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観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ キミと僕の警察学校 (感想)

おすすめ度:66%
同期の素晴らしさ度:100%
制服度:100%
原題:너와 나의 경찰수업 / Rookie Cops 全16話(Disney+)

キミと僕の警察学校 ドラマ感想

警察大学に入学した同期8人、彼らの学校生活と事件とは?2022年放送のクライム/青春ラブコメ

あらすじ・キャスト

最悪の出会いをしたスンヒョン(カン・ダニエルさん)とウンガン(チェ・スビンさん)は、後日警察大学内で驚きの再会を果たす。
厳しい訓練の日々を過ごしながら、2人は同期のタク(イ・シニョンさん)やアリ(チョン・ヨンミン)、デイル(パク・ソンジュンさん)、ジュヨン(ミン・ドヒさん)、ボムジュ(キム・ウソクさん)、ハンナ(パク・ユナさん)らと次第に強い絆を結んでいく。
学内で発生したある事件に巻き込まれたウンガンは、スンヒョンに協力を求めるが…。

感想

とにかく素晴らしい点としてテンポが良く、全体的に観やすく面白いドラマでした。
序盤警察大学での厳しいシーンが全面に来て、一体これからどういうストーリーになるのかと不安な気持ちに少しなったところで、ガラッと雰囲気が一新(?)、これは面白い掴みだなと思いました。
警察学校を舞台にしながら、シリアスさとコメディ、そしてラブストーリー。基本的には大学同期の8人の青春・友情物語が続きます。
視聴していてストレスを全く感じず、適度で絶妙なバランス構成。かなりスイスイ視聴できるタイプのドラマでした。シリアスとコメディの演出のさじ加減が本当に良かった!
後半になればなるほど、どんどん80年代(?)青春ドラマのようなレトロさとベタな展開に若干茶番さを感じましたが、上手くまとまっていた作品だなと思いました。

主演のカン・ダニエルさんは、今作が俳優デビューとのことです。少しナイーブさを残したようなダニエルさんの雰囲気がスンヒョン役に合っているなと思いました。
相手役のチェ・スビンさんはラブコメではお馴染みで安定されている女優さんですし、全体的に俳優陣のバランスや配役もハマっているなと感じました。

警察大学に同期入学した8人らがトラブルを経験しながらも友情を深め、恋に落ちたり、事件を解決したり…という、サスペンス有りのドラマです。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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Disney+Koreaインスタグラムより

高校3年のウンガン。警察大学に合格したばかりの家庭教師のジュチャンに夢中になり、自分も彼と同じ大学に進学目標を定めます。
一方のスンヒョン。父も警察の高官であり、警察大学も受験を決めている優秀な学生です。
そんな2人葉、ある夜ウンガンの姉の2股事件で顔を合わせることに。お互い正義感が強い2人はこのトラブルを通じて顔見知りとなります。
そして受験後の合格発表。当然のように首席合格となったスンヒョン。そして不合格だったウンガン…ですが、なんと追加合格となり、ウンガンは警察大学へ無事入学が決まります。
というのも、どうやらこの警察大学に正式入学前に予備教育と呼ばれる大変厳しい”洗礼”が新入生を待っていたのでした。この期間で複数名の脱落者が発生するため、ウンガンの所へチャンスがやってきたのですね。
従来の軍隊式の予備教育期間。とにかく問答無用で目上には絶対服従で、意見することは絶対に許されない状況です。
しかし、妙に正義感が強いウンガンは授業中の居眠り疑惑を注意されたのをきっかけに、誤解だと説明。この態度に教育部と呼ばれる先輩たちから、ウンガンは反抗的なヤツだと目を付けられることに。

そして続けざまに起こった、学内の”スパイ”活動疑惑もあり、ウンガンは身に覚えがないものの、犯人の扱いをうけて退学処分が下されます。が、もちろん不服なウンガン。真犯人を見つける!と躍起になりますが、そこでウンガンはスンヒョンに助けを求めます。
実はスンヒョンも、学校の軍隊式の押さえつけるだけの指導に疑問を感じていた者でもあったのでした。
ここから2人の強い繋がりが生まれていきます。

ウンガンの少し無鉄砲で愚直な性格と、慎重でありながらも間違ったことを嫌うスンヒョンのペアが、次第に”強い体制”の壁をジリジリと崩していく様は、出来すぎだなという部分もありつつも、痛快で良かった。
というのも、ドラマの長所であるテンポの良さを失わず、くどい説明なしに物事が進むのこそポイントだと思いますので、ややご都合主義のような展開も、ちょうどシリアスとコメディの中間地点のような描き方で軽めで良いなあと思った次第です。
全体的にこのドラマは、そのバランスに秀でているなと感じました。

ラブストーリーの描き方もなかなか面白かったです。
軽めのタッチで描かれている同期8人の関係ですが、次第に恋愛感情が生まれていきます。ちなみに割とキスシーンもしっかりありますので、個人的に少々驚きました。(この作品の雰囲気ですと、かなり軽い恋愛描写になるのだろうと予想していたので)

ウンガン&スンヒョン
元々ウンガンは家庭教師であり、現在は警察大学の先輩でもあるジュチャンに憧れていたのですが、早々に実は彼には彼女が存在することを知ってしまい、見事に失恋となります。
一方、スンヒョン君は最初は嫌っていたウンガンのことが、どんどん気になってしまいます。失恋したウンガンも、常に気付けば近くで助けてくれるスンヒョンの事が好きになってしまいます。
この2人の関係は、まさにザ・ラブコメという進捗具合で素晴らしかったです。

タク&アリ
鈍感なのか勘が良いのか読めない男性、タクさん。やたら他人の恋愛には鋭いのですが、アリのわかりやすすぎる気の強さを全く理解できない様子。
やきもきして、駆け引きをしようとするアリにタクはアッサリ好きだと認めたりと、なかなか朴訥でストレートなところは可愛らしいなと思いました。(訛りも可愛かった)
タクを演じるイ・シニョンさんが本当に役柄に合っていて面白かったです。
個人的にはこの2人のカップルが観ていて単純に楽しかったので一番好きでした。

ハンナ&デイル
一匹狼で人を信じることがなかったハンナですが、体育祭をキッカケにやっと同期たちと友情を築くことができたハンナ。そしてそんな彼女を実はしっかり見ていたのがデイル君。
いつもふざけた存在だったデイルですが、本当はすごく細やかな人という設定は良かったです!このペアも可愛らしかった。

数々の問題にぶち当たってきた8人でしたが、本丸としてスンヒョンの父の問題が終盤浮かび上がってきます。
これが実は1話からずっと”ぼんやり”と残っていた問題でした。依然とした旧体制としての警察大学、そして制度を強く支持する父、そしてそれに反対する息子スンヒョン。
過去の悲しい事件で兄を失ったタク…それを忘れられない人々。
そして次第に浮かび上がってくる、警察大学OBと黒い繫り…。

終盤、まさかの大事故が発生し「そんな…」とかなり悲しく思ってしまいましたが、考えてみますと、これも結構ベタな構成だなと思ってしまいました。(復活を望みましたが…)
ただこの問題ぐらいから特に15話以降、やたら古くさい演出を感じて少し笑いそうになりつつも、親友パワーで無事解決して良かったなと感じました。
序盤のウンガンが大学に入学当初のあの”問題提起”の布石が最後まで生きており、ストーリー展開の筋が分かりやすく良かった!

ということで、全体的に全16話構成でしたが、気付けばどんどん視聴を進めるようなドラマでした。
根本的に明快でわかりやすいドラマになっていたのは、好感が持てました。軽すぎず、重すぎず、飽きさせず…とにかく「ちょうど良いドラマ」でした。
そのあたりの構成や調整は本当に上手く練られているなあと強く思いました。良かった!
心に深く残るタイプの作品ではありませんでしたが、事件性も適度にあり楽しく視聴したいという時には非常におすすめのドラマかなと思います。

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