ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ペーパー・ハウス・コリア パート2 (感想)

おすすめ度:60%
現金度:100%
人質度:100%
原題:종이의 집: 공동경제구역 2 / Money Heist: Korea – Joint Economic Area Part 2

韓国ドラマ ペーパーハウスコリア 2 感想レビュー考察

造幣局を人質と共に占領した強盗団だったが…クライムアクションドラマのパート2。

あらすじ・キャスト

教授(ユ・ジテさん)指揮の下で、ベルリン(パク・ヘスさん)、トーキョー(チョン・ジョンソさん)リオ(イ・ヒョヌさん)そしてデンバー(キム・ジフンさん)ら窃盗団は造幣局を制圧することに成功する。
捜査を政府とともに進める警官のウジン(キム・ユンジンさん)らだったが…。

感想

パート1(シーズン1)よりは、ドラマとして面白いと思いました。
1で微妙だったコメディっぽい演出などが削がれ、よりキャラクター同士の緊張感や心理描写、その人となりにフォーカスされていて良かったです。
です印象に残るようなが尖った箇所がなく、全体的に感動ストーリーのように構成されていたようなのもちょっと気になりました。
個人的には1に引き続き最後まで予定調和的と思えてしまい、話そのものとしてはあまり面白くないなと思いました。(個人的な感想です)

1が2022年6月に配信され12月に追加されたパート2、エピソード7からの始まりですが、「ここまでのお話」的なプロローグも無しでいきなり普通にエピソード6の続きから始まります。
これには正直困惑したと同時に「だったらパート分割やめて欲しい」と開始数分でいきなりネガティブな感情を持ってしまいました。
Netflixが分割したこの配信のタイミングの理由は素人にはとてもわからないですが、視聴を終えた今個人的な考えとしては、全12話として配信され通して観た方が作風からも緊張感があり絶対良かったと思いますし、実際面白いと思います。
特にエピソード6の終わりのドキドキさせられた気持ちを完全に不意にして、約半年後にエピソード7へそのまま続けてしまったのは非常に勿体ないですし、結果作品として損だったのではないかと個人的には思いましたが…偉そうにすみません。
ストレートに全12話として観た方が、この作品自体の印象がもう少し変わっていた気がします。

パート1を視聴した後、オリジナルのスペイン版をチェックしようかなと思っていたのですが、結局興味がそれ程わかず観ていないので私の感想はあくまでも韓国版リメイクのみを視聴した感想となります。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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パク・ヘスさんインスタグラムより

パート1のあらすじ
対立していた北と南。しかし共同経済区域を設け、そこには南北の共同通貨を”印刷”する造幣局が存在します。
この施設に目をつけた教授は精鋭の仲間を集め、「無血で4兆を手に入れる」という計画を立てるのでした。
計画通り造幣局とその場で働いていた人々などを人質として、制圧する窃盗団たち。
教授だけは現場の造幣局ではなく、自宅アジトから指揮官として外部との交渉にもあたります。
しかし現場では予想しない様々なトラブルが発生するのだった。

教授とウジン
教授は警察側で指揮を握る立場のウジンと接触し、情報を得ようとします。しかしどんどんと深みにはまってしまう教授…。
この事件のため忙しそうで自宅に帰る時間もあまり無さそうなウジンさんでしたが、終始メイクがあまりにもバッチリすぎたのもあったようで、教授はそんな彼女の謎の魅力から逃げられなくなったのでしょうか。
後半でウジンは遂に教授の正体を突き止めるのでしたが、それは好きになった人に裏切られたことを意味しました。周囲からも敵と恋仲になっていたと知られ責められてしまいます。
ウジンが彼の正体を見破ったタイミングにより、彼女が圧倒的に優位な立場となります。しかしウジンは見事教授を罠にはめたものの”舐めたプレイ”をしてしまい「なぜ…」と落胆してしまいました。
あと、何故窃盗団はいつも手錠だけという選択肢なのでしょうか…。

人質と窃盗団
当初はベルリンの高圧的で冷酷な態度もあって、恐怖と憎しみを抱き耐えていた人質たち。しかしその後、人質たちは彼らと一緒に”労働”したり過ごすうちに彼らの真意に触れ始めます。
結局、窃盗団も一般市民と同じ考えであると気づくのでした。次第に共に戦おうとする人が出るなど、考え方が180度異なる者も出始めるのでした。

やりたかったこと
教授がそもそもなぜこの事件を起こしたのか、その背景が語られます。
教授とベルリンは実は兄弟だったのです。生き別れになった北出身のこの兄弟は共に辛酸を舐めて生きてきた2人。
自分たちの、そしてみんなの「お金はどこに消えているのか」「夢見た平和はどこにあるのか」民衆に問い始めるのでした。
彼らがしたかったことは、お金を盗むことではなく権力への言わば無血革命だったのでした。

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数名の犠牲者が残念ながら出ましたが、彼らは無事計画を実行したのでした。
内容的にはとにかく観て頂けば…というアクションや演出になっています。
個人的にはこの作品のカメラワークそのものは好きではありませんでしたが、シーンは派手で見栄えがありました。
この韓国版の南北問題を主軸にしたのは、人と人との分断と政治的問題も絡んで作品のテーマとしては大変良かったと感じました。
ただ計画は成功するのだろうなという見えているゴールに加えて、出てくる人物が個性的で人数も多い割にどのキャラにもクレイジーさが足りない気がしたせいか、ストーリーに対して今ひとつ強烈さがないドラマだったなあという印象のまま視聴を終えました。そこが不満点だったと思います。(個人の感想です)
つまらない訳ではありませんでしたが、「ウソでしょ?」というような驚きがもう少し欲しかったです。
ということで、最終回はハリウッド映画的に美しく終わって良かったなと思った次第です。続編はもう無いと考察します。しつこいですが、全12話で一気配信して欲しかったです。

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