ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ペーパー・ハウス・コリア: 統一通貨を奪え (感想)

おすすめ度:60%
窃盗団度:100%
仮面度:100%
原題:종이의 집: 공동경제구역 / Money Heist: Korea – Joint Economic Area Season1 (シーズン1 ,全6話)

ペーパーハウスコリア ドラマ感想考察

巨額な金額を狙う窃盗団、彼らの計画とは…2022年配信の犯罪ドラマ。

あらすじ・キャスト

未来の朝鮮半島に存在する”共同経済区域”ができ、南北の人々は往来を始める。北に住んでいたホンダン(チョン・ジョンソさん)もその1人だった。しかし生活は上手くいかない。そんな時、”教授”と呼ばれる謎の男性(ユ・ジテさん)に声をかけられるが…。

感想

特に序盤のテンポの良さもあって面白く視聴しましたが、新鮮な驚きや展開は特に感じられませんでした。かといって、もちろんつまらなかった訳ではありません。
ただ、何となく割と予定調和に進む感じといいますか…。コメディ要素のためかもしれませんが、雰囲気に対して緊張感が今ひとつ無いというか…。
人物描写はそれ程くどくないので、ムカつくキャラはいるものの役割があるんだろうなという行動をするので、しょうがないな的な意味でストレスはあまり感じませんでした。
ですが全体的に今ひとつ強いパンチがなく、残念には感じました。
ちなみにシーズン1では全6話の構成で、全く何も解決していません。続きが気になるところですが、今年下半期にシーズン2配信予定とのことです。

巨額のお金を狙った強盗グループが、”完璧”な指揮の元で計画を実行。そんな彼らに対抗する捜査チーム側。
それぞれの人に目的とは別の思惑があり…というドラマとなっています。
このドラマはリメイクで、オリジナルは同名のスペインのテレビドラマです。Netflixでは原作は現時点でシーズン5まで配信されています。
私は残念ながら未視聴ですので、オリジナルと比較することができず申し訳ないですが、韓国版のみ視聴した感想となります。(ただ”トーキョー”の名前紹介シーンだけオリジナル版1話を確認のため視聴しました)

個人的にちょっと気になったのが、出演者のパク・ヘスさんです。
ヘスさん、シーズン2も控えているイカゲーム主演でもお馴染みですが、若干”お金目当て”という主題が今作と被っているのもあり、またドラマ内の印象的な衣装が”赤”ということもあってか、短期間で似た作品に出演されるんだなあという印象は残りました。それが悪いという意味は一切ありませんが…。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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Netflix Koreaインスタグラムより

冒頭1話、後のトーキョーと名乗る女性が彼女の過去を語ります。
未来の北と南は共同経済区域(JEA)を共に設立し、そこでは統一通貨を使うよう決められ、自由に(一応)人々は往来できると…。
BTSファン(ファンダム名はARMY)のトーキョーは、そのニュースを知り軍を除隊して2025年北を出るのを決めたのでした。もしかして彼女は単に好きなBTSを見たかっただけかもしれません。人々はそんなささやかな夢を抱いて南へ移り住もうとします。
しかしトーキョーが直面したのは、希望さえない現実でした。
絶望の淵に立たされていた逃げ場のないトーキョーに、謎の男性が「計画を手伝って欲しい」と声をかけます。
彼こそが全ての計画の首謀者。教授と呼ばれるこの男性の元に、9名が集まっていたのでした。全ては4兆(通貨単位不明)のために…。

この経済区域の造幣局を狙って、中に”ある”4兆をせしめるという計画。教授は、経済格差の歪みは消えず富める者だけが常に富を得ていることに疑問を呈します。
また「誰1人として犠牲者を出さない」というルールの元に計画を実行すると。民衆はこの”ショー”をみて、彼らを支持するだろう、と説明します。
教授の計画に合意した9人のメンバーは互いのプライベートな”距離”を保つため、都市名を使ったニックネームで呼び合うことに。
ちなみに東京の”理由”が「悪いことするんでしょ?」には無言にさせられましたが、スペイン版のオリジナルにはそのようなセリフは無かったことは確認しました。

窃盗団の皆さん
教授(ユ・ジテさん)
メガネをかけた知的な男性。この”計画”の首謀者であり、トーキョー含め仲間たちを自らスカウトした人物。南出身。

トーキョー(チョン・ジョンソさん)
BTSの大ファン。北の軍隊出身でソウルにやってきたが、思い描いていた暮らしとは真逆の生活をおくることになり絶望。

ベルリン(パク・ヘスさん)
北の刑務所の伝説の脱獄犯。

リオ(イ・ヒョヌさん)
自他共に認める男性アイドルのような容姿を持つ。情報通信知識に長けている、ハッカー

デンバー(キム・ジフンさん)
長髪(ロン毛)の男性、元ストリートファイター。父はモスクワ。

モスクワ(イ・ウォンジュンさん)
髭爺でデンバーは息子。唯一の父子でのグループ参加。元炭鉱員。

ナイロビ(チャン・ユンジュさん)
口が上手い詐欺師の女性。

ヘルシンキ(キム・ジフンさん)&オスロ(イ・ギュホさん)
仲の良い2人組、組織犯罪潰しが得意(?)

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造幣局に無事潜入した9人。
彼らの手際の良さと造幣局側の警備の甘さもあってか、速攻で場を制圧します。しかし、もちろんストーリーはそう簡単には終わりません。
そもそも4兆という巨大なお金ですが、造幣局にそこまでの紙幣が存在するわけではなく、今から”印刷する”作業が必要なのでした。つまり、人質でもある職員に働いてもらう必要が。
9人は働く人質の「監視・監督」と敵となる警察の捜査団との「折衝・対応」の両方を行わなければなりません。
また9人のチームですが指揮官となる教授は現場にはいないため、8人で現場となる造幣局を制圧せねばならないため、なかなか厳しそうな戦いになりそうです。

この後の展開は想像が容易につくかと思いますが、ストレス下に置かれている窃盗団と人質そして捜査員たち。
やがて彼らの中で問題が小さいものから大きいものまで発生し始めます。メンバー内での考え方の違いや、思惑。やがてその歪みは大きく露呈し始め…というストーリー展開。

個人的に面白いなと思ったのは、”南北”が常にあった部分でしょうか。
まず窃盗団。指揮官の教授は南出身。しかし彼は現場には不在のため、密に連絡を取り合っているとはいえ、その空気感まで全て把握はできません。
そして現場でリーダーになっているのが、ベルリン。彼は北出身です。
ベルリンは教授のソフトでインテリな物腰にどこか不満を抱いています。彼はもっと”恐怖心”で場を制圧するべきだと考えているようです。
一方の捜査員たち。
共同経済区域のため、捜査団は南北の合同チームによって結成されています。このトップとなる2人もそれぞれの考え方が正反対ということもあり、何度か意見の衝突を繰り返します。
そして人質である造幣局の職員たち。彼らも共に働いていながら、普段から価値観などで小さな軋轢があったのではと察することができました。

何となくこの南北の壁もシーズン2(パート2)では、崩されていくような展開を考察します。
また教授のスマートな指揮がやがて崩壊しかけていくのが、シーズン1の今作の見どころかなと思います。南北問題もやんわりと入っているのか、この”崩壊”が鍵になるような。
ということで、面白いシーンやエピソードは多々ありましたが、上述したように「そうなるだろうな」という展開がわかりやすいのもあり、次はどうなるのか?!というハラハラ感はあまりないドラマだなとは思いました。
どれだけスペイン版とのオリジナリティを出しているのかわからないですが…。すみません。
とはいえ、ちょうど良いところでパート1が終わってしまったので、シーズン2が気になるところです。

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