ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 結婚白書 (感想)

おすすめ度:43%
結婚準備度:100%
価値観度:100%
原題:결혼백서 / Welcome to Wedding Hell (全12話)

韓国ドラマ 結婚白書 

結婚に至るまでには様々な問題が山積み…?2022年のラブコメWEBドラマ。

あらすじ・キャスト

交際して2年、30代のカップルであるジュニョン(イ・ジヌクさん)とナウン(イ・ヨニさん)は結婚に向けてついに動き出すことに。
しかし結婚準備にあたり数々の現実的な問題に直面し、お互いの考えの違いも浮き彫りなるが…。

感想

軽く観れるドラマで良かったですが、率直な感想ですと、空回り感そして”一昔前のドラマ”感が強めだなと思いました。
”結婚”へのゴールに向けて走り出したカップルが、2人そして両家の価値観の問題が露呈し、困惑したりぶつかったり。そんなエピソードをちょっと古臭い演出でドタバタ感もありつつ描かれているラブコメです。

テーマとなる「結婚に対する価値観の差」が、主に金銭的な問題が多い…というかほとんどがそれです。
それ自体は問題ないですが(長く引っ張るなとは思いましたが)、32歳女性と36歳男性が友人や親のアドバイスにいつも右往左往。
なんでしょうか…イ・ジヌクさんという渋い雰囲気の方で、36歳(キャラ設定年齢)の男性が、あまりこのテーマに合っていないような…。
相手との価値観の違いに戸惑ったり、あたふたする部分に妙にチグハグさを感じました。

彼らが直面する問題は全てリアルで面白いような気もしますが、端的に言うとドラマのネタが「全て愚痴」になります。
つまりドラマの山場が小さな痴話喧嘩や内輪モメばかりになっているため、似たようなものが多くつまらないと感じるエピソードが多いような。そこが一番損をしているかなと思いました。(すみません、個人的な感想です)
金銭感覚の価値観の違いは人間関係の上では永遠のテーマかなと思いますが、全体的にネタが古臭いというか、ステレオタイプというか…。
古い考え方が現在において未だ大多数であるとしても、作品として取り上げるにはやはり使い古された部分が多く、もう少し2022年のドラマとして新しさを感じる、違った切り口でアプローチしても良かった気もします。偉そうにすみませんが…。
その意味でドラマ内容や話の展開として、かなり凡庸だなあと残念には思いました。

とはいえ、1話が約30分ぐらいでサクサクと視聴できるのはよかった!
『不可殺』を観終わった後に、イ・ジヌクさんが主演されている2015年の『君を愛した時間』を視聴したのですが、イ・ジヌクさんはラブコメはもう出演しないんだろうな…となんとなく寂しく感じたのですが、ここに来て思いっきり主演されていたので、100%良い意味で驚いてしまいました。
俳優さんの作品選び等はどのようなプロセスを踏むのか素人の私には知る由もありませんが、やっぱり色々な人のラブコメを観たいなあと常々思っているので、単純にジヌクさんの今作のキャスティングは面白いなと思いました。
ただ欲を言えば、年齢的にももう少し大人っぽく渋い雰囲気の演出でも良かったのではないかなあとは感じましたが…。
ちなみにカメオ出演(特別出演)で、イ・ジョンシンさん(CNBLUE)が出演されています。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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Kakao TVインスタグラムより 

32歳のナウンと36歳のジュニョン、2人は付き合って2年のカップルです。
そろそろ結婚…?と意識し始めたナウン、しかしジュニョンに「結婚」の話題を出すと、いきなり動揺し始めてしまいます。そんな態度のジュニョンに、自分と結婚する気がないのではと心配し始めるナウン。
今までは自分が主導権を握っていたと思っていたナウン、しかし結婚においては真逆となり、ジュニョン次第になっていると痛感します。
離婚を経験した先輩ヒソン(ファン・スンオンさん)たちのアドバイスも聞き入れながら、彼からのプロポーズを望むナウン。モヤモヤした気持ちを抱えながらデートを重ねたある夜でしたが、ナウンは遂に念願のプロポーズを受けます。
ちょっと空気を読めなかったり、優柔不断だったり…そんなジュニョンへの心配な気持ちはありつつも、やっぱり優しくて大好きな彼と結婚が決まり嬉しそうなナヨンさんです。

ジュニョンからのプロポーズを受けたナヨン、早速結婚の「準備」に取り掛かり始める2人。
まずは両親への挨拶から…。しかし付き合っていた時は全く問題にならなかった事柄が、結婚が決まった途端に次々と2人に突きつけられます。
2人だけの”話”だった結婚が、両家の話、金銭問題の話、嫁姑問題に発展。
そして親、周囲の既婚者たちや、お節介な親友たちの有難いアドバイスもあり、2人の考えがまとまらない様子がコミカルに描かれていきます。
加えて結婚準備に関わる問題(新居、家具)が山盛り。当の本人たちであるジュニョンとナウンだけでも、金銭感覚や考え方の違いで意見の相違が発生するものばかり。ですが、これらの問題に関しては出場者は2人だけではとどまりません。
そう、ラスボス(?)である両者の母親の参戦です。
韓国ドラマにおける母親vs彼女…。これはもう視聴者としては降参以外に選択肢がありません。死んだ魚の目で彼らの戦いをひたすら見守るしかないのでした…。

母親たちまで意見の主張をしまくるので、意見が割れてしまい埒が明かない状態に。
加えてジュニョンが母とナウンの両方を”味方しないとダメ”な立場となり、結局両者ともを怒らせてしまうという状態に。
視聴していても「どうしようもねえ…」状態だったのですが、ナヨンさんもウンザリしたようです。
とはいえ、ここまでこじれる前にもう少し何が一番大切なのか全員がそれに気付いて欲しいなと思った次第です。まあこれがドラマの山場なのでしょうがないのですが…。
2人はこの調子で無事に結婚できるのでしょうか…?

個人的に面白いなと思った点は、2人の性格です。
このドラマですが、視聴していて「ナヨンが正しい/ジュニョンが正しい」と決して評価できない性格設定にしているのは面白いなと思いました。敢えて、2人共が良くもあり悪くもあるという描写は視聴していて良かった。
もちろん、何故ここで母親を連れていくの…?と思う箇所も多いですが、結局2人ともキャラクターとしては優柔不断なように見えて頑固ですし、2人は似た物同士だと思います。

ということで、あまりアレコレ考えず視聴できるタイプのドラマでした。また韓国の結婚あれこれを知れたりと、興味深く思い視聴できたのは良かったなあと思いました。
ただ、どちらかというと扱っているエピソードが「細かい文句ばかり」なので、明るい演出にはしてありますが、観ていて楽しいウキウキ作品にはなってはいませんので、そのあたりが微妙なラインかなと思います。

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