ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ イミテーション (感想)

おすすめ度:61%
アイドル同士度:100%
芸能界の闇度:100%
原題:이미테이션 / Imitation (全12話)

韓国ドラマ イミテーション感想

一握りの者だけが手に入れられるアイドルの座、しかし闇もあった…2021年放送のラブストーリー。

あらすじ・キャスト

人気絶頂の男性アイドルグループSHAX。
しかしSHAXはコンサートの夜、メンバーのウンジョ(チャニさん/SF9)が突然失踪してしまいます。
SHAXのセンターでもあるリョク(イ・ジュニョン、ジュンさん/U-KISS)はウンジョの謎を探しつつも、グループを引っ張るため日々努力を怠りません。
一方のマハ(チョン・ジソさん)はアイドルを目指す練習生。一度はその夢は破れたかと思われましたが、元SHAXのマネージャーが立ち上げた新しい事務所で、ガールズグループのメンバーとしてマハはデビューすることになり…。

感想

特に前半は楽しく視聴していましたが、後半はテンポもちょっと悪く雰囲気も重めで失速したように感じました。
アイドルという職業としての楽しさを描くというよりは、どちらかというと闇の部分に迫るテーマになっているので、作品上重くなるのはしょうがないのですが…。
とはいえ、アイドルの大変さを察することができ、興味深くもあり面白かったです。
K-POPアイドルを主題にしたドラマなのもあり、かなりの人数の現役アイドルの方が出演されていました。
実際歌ったり踊ったりするステージシーンの見せ場も多くありますので、シーンの説得性がとにかく(当たり前ですが)強くてさすが本業のアイドルだなあと思いました。
ファンの方やお好きな方はより楽しんで観ることができるのではないでしょうか。

アイドルたちの恋愛事情や、芸能事務所との確執、熱心すぎるファンダムとの関係、そして芸能界の汚い裏側の部分などが描かれていきます。練習生としての下積み時代の大変さ、デビューという狭き門に対する厳しさや苦悩など、ネタは結構あるので興味深いなと思いました。
個人的にはもう少し全体的に明るさがあれば、ラブコメとしても良かったように思えましたが、”暗さ”が常にストーリーに存在したのでラブストーリーとしてもあまりスッキリしない感があり少々残念には思えました。

K-POP関係の出演者としては、イ・ジュニョンさん以外にも、ユンホさん(ATEEZ)、チャニさん(SF9)、フィヨンさん(SF9)、ジョンホさん(ATEEZ)、ユリさん(JxR)、デニー・アンさん(god)、イム・ナヨンさん(I.O.I)、ソンファさん(ATEEZ)、サンさん(ATEEZ)など多くの方が出演されています。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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イ・ジュニョンさんインスタグラムより

アイドルを夢見てソウルで練習生として頑張っているマハ。
気持ちが折れてしまいそうになる時もありましたが、前向きな女性です。トラブルもあって一旦は諦めかけていたアイドルへの道…でしたが、マハは事務所移籍なども経て3年後の今、地方の仕事なども受けて細々と仕事をしていました。
ロケの帰り、マハはあのSHAXのセンターであるリョクに助けられます。どうやら2人はお互いを知っているよう…。
実はマハはリョクがデビュー前の練習生の頃から彼が踊ったりする姿を見て密かに憧れていたのでした。

一方大手事務所で大人気アイドルSHAXのマネージャーをしていた男性が、独立。
その室長からマハに声がかかります。女性アイドルグループを今までとは違う方法でプロデュースしたいということです。
マハたちは契約し、”Tea Party”というグループでデビューすることに。
室長にはアイドルに対して色々な考えがあるようで、Tea Partyのメンバーたちは仕事内容に関係なく給与を毎月もらう契約となります。ある程度安定した生活が保証されたマハたちです。

視聴していて衣装もペラペラ、謎スタイリング(特にマハさんのウィッグのようなエクステ)であまり売れるとは失礼ながら思えなかったTea Partyでしたが、人気も上昇。
マハは時代劇ドラマの主役(訳ありで女優が降板したため)まで勝ち取ります。
その相手役とは何とリョクさん。これが2人の大きな接点に。
リョクの方がむしろマハに強く惹かれ始めているようで、2人の距離は急速に縮まっていきます。
特にマハにとっては、かつて練習生になる前から好きだったあのリョク先輩がアイドルとして自分と共に成功し、今は自分を好きでいてくれるというのは夢を手に入れたも同然なのかもしれません。すごい確率ですね。

しかしアイドル同士の恋愛、楽しいばかりの時間ではありません。
ファンのボイコット問題、悪質なファンの追っかけ(サセン)問題。スキャンダルを狙う報道陣に追っかけられる問題、リョクを狙うライバル問題などなど…。
このあたりのファンとアイドルとの関係性などは、リアリティがあって面白いなと思いました。それとK-POP界お馴染み(?)のメンバー全員が同じ部屋に住んでいるという、謎”寮”設定なども良かったです。

どんどんマハに夢中になってしまうリョクさんです。
もう少し仕事に集中して欲しいなと思った次第ですが、撮影中マハに気を取られたのか事故を起こしてしまいます。リョクさん…どうして…。
これ以降、ストーリーが重め路線に変更。
この事故を機にSHAXのリョクさんはアイドルとして輝いているというイメージから脱却し、アーティストとしてのイメージ変更というテーマも裏では少々あったのかもしれません。
その後SHAXから失踪したメンバーであるウンジョの謎と、女性アイドル練習生の線がつながります。その女性とは、マハがTea Partyとしてデビュー前に超短期間だけ所属していたアイドルグループ、オメガスリーのメンバーになるはずだった練習生。
リョクとマハ、そして周囲の人々の協力によって問題が次々と明らかにされます。闇は深い模様。

最終的には解放された気分になったのか、なぜか何もかもが吹っ切れたようなリョク&マハ。
事件解決と公開恋愛は関係あるのかないのか微妙な線だなと観ながら考えつつも、お互いのファンはそれで納得するのか個人的に不安感が残りつつ…。
アイドル同士の恋愛は色々な考えがあると思いますが現役K-POPの方々が出演されていた今作、ちょっと微妙な意味合いのシーンで物語が終わったなあとは感じました。
総合的には出演者も華やかで面白かったですが、現役の方の出演者を考えるともう少し楽しい雰囲気のストーリーでも良かったのではないかなとは素人ながらに思った次第です。

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