で、アイドルの方特有の配慮されたキスシーン(といっても…ですが)になっていて、そのあたりも伝統を感じつつ良かったです。
ただ配慮したラブストーリーの割には、やたら下ネタを絡ませたセリフが多かったりと、線引きがよくわかんねえバランスだなと個人的には疑問に思いはしましたが。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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高田健太さんインスタグラムより

ジュンギョンはレコーディングスタジオが併設された念願の部屋に引っ越します。
親友で日本からの留学生ハルも新居にやって来ることに。2人はバンド仲間です。
そんな2人は前の住人が置いていった荷物の中から、古いレコードを発見し、早速聴いてみることに。レコードプレイヤーはなぜか持っていたようです。
古めかしい女性ボーカルの曲が流れますが、2人は悪くない…と気に入ったよう。
しかしふと2人が顔を上げると、誰もいないはずのレコーディングブースに謎の女性が立っていました。驚く2人、そしてその女性も驚いているようです。
彼女曰く、なんと地縛霊とのこと。このスタジオから出られないそうです。比較的新しそうな建物でしたが、いつから存在する霊なのでしょうか…。謎。
しかしこの家はジュンギョンの部屋、今更他の場所へ引っ越すこともできません。
しょうがなくジュンギョンはこの幽霊ヨンジと一緒に暮らすことになってしまいました。

面白いのはこの幽霊ヨンジの存在を"見る”ことができるのは、ジュンギョンとハルだけ。他の人々は彼女に全く気付きません。
ジュンギョンとハルは、新たな女性の友達ができた状態となり、3人は次第に打ち解けていきます。レコードを流している時は大丈夫的なセリフの後、ヨンジを部屋の外に連れ出す2人。
しかし外出中もレコードは一切画面に映ることもなかったので、個人的に一体何が大丈夫なのか理屈が謎で大いに気になりはしましたが、これはもう”しょうがない”のだろうなと察しました。

ハル君の方はキャラ設定的には、女の子が好きでかつ女性慣れしているタイプ。日本人留学生ということですが、かなりコミュ力が高い方のようです。
ヨンジがジュンギョンの事が好きなのではと速攻で見破るなど、なかなかのハルさん。
ジュンギョンはある意味真面目で、あまり女性慣れしていないようです。そんな彼には同じバンド仲間で小学校からの女友達のセジョンがいます。
彼女はジュンギョンの事が好きなのですが、彼はセジョンの気持ちには一切気付いていません。

好きなジュンギョンのことをいつも見ているセジョンは、彼自身から女性の影を感じ取ります。
完璧に匂わせに来ているジュンギョン君に、セジョンは嫉妬とショックを受けます。しかし相手の女性は全く見当たりません。謎が多いセジョンの彼女…。一体相手は誰なのか。
そんな時、ハルがついセジョンに「幽霊」のことを話してしまい、ジュンギョンの彼女がなんと幽霊だったという衝撃すぎる事実を知ります。
とはいえ彼女があまり驚いた様子がない事に逆に個人的に驚きましたが、セジョンの日頃の不自然な態度に合点がいったのでしょうか…。
次第に仲間内にも、見えない幽霊ヨンジの存在が認知され始めます。なかなか強引。

一方ジュンギョンやハルも参加している音楽グループですが、オーディションに参加したり、デモテープを送ったりしていたようです。それがある音楽会社の目に留まります。もちろんボーカルはヨンジでなければなりません。
しかしここである不安がハルとジュンギョン、そしてヨンジの中に生まれます。
幽霊には”成仏”というラストが来るということに…!
正直、これには「なるほど?!?」と思ってしまいました。相手が幽霊なので何かしら別離せざるを得ないのは明白でしたが、あまり成仏させるという考えが視聴していてなぜか浮かびませんでした。
ただ、よく考えると序盤にヨンジが”成仏ヒント”を頻繁に出しており、しっかり伏線があったんだなと感心しました。
ボーっと視聴していたのであまり気が付きませんでした、ヨンジさんすみません。(ただ丁寧にジュンギョン君の回想シーンで説明されますので、ボーっと視聴していても安心の構成になっています)
そういえばヨンジは、ある意味ずっと成仏したがっており、歌いたい!という思いがあったことを忘れていました。
しかし葛藤が生まれるジュンギョン君…なぜなら、彼はヨンジを完全に好きになっていて、離れたくなかったのでした。
とはいえ、相手は幽霊。普通のカップルとしてこのままずっとは過ごせません。
ジュンギョンは辛い選択を迫られ、そして…?

ということで、結末がベタながらもエンディングが特にしっかりまとまっていて良かったなと思いました。
エピローグで語られるヨンジが引っ越してきたジュギョン達を、密かに屋上から見ているシーンですが、既に屋外に出ているヨンジさんの姿であり「スタジオから外にでれない設定は?」と少々気になりつつも、爽やかに終了したドラマでした。
なかなか面白かったです。

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