ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ タッカンジョン (感想)

おすすめ度:77%
機械度:100%
チキン度:100%
原題:닭강정 / Chicken Nugget (全10話)

ネットフリックス タッカンジョン感想あらすじ考察ネタバレ

タッカンジョン(鶏肉料理)に変わってしまった娘を取り戻すために奮闘!2024年のコメディドラマ。

あらすじ・キャスト

暇そうな機械を作っている会社の社長ソンマン(リュ・スンリョンさん)と、インターンの社員ペクジュン(アン・ジェホンさん)らは変わらない日々を送っていた。
しかしある日、ソンマンの娘ミナ(キム・ユジョンさん)が、謎めいたマシンに入ってしまい、何とタッカンジョン(鶏肉の唐揚げ料理)に変わってしまったことでソンマンとペクジュンの人生は大きく変化し…?

感想

くだらなさとシュールさの入り混じった完全なコメディドラマです。
個人的には嫌いではなく、総合的には面白く視聴しました。
100%コメディジャンルのドラマはなかなか制作されませんので、その時点でかなり有難い存在だなと感じました。
ただ、全10話はちょっと長すぎるのではないかとは私は思いました。
全6話ぐらいだったら、よりドラマが引き締まっていて良かったのではないかなという印象です。少々冗長さが目立ちました。(個人の感想です)
というのも、出オチのようなスタートで始まりますので、その結末は!?と引っ張る展開途中にギャグの広がりの限界を感じるというか…。
もちろん途中で色々なポイントはありましますが、そこはやはりシュール系コメディというジャンルのせいか、クスッとした笑いが続くと妙な気まずさが次第に大きくなっていく訳です。
それが10話続くので、何ともいえない居心地の悪さが少々残りはしました。
とはいえ、かなりの有名キャストが演じられていて(カメオ出演も多いです)、観ていて楽しいドラマであったのは間違いないと思います。
独特の雰囲気がありクセの強いドラマですが、複雑なストーリーでもありませんし気楽に楽しめる作品となっています。ハマる人には強くハマるドラマだと思います。

今作はドラマ『恋愛体質』や映画『エクストリーム・ジョブ』を手がけたイ・ビョンホンさんが手掛けてらっしゃいます。
上記2作の主演もスンリョンさんとジェホンさんということもあり、この2つの作品(や他にも…)を強くオマージュしたようなシーンも多かったです。
そういう面でも今作はより楽しめるのではないでしょうか。(個人的には”冷麺”のシーンは歓喜しました)
恋愛体質もエクストリーム・ジョブもとても良い作品なので、未視聴の方はぜひ観て頂ければなあと思います。特に恋愛体質は個人的にとても大好きなドラマです。

ちなみに今作もウェブトゥーンが原作です。

ゆるいネタバレありの感想

タッカンジョン 韓国ドラマ 感想あらすじレビュー

従業員2名とインターン社員1名のモドゥン機械。
あまり仕事がないようですが、社員の関係は良好(?)。社長ソンマンの元で皆それなりに働いているようです。
いつもと変わらない暇そうな日々…。そんな時、ソンマンの娘ミナがお土産のタッカンジョンを持って遊びに来るのでした。
ミナに密かに好意を持つペクジュンは、彼女がやって来てウキウキが止まりません。
一方のミナは、会社に置かれた見慣れない紫色の機械を見つけます。殺風景な会社にあるロッカーのような紫色の物体、嫌でも目につきます。
ちょうどペクジュンが出勤時に、会社の入り口に謎に置かれていたのがこの機械なのでした。
疲労回復のマシーンらしいとペクジュンから聞いたミナ、速攻で試すことを決めてしまいます。
自分の未来も知らず…。

タッカンジョン化
何も知らず無邪気に機械に入ったミナ。
謎の機械の作動中、小窓から外を見て思わず「タッカンジョン…」と呟く彼女。
その直後、ミナの姿は忽然と消えてしまいます。
驚いたペクジュンがマシンのドアを開けると、そこにはタッカンジョンが1つ転がっていたのでした。
何とミナは”タッカンジョン”に姿を変えてしまったのです…!
ありえない出来事にパニックになるペクジュン、そしてもちろん父ソンマンも。
突然唐揚げになってしまった彼女…2人は何としてもミナを”取り戻す”必要があります。ここから彼らの奮闘が始まるのでした。

機械の謎
そもそも謎の紫の機械がどこからやって来たのか?それすらも思い当たるフシがなかった社員たち。ソンマンとペクジュンは防犯カメラなどを使って、必死に追跡。
次々と出てくる機械を知る者たち…、浮かび上がるキーマンとなる博士。
しかし誰も機械が一体何なのか深く理解している者はいないよう。困り果てる2人。
そんな頃、紫の機械が会社から盗まれてしまう事件発生。
その後もこのマシンを巡って、大人気タッカンジョン店の従業員たちや博士、博士の甥などがソンマン&ペクジュンらと共に各自の思惑で入り混じります。

なぜか宇宙へ
途中あの大繁盛のタッカンジョン店の経営者らが宇宙人で、あの紫の機械をずっと探していたことが明かされます。
彼らはあの機械を使って星に帰りたかったのです。
ミナを人間の元の姿に戻したいソンマンらは”戦い”の末、ミナ(タッカンジョンの姿)を宇宙人に託し、彼女を人間の姿にして再び帰してくれるという約束を交わすのでした。
と、ここで大きな問題が。
彼らの時間軸が地球とは異なり、宇宙の1日が地球の50年という驚愕の事実が。
つまり、ミナともう一度会えるのは50年後…!一体どうなるのでしょうか?
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ということで、終盤さらに盛り上がっていて(?)面白いオチで良かったなと思いました。
エンディングは皮肉さの混じったシュールな結末とも考えられ、個人的には良かったなと思いました。
再び「あの日」に戻った彼ら。
しかしミナがやって来たまさに”あの日”、そこにはしっかりと例の紫のマシンが存在しています。つまり…?
どの日付でも良かったのに、あの日を選んでしまうペクジュンさん…一体なぜ…。
最後の最後までシュールで面白かったです。
完璧なコメディドラマなので特に疑問を感じたりはしませんでしたが、やはりちょっと内容を考えると長いかなと感じた点だけが気になりました。(個人的な感想です)
とはいえ、俳優陣がさすがで吹き出すようなセリフもありましたので、気になった方はぜひ数話だけでもチェックして頂けたらと思います。
個人的に最も気に入ったセリフは以下でした。
「チャ・ウヌ〜〜〜!!」

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