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韓国ドラマ 悪霊狩猟団: カウンターズ シーズン2 (感想)

おすすめ度:60%
ニューメンバー度:100%
強敵度:100%
原題:경이로운 소문2: 카운터 펀치 / The Uncanny Counter Season 2: Counter Punch (全12話)

悪霊狩猟団 カウンターズ シーズン2 カウンターパンチ 感想レビューあらすじ考察

悪霊に挑むいつものメンバーが戻ってきた!2023年のファンタジーアクション・スリラードラマ、シーズン2。

あらすじ・キャスト

”契約”して、それぞれが特別な能力を授かったカウンターズの仲間たち。
地(タン)を呼ぶことができるソ・ムン(チョ・ビョンギュさん)
怪力が出せるモタク(ユ・ジュンサンさん)
ヒーリング能力があるメオク(ヨム・ヘランさん)
相手の記憶を見ることができるハナ(キム・セジョンさん)
そして、新たにジョクボン(ユ・インスさん)が仲間に加わるのだった。
ピルグァン(カン・ギヨンさん)率いる、かつてない程に強力な悪霊と戦うことになるカウンターズだったが…。

感想

2020年-21年にかけて放送されたシーズン1。その後の続きのお話となります。
シーズン1がとても楽しかった作品ですので、今作も期待して視聴していましたが、率直な感想としてはなかなかガッカリしました。(個人的な感想です)
シーズン2はとても映像が派手で面白い反面、あまりにもワンパターンで大味すぎると感じました。つまらない訳ではないのですが…。
彼らカウンターズの”制服”がジャージという点でも明らなように「ちょっとダサくてあか抜けない」という部分が根本的にあったと思います。
ヒーローなのに、どこか野暮ったいというか…。ダサくてキッチュさもある、そんなカウンターズです。
ただ今回では、そんな”身近さ”が消されているというか(かと言って洗練されている訳でもないですが)…。
そもそもの彼らの”持ち味”みたいなものが感じられず、とても残念に思いました。

また今作のメインの悪霊がネタバレしない範囲ですと、カン・ギヨンさん演じるピルグァンらとなります。
ギヨンさんがかなり熱演されているのが伝わり、その点は脱帽するばかりですが、カウンターズvsピルグァンらの戦いのみの構図が今作の大半。
これがあまりにも序盤からワンパターンさを感じ、私は結構な頻度で中だるみを覚えました。
一方のカウンターズ側も、シーズン1のチームとしての良さもあまり描かれていなかったように見えました。
というのも、ムンがやたらと強くなっていて、”ムンと仲間たち”状態になりすぎていたのもワンパターンに見えた原因かもしれません。
シーズン2は新しい仲間としてジョクボンが加わりますが、彼も本当に意味がわからないレベルで微妙すぎる存在で、ただのジョクボンピエロ化状態。
視聴していて俳優さんが可愛そうにも思えてしまい、とても歯がゆく思えた次第です。

…と、すでにネガティブな感想で大変申し訳ないのですが(すみません、あくまでも個人の考えです)、アクションシーンは大幅にパワーアップしていて、CGも強く使われていてわかりやすいです。
その画面の派手さに決して負けず、どの俳優さんたちも本当に力をいれて演技されているのがヒシヒシと伝わりました。この部分は最も見応えのある点だと思います。
ただそれだけに、視聴していて勿体無い感じを同時に思ってしまう時が多かった。

シーズン1の続きとなりますが、シーズン2から視聴してもそれほど問題はないような作りになってはいます。
シーズン1の終盤で脚本家の方が変更になりましたが、2も引き続きその方が担当されているとのことです。原作はWEBトゥーンです。

ゆるいネタバレありの感想

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悪霊狩猟団カウンターズ2 韓ドラ あらすじネタバレ感想

”We Can Do It!”を合言葉にして姉貴麵屋をアジトに、カウンターズとして悪霊から人々を守るカウンターズ。
そんな頃、強力なパワーを得た悪霊たちが韓国に帰ってきていたのでした。
念力を持つピルグァン、そして記憶が読めるゲーリーら。そう、彼らは他の国のカウンターズの能力を吸い取っていたのです。
一方のカウンターズ。新人を求めていたメンバーでしたが、ついにその願いが叶えられそうです。
正義感があるジョクボンを見て、モタクは彼をカウンターズとして迎え入れようと決意。ジョクボンは契約を結び、仲間入りします。
彼はどうやら悪霊の匂いをかぎ分けられる力を持つようです。

マ・ジュソク悪霊化
善良な市民だったジュソク(チン・ソンギュさん)。愛する妻ミンジは妊娠中で、幸せいっぱいの彼。しかし、妻は過去の事件を忘れることができていません。
事件の裁判に出席したミンジ。しかしその直後、犯人と悪霊ピルグァンらが乗ったエレベーターに偶然乗り合わせることになります。
ピルグァンらがこの事件に関係しているのを目撃したミジン、彼女はあっけなく命を奪われてしまうのでした。
全てを奪われ怒りに燃えたジュソク。彼は事件の犯人に復讐しようとし、逮捕されてしまいます。
そんなジュソクに、悪霊がささやくのでした…。

ジュソク&ピルグァン
強烈な怒りに引き付けられ、ジュソクの中に悪霊が。しかし元々善良な彼はどこか彼の中で善と悪の葛藤が起こっているようです。
あの善人だったジュソクが悪霊になってしまったと、カウンターズの仲間にもショックが走ります。
一方ジュソクはミジンの詐欺事件の犯人に復讐し、更に魂吸い益々パワーアップしていきます。
ジュソクはピルグァンの巧みな言葉にそそのかされ、怒りで悪霊に完全に支配されつつありました。
ジュソクを止めようとするカウンターズも邪魔者にしかすぎません。カウンターズを倒すことを決意したジュソク。
そんな彼の強さに密かに目をつけていたのは、ピルグァンでした。
ピルグァンには、一体どのような考えがあるのでしょうか…?そして強くなり過ぎたジュソクをカウンターズは止めることができるのでしょうか?

カウンターズ2 ネタバレあらすじ感想 Netflix

気になった点
・ピルグァンらの過去
そもそも、一体なぜ彼らが悪霊化してしまったのか?!彼らの過去は驚く程語られません。
少なくともこのシーズン2ではほぼ中心となる敵ですので、あまり納得できませんでした。ピルグァンは最終的に何がしたかったのでしょうか?
・念力一択
この念力パワーがとにかく全てを凌駕するアドバンテージがあり過ぎて、正直もう何でもアリだな…と思ってしまいました。
・ジョクボンとは何だったのか
このキャラ、心底何だったのか感がすごかった。ただただ演じるユ・インスさんには完全に同情してしまいました。
彼をわざわざメンバーとして加入させた意味とは?単なる笑いと(どうでもいい)トラブルをグループもたらすようなキャラが欲しかったのでしょうか、本当に残念。
彼にも、もっとカウンターズの一員として成長させてあげるストーリーを用意してあげて欲しかったです。S1だったらそうしていたのでは?とつい思ってしまいました。
・ソ・ムンの行動について
ジュソクの中にまだ”ある”彼自身の善良な魂を強く信じるムン。そのため、彼はなかなかジュソクを止めることができません。
このプロットがシーズン2の重要な鍵になるのは明らかです。
ですが、このムンの考え方がほぼ単独で判断して進むせいで、終始ジュソクに対する甘い攻撃が続き、個人的にはイライラしました。
ムンのこの判断の甘さが他の一般人の被害を増やし、ジュソクのパワーを増長させ、そしてハヌルの(一度は)死に繋がった訳です。
ムタクがキレてしまうのも、もっともだと強く感じました。正直ムタクさんの拳には納得。
・ハナとムン
路線変更したのは明確でしたが、一応この2人はシーズン1では(一応)お互い異性として意識していた関係ではなかったでしょうか…?
2では完全なファミリーになっていましたので(その点は個人的に異論はないものの)数秒でも彼らの”意識の変化”を入れて欲しかったなとは思いました。
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ということで、カウンターズは力を合わせて無事ジュソクを召喚させ、全12話が終了して良かったなと思いました。非常に長い戦いでした。
1よりもシーンとしてはアクションが強く見栄えがあり、俳優さんたちも大変熱演されていました。
ただ、ドラマとしては毎回あまり変わり映えせず、似た相手と同じようなパワー対決シーンばかりで、観ていて飽きがくるなとは感じました。(すみません、個人の感想です)
また人物描写にあまり深みを感じず、その点も残念に思えました。
シーズン1と2を比較すると、”カウンターズという存在”に対して物語を描く際、スポットライトを当てる局面とアプローチ方法が全く違うように思え、そういう意味ではこのシーズン2はなかなか興味深いなと思った次第です。

シーズン1の感想はこちら:

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