ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 今、別れの途中です (感想)

おすすめ度:37%
母強し度:100%
ファッション業界度:100%
原題:지금 헤어지는 중입니다 / Now, We Are Breaking Up (全16話)

今、別れの途中です ドラマ感想

出会ってはいけない2人の恋の行方とは。2021年のラブストーリー。

あらすじ・キャスト

デザイナーのヨンウン(ソン・ヘギョさん)は偶然で何度も出会う、ジェグク(チャン・ギヨンさん)に惹かれていく。しかし彼は苦い思い出と関係する男性だった。

感想

まず率直な感想は、とても2021年放送のドラマとは思えないなというものでした。
ピアノの旋律から始まるオープニング、実在する有名デザイナーの名言。作品の構成やシーンの繰り返し、セリフや演出含めて古くさいなという印象が大変強かったです。
正直かなり久しぶりに「つまらない…」と悶々としながら視聴をし続けたドラマとなりました。(すみません一個人の感想です)
問題として、根本的に自己矛盾を抱えすぎたストーリーだったような気がします。

ここまでネガティブな感想ばかりで申し訳ないのですが、ただタイトルにあるように「別れ」を主題としたのは、本当に面白い着眼点だと思いました。
ただ、このテーマをもう少し別の切り口で観たかったかなと思います。エピソードがあまりにも有り体すぎて面白くないなと感じました。

個人的にはギヨンさん本人の衣装が完璧で、そこはかなり好きでした。ルメールあたりでしょうか…?シンプルでギヨンさんの姿の美しさが際立っており、本当にかっこよかったです。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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チャン・ギヨンさんインスタグラムより

運命のすれ違い
ファッションブランド”SONO”のデザイナーであるヨンウン。
シーンの7割は電話しているのでは?というレベルで日々仕事に忙殺されている彼女。
ヨンウンは釜山でファッションウィークがあった日、ある男性と一夜を共にします。
彼女は刹那の関係を楽しみ、恋愛に深入りはしない主義。名前も相手に明かさず去ります。
その夜過ごした相手はジェグク、パリ在住の売れっ子カメラマンです。

そんなヨンウン親友に意味深に「怠けたがる体に適度にムチ打つための道具」と言ってのけたり、夜エクササイズしながら「怠けると贅肉がつく。美しくないデザイナーには厳しい」というセリフなど、バブル時代とはこういう会話をする感じだったのかな?と、全く関係ないことをぼんやりと考えさせられること数回。
そんな2人は偶然が続き、何度もその後も遭遇。まるで運命の不思議な糸で結ばれたよう…。仕事でも接点を持ち急速に強く惹かれ合います。

パリでの出来事
主人公2人の間には”もう1人”が存在します。
その人とはユン・スワン。ジェグクの兄であり、ヨンウンの10年前の元彼氏です。
ヨンウンとスワンの出会いはパリ。彼女がデザイナー見習いとしてパリのアトリエで働いていた頃に2人は恋に落ちます。
夢のような時間を過ごしたと思われる2人でしたが、その期間はたったの2か月。
パリからソウルに戻った2人はそれぞれの思惑で会うことに。
しかしスワンは一向に姿を見せません。失望し惨めな姿で帰るしかなかった彼女は、それ以降彼と音信不通。
ヨンウンの短かったですが真剣な恋は終わりを迎えるしかない様子。ヨンウン母の過剰反応を見ても、彼女は相当酷く落ち込んだと思われます。

最中とは
10年後の現在。
ジェグクはヨンウンに惹かれる気持ちを抑えられませんが、一方で兄と彼女の関係が気になります。またヨンウンの恋愛に対する価値観から、兄との関係も遊びだったのでは?と疑うことに。
なぜなら兄は10年前に事故死しているのだから…。
ヨンウンに兄との関係を問い詰めるジェグク。しかし彼女は「彼とは本気だった、別れも告げずに姿を消した」と吐露します。
そして「別れている最中だ」と。
ジェグクはこの彼女の答えに言葉を失います。私も正直こじつけ過ぎるのでは?と言葉を失いました。
ジェグクはヨンウンにスワンは他界したこと、そして彼には婚約者がいたことを告げます。
ラブストーリーin Paris...2ヶ月の”遊び”をしていたのはスワンさんだったように思えたのは、私だけでしょうか?

ユジョンの存在意義
なんなの?と思ったのがユジョンという女性。
彼女の正体は10年前に亡くなったスワンの婚約者。彼女は未だに元婚約者の母親と懇意にしお母様と慕っています。
彼女は当時婚約者を奪ったヨンウンが、10年後の今スワンの弟の彼女として現れた事実に怒り心頭。
「あの女にも苦しみを味わせてやる!」と徹底抗戦を宣言。恐怖。
仕事でもあの手この手で嫌がらせをするユジョンさんですが、ジェグクから衝撃の発言が。
「(兄は)別れ話をしに行った」これを聞いて膝から崩れ落ちそうになるユジョンですが、視聴していて「ジェグク、もっと早く言ってあげれば良かったのでは?」と困惑。海外に居住していたとはいえ、10年間もこの情報を出さないのは謎だと思いました。
加えて”兄が飲酒運転をするのをユジョンは知っていた”という、とんでもねえ事実が。これには完全に無言になってしまいました。ジェグクは彼女をおもんぱかって黙っていたということですが、実質ユジョンがスワンを事故に遭わせたと言っても過言ではないのでは。
とんだ隠し球を持っていたジェグクですが、なぜかこの事実は問題の母には言わないようなので、この点もジェグクさんのことが理解できないなと思いました。
さすがにこの件を知られていることに危険を察知したのか、掌返しで身を引くユジョン。
「同じ苦しみを味合わせられない」と数話前のセリフを華麗に撤回し、なぜかイイ女風にフェードアウトしていったのも趣があるなあ〜と真顔で思いました。

vs母連合軍〜命の母編
ヨンウンとジェグクは愛を確かめ合います。
しかし障害になるのは親、ジェグクの母(実母ではない)とヨンウンの両親です。
交際に大反対をする親たちですが、結局相手を気に入らないという理由が単なる感情論でしかないので、視聴していて辛いところ。

ジェグク母
ジェグクが長年パリにいて、結婚もせず落ち着いていないということを気にしている様子。
そんなジェグクから彼女の話を聞いて「どんな子でも認める」と決める母。過去に兄スワンの真剣交際相手(ヨンウン)について大反対をしていたことが伺い知れます。
ですが、ジェグクからI LOVEヨンウンという言葉を聞いて、顔が引き攣る母。ヨンウンは彼女の中ではどうやらNGワードのよう。
ヨンウンを呼び出して「ジェグクと歩むなら、私はこの世を去る」など脅迫めいたことを言いだします。
ジェグクを悲しませたいのは、もしやアナタでは?と問い詰めたかったですが…。
しかしこの一蓮托生というか、道連れ脅迫手法はいい加減にして欲しいなと思った次第です。古い。
大反対して別れさせたところでジェグクは結局不幸せです。また反対したところでジェグクが母の側で過ごすわけがないのは明らかで、主張が破綻しているような。

ヨンウン母
夫にも不満を持ち、苦労して一人娘であるヨンウンを育てた母。
赤の他人にも「娘はチーム長だ」などと言いふらしたり、やたら結婚!と娘に迫ったり、ジェグク母と「格」喧嘩したりと、わかりやすい肩書きのようなものに執着しているキャラ設定。
そんな娘がジェグクを紹介し、母は豹変。
ジェグクに「娘に手を出すな」と言ったと思いきや「隠し子だから婿にはしない」と発言するなど、それは無関係でしょという内容のセリフが多すぎました。
上述したように、結局母の「ジェグク嫌い」を表現するセリフが貶す目的だけの”どうでもいい”内容になってしまうため、視聴していて説得力が皆無。
しかしこの母、ジェグクさんが超売れっ子で実家も太くお金もあるカメラマンという肩書きには納得するような気がしましたが…。
11話は特にひどく、完全に命の母案件では…と観ていて不穏な気持ちになりました。
最終話では母の渾身のギャグ「あなたが幸せなら、私も幸せ」という唖然とするセリフがあり、かなりのキャラでした。
劣等感を持っていて、娘に結婚を要求する割に自分の結婚生活が上手くいっていないなど、基本的に自己矛盾を抱えているキャラなのは明白でしたが、それにしても「ないな」と終始思いました。

なんだったのか感
タイトル半ば無理やりのようにセリフに使われる本作ですが、その名の通り、2人は別れを選択します。
違和感としてやたらヨンウンが「愛している」というセリフを連発するところです。
だったらさ…とどうしても思ってしまいました。愛しているけど別れる。手放すのも愛。それは理解できます。
しかし、それならばグダグダ理由をつけず、己のキャリアや挑戦に向かって今は別離する、で良かったのではないかなあと思いました。親の反対理由が鬱陶しすぎて、肝心の2人の別れの理由や考え方がぼんやりしてしまったと思います。
最終回のまとめ方も「やりたいことをやる」と、若干趣旨からずれている気もしました。
”私”として生きるのであれば、相手を愛する気持ちもそのまま受け入れ、彼に伝えれば良かったような。最後の”答”としてもヨンウンは彼には受動的ですよね…?

結局最後まで強く運命が結びついていた2人でしたが、正直親の件は何ら解決していないワケで、だったまた「振り出しに戻る」だけなのでは、と微妙な気持ちになりました。
ヨンウンが「次また偶然〜」の次に再会した時にはOKの根拠も不明でしたし。
ということで、キャラやストーリー展開も非常にまどろっこしく、新鮮味のないドラマでした。
特にヨンウンの友人については考える点もあり、彼らより軸がしっかりしていたのが皮肉なところです。とはいえ、話としてはやはり凡庸でした…。
主演の2人からして成功が約束された作品だけに、かなり残念に思いました。

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