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観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 恋するジェネレーション (感想)

おすすめ度:82% ♡ 救急車度:100% ♡ 青春ドラマ水泳しがち度:100%

原題 후아유 - 학교 2015 1話約40分、全23話

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育った環境が違う双子の生活が入れ替わる?謎に包まれた、2015年放送の学園青春ドラマ。

 あらすじ・キャスト

郊外の町、トンヨンにある施設で暮らしていたウンビ(キム・ソヒョンさん)は、高校生活のイジメが原因で飛び降り自殺をしようしていた。
橋から飛び込んだものの、何者かに救助され目を病院で覚ました時には、記憶喪失になっていたのだった。
母親だと名乗る女性に、ウンビョル(キム・ソヒョンさん)だと言われ、そのままソウルに戻りウンビョルとして暮らすが、違和感を隠せない。

幼馴染のトップ水泳選手のイアン(ナム・ジュヒョクさん)やテグァン(ユク・ソンジェさん)らに助けられながら、名門高校生活を送ることになる。
一方の本物のウンビョルは、トンヨンの修学旅行先から失踪したままだという…。

感想

キム・ソヒョンさんがウンビとウンビョルの女子高生役の2役を演じられていて、いわゆる”入れ替わりもの”のストーリーです。
双子の2人ですが、それぞれ育った環境が全く違う2人。
高校生活を舞台に、それぞれの葛藤や、恋。周囲の人の困惑、少しミステリーを取り交ぜていたり、学校のイジメ問題などを割と重いエピソードも入った作りにしてありました。

若手スターの登竜門「学校シリーズ」第6作目!との情報を得ましたが、知識がないもので、そのシリーズの存在自体を全然知りませんでした。
ナム・ジュヒョクさん目当てでこのドラマを観始め、他の学校シリーズ5作を一切観ていないですが、普通に楽しめました。

その有名な学校シリーズの名に泥を塗らず(?)、ナム・ジュヒョクさんもユク・ソンジェさんも、そしてキム・ソヒョンさんも現在かなりご立派に活躍されていますので、まさにスター輩出ドラマなんですね。

ウンビ/ウンビョル役のキム・ソヒョンさん。目がくりっとして可愛らしかったです!
2役ですが服装と髪型で違いを出していました。
割と派手なお顔立ちなので、ウンビ役の時はハッキリした性格とファッションタイプ、ウンビョルは清楚系で優しい雰囲気をそれなりに上手く出されていました。

ウンビョル役のハーフアップの髪型の時、サイドの髪の毛にヘアワックスの塊みたいなのが付いている時が複数回のシーンで見られましたので、そこが若干気になりましたが…。

そんなウンビ/ウンビョルに恋しているのが、イアン役のナム・ジュヒョクさん。
とりあえずこの頃は若くて線が細い…!
当時21歳頃のナム・ジュヒョクさんさんですが、高校生役も全く違和感なし、余裕で17歳ぐらいに見えました。
現在はもっと体格的にも雰囲気も大人っぽいですが、たった数年で人の体格ってこんなに変わるのか…と普通にびっくりしました。

ウンビ/ウンビョル、両方ともを好きになってしまう役で、素朴で真面目、そして一途でスポーツマンで優しいという、とりあえず想像される完璧な要素が全て揃っている役がナム・ジュヒョクさんでした。ただ家は貧乏設定でした。

そして学園のトラブルメーカー的な学生役のユク・ソンジェさん。BTOBでボーカルをされているということです。
キリっとした顔立ちがクールで良かったです。役柄がへらへらしている部分もあるのですが、
根は真面目・・・こちらも漫画では2番手タイプですが、ソンジェさん、かなりピッタリでした。普通にいい人すぎて、優しすぎました。
後半なぜかイメチェンする場面があって驚きましたが、逆に妙に地味な印象になってしまっていて、ちょっと残念でした。

ゆるいネタバレありの感想

ナム・ジュヒョクさんインスタグラムアカウントより

元々幼馴染のウンビに恋していた、イアン(ナム・ジュヒョクさん)。
しかし、一度ウンビに振られているのですが、戻ってきたウンビ(ウンビョルが中身)は記憶喪失。
振ったこともイアン本人の事もウンビは覚えていないので、性格が変わってしまったと感じるものの、イアンはウンビと再び”2人の関係”を取り戻そうとします。

ウンビ(中身ウンビョル)も、そんな常に優しく接してくれるイアンに対して、どんどん特別な感情を持ち始めます。
しかしながら、自分はウンビと人を騙している状態。イアンが好きなのは自分自身のウンビョルではなく、ウンビだという事実に苦しみます。

一方でイアン。彼も実はウンビョルという別の女の子がウンビのふりをしていたと、あるきっかけで知ってしまいます。
ずっとウンビだと思って信じて接していたのに、別人だったこと。また、その別人に好意を持っていることに、深く動揺しショックをうけます。

このあたりが割とストーリー的にも切なかったです。
しかも2人とも頑張って精一杯演技してます!って感じが初々しいというか、可愛らしくて大変良かった!!

ただ・・・結局
イアンはウンビの見た目が好きなんだよね?
という印象にちょっとなってしまいました。

中身がウンビでもウンビョルでも、イアンはどちらのルートでも結局同じというか…。
そのあたりがちょっとズルいというか、話の先が見えすぎたかなという印象です。
もちろん、最終的にはウンビョルの性格が好きだという着地点ですが…。

 キム・ソヒョンさんインスタグラムアカウントより

気になった点は、そのウンビョルの性格(中身)が良かったんだ、という理屈部分を脚本がアピールし過ぎた感を感じました。

つまり、ウンビョルを善良に描きすぎというか、対比としてウンビが再びソウルに戻ってきた頃、あまりにもウンビをキツイ性格に描きすぎでは…?とちょっと彼女が可哀想少し思えました。

イアン「最近リハビリしてるんだ…」
ウンビ「で?」
というような会話(かなり端折ってます)で、社交辞令でももう少しマシな会話になるでしょ…と、いつも優しいウンビョルとの脚本の差を感じました。
この会話内容だと、イアンじゃなくても普通にキレるよ…と思います。

そもそものウンビの失踪理由ですが、トンヨンで自分の双子であるウンビョルがイジメられていることを知ったのが原因でした。橋から飛び込んだウンビョルを助けたのも、ウンビ。
ウンビがこの入れ替わり騒動の元ですが、ウンビョルの置かれた状況をどうにかしてあげたいと思ったのもウンビ。いい子なんですよね…。
ちょっとウンビに同情というか、損な役回りだなと感じてしまいました。

一方のヒーロー詰め込みパック的な要素満載、優しくてカッコイイ!そんな水泳選手のイアン(ナム・ジュヒョクさん)ですが、彼にも試練があります。

クラスのみんなが信じている”ウンビの正体”を意地悪女子にバラされる、そんなウンビョルが大ピンチのシーンがあります。
イアンは大事な試合のまさに直前に、その事態を止めようと交差点を走り出します。
そして、派手な交通事故に遭ってしまいます。

選手生命の危機どころか、命の危機だろ…イアン君…。
一番びっくりしたのは、数分前に交通事故に遭ってそのまま学校の教室まで、傷ひとつなくやって来た、イアン君登場シーン…。

ざわつくクラス…
まさに真のスター爆誕の瞬間(さすが登竜門)
このシーンは古臭いドラマの面白さとテクニックが詰まっており、そんな醍醐味を十分噛み締めた…そんな展開になっていて、個人的にしびれました。 

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ただ個人的には、7話あたりでイアン君はやたらと右肩を上げると痛いような仕草をしており、水泳の練習に支障をきたしているようなシーンがあるのです。

これはもしかして…今後重要な布石か?と割と気にしつつ、正直心配して観ていたのでした。
しかし、続く8話ではウンビ(中身ウンビョル)に棚上の本を右手で取ってあげたり、校庭でボール等で遊びまわっていて、
おいおい、ただの五十肩か~い!(但し発症10代)
と、特に大した問題にもならず、観ていてキレそうになりました。
この後、上述したように交通事故もありましたが…。

そんなこんなで、色々あったこのドラマでしたが、最後も爽やかに終わらせてありました。思ったよりは、かなり面白かったです。さすが登竜門でした。

ということで総括しますと、
・ナム・ジュヒョクさんがヤング(当時21歳)
・ナム・ジュヒョクさんがヤング(大事なことなので2回目)
・交通事故からの現場直行
・青春ドラマ、男性俳優は水泳させられがち

この4本立ての青春学園ラブストーリとなっていました。有名シリーズなだけあって、キャスティングされる方が素晴らしいのでしょうね。
みんな昔も、そしてもちろん今も、魅力的な俳優さん達ばかりだなと感じました。

この『恋するジェネレーション』2015年代のドラマですが、青春学園ものだからか、割とベタなオモシロシーンもあり、さすが人気シリーズ、奥が深いなと思いました。そういう意味でも楽しめました。

当初の想像よりも、かなり良かったドラマでした!!

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