ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

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韓国映画 ドリーム~狙え、人生逆転ゴール!~ 感想

おすすめ度:55%
監督度:100%
PD度:100%
原題:드림 / Dream (125分)

ドリーム~狙え、人生逆転ゴール!~ Netflix 韓国映画 感想レビューあらすじ

暴力問題で話題の選手がホームレスワールドカップ韓国代表の監督に就任!?2023年のコメディ・ヒューマン作品。

あらすじ・キャスト

サッカー選手のホンデ(パク・ソジュンさん)はスター選手だったものの、素行の悪さで一気に落ち目に。
イメージ回復も狙って、ホームレスのサッカーワールドカップの監督として起用されることに。
一部始終をドキュメンタリーとして撮影するため、プロデューサーのソミン(IU/イ・ジウンさん)も合流。
サッカー未経験のメンバーたち、ヤル気の無いプロデューサー、そして後がない監督ホンデ。チームは一体どうなってしまうのか…。

感想

明るく気楽な映画で良かったです。
適度なコミカルさと適度な感動がある、わかりやすい筋書きの作品でした。
ホームレスの方々がチームとなってサッカーのワールドカップが開催され、そこに韓国代表チームの監督となるのが、暴力問題で話題のサッカー選手のホンデ。
この役をパク・ソジュンさんがされているのですが、力の抜けたような演技の部分とキメる時はしっかりというメリハリを今作でも効かせていてかっこよかったです。
そしてIUさんですが、登場時のポリシーのあるヤル気の無さの雰囲気が特にはちゃめちゃに良かったです。
サッカーチームのメンバーがホームレスという背景もあって、それぞれに理由があり物語にじーんとさせるドラマチックさがありました。
実話を元にしたお話ということで驚いてしまいましたが、確かに映画になりそうだなと思った次第です。

ただ、ストーリーとしては問題ありのホンデという選手が、凹凸コンビが集まるチームの監督になるというスタート地点で、もう既に開始早々にゴールが見える感じのお話になっています。
実際、そのような予想通りにストーリーが展開されるのもあり、そういう意味では長所として予定調和でストレスなく視聴できる作品になっています。
その反面、残念ながら新鮮さや驚きが作品の中に皆無で、集中力が散漫になりがちというか、イマイチ面白味に欠けるかなとは個人的に感じました。
もちろんつまらない訳ではないですが、観て良かったな…!という映画としての満足度としては、正直なところ結構低いかなと個人的に感じました。(すみません、個人的な感想です)

ちなみにカン・ハヌルさんが特別出演されていて、お2人の過去作を観た方には特に楽しめる構図になっています。(もちろん視聴されていなくても、楽しめます!)

ゆるいネタバレありの感想

ドリーム 狙え、人生逆転ゴール 感想あらすじ
ドリーム 韓国映画 ネットフリックス 感想レビュー

サッカー選手のホンデはその負けん気が災いし、前代未聞(?)の試合を繰り広げます。
その試合後、記者会見の場面で執拗に母親についても問われ、ついにキレてしまったホンデ選手。記者に”目つぶし”を繰り出し、ネットで一躍話題の人に…。
理由があったとしても、暴力はもちろん許される訳ではありません。
とはいえ、彼のスター性(?)に目をつけたのが芸能事務所。ホンデを使って、TV局のプロデューサーのソミンと組み番組を作ることに。
彼のイメージの回復には、”感動ストーリー”が必要なのでした。
ホームレスの男性たちで組むサッカーチームがあり、今回彼らが国を代表して初めてワールドカップに参加するというもの。
何とホンデはその監督に半ば無理矢理、任命されたのでした。

素人集団だけど
世間を騒がせた彼にとって選択肢がなく、渋々監督を引き受けたホンデ。
側には不機嫌そうに(?)撮影する、ソミンPDがいます。
チームの素人具合と個性のぶつかり合いに困惑するホンデと、色々な理由でチームに参加しているメンバー。
とりあえずソミンが撮っているドキュメンタリー内ではわざとらしさ満開の誰も役者になりきれない、不自然さ極まりない映像になりそうです…。
とはいえ、ワールドカップに出場することは決まっている訳で、ドキュメンタリーのためにも、また自分のプライドのためにも、そしてチームメンバーのためにも、とりあえず何かしらの爪痕は残したいホンデさん。
気乗りせず引き受けた監督業でしたが、ホンデも次第に彼らと親しくなっていきます。

ホンデとチーム
メンバーの抱えた人生に触れる度、彼らのことを理解し始めるホンデ。
実はホンデの母は詐欺で逃亡中。ある種の後ろめたさやお金に汚い母との確執、そんな親子仲も影響したのかもしれません。
決してみんなと「仲が良く」なるわけではありませんが、じんわりと確実にチームの仲間同士、そして彼らとホンデの中に絆のようなものが生れていくのが見えてきます。
そしてそれは、カメラを通してソミンにも周囲のスタッフにも伝わっているようでした。チームが”強く”なっていきます。
そしてついに、出場の日がやって来ます。

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ワールドカップではこの初出場の韓国チームはどうなってしまうのでしょうか?
結果については、是非映画でお楽しみ頂ければと思います。
彼らは勝つことを目指していましたが、サッカーにとって、そして人生において決してそれだけが重要ではないという点に気付くという流れが良かったなあと思いました。
特にヒネリもないお話ですが、素直にストーリーが流れ爽やかに終わる映画だった印象でした。

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