ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国映画 ドアロック (感想)

おすすめ度:75%
女性の1人暮らし度:100%
ドアガチャガチャ度:100%
原題:도어락(ドアロック)102分

f:id:mirume01:20210317193940j:plain

部屋に残った不審な点…ドアを開けようとする者の正体とは。2018年公開のスリラー映画。

 あらすじ・キャスト

ギョンミン(コン・ヒョジンさん)は、ある日の朝、自宅マンションのドアロックのカバーが開けたままになっているのを見つける。更にドアキーも何者かが触ったような跡を見つけ、不安に思う。
神経質になるギョンミンは警察を呼ぶが、事件が発生していないため、取り合ってくれない。自分の住む部屋に誰かが入ったのではないかと感じ、次第に違和感が増大するギョンミンだが…。

感想

怖かったです!!!
視聴していて、結構なスリル感がありましたし、その緊張感が持続しました。
かなり不気味でしたし、ストーカー/サイコパス的な異常性もあって気持ち悪かった…。
序盤のギミックを使ったような、シーンの見せ方が良かったです。
一方で営業トークが勝手に好意にすり替えられたり、女性の1人暮らしについて、社会的な問題としても色々考えてしまう作品でした。
この作品ですが、2011年のスペイン映画『スリープタイト』をベースにした映画とのことです。(オリジナルは未視聴です)

ただ視聴していると犯人が比較的早くに簡単に想像がついた点が、個人的に相当残念に思いました。
もう少し意外性を持たせてくれるか、登場人物を増やしてこちらを混乱させてくれれば、もっと怖く感じたかもしれません。
犯人に対する驚きというか、意外性が全く感じられなかったので、その点が唯一もったいなく思いました。

ギョンミン役のコン・ヒョジンさん
コン・ヒョジンさん、かなり好きな女優さんなのですが、こういったタイプの役柄が似合うんですよね…。
契約社員として銀行窓口で勤務しているギョンミン。
営業トークで接客していても、お客さんから「誘っている」的に誤解され、粘着されている姿など、リアリティを感じて気持ち悪かったです。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
この投稿をInstagramで見る

Hjk(@rovvxhyo)がシェアした投稿

コン・ヒョジンさんインスタグラムアカウントより

ワンルームタイプのマンションに住む主人公のギョンミン。
元々怖がりな性格なのか、女性の1人暮らしでありながら、「念のため」カモフラージュに男性物の靴などを置いていたりしています。
ある朝ギョンミンは、自分の部屋のドアロックが何者かに操作された痕跡を見つけ、不気味に思います。
その後も不審な点に気付きますが、実際の被害はないため警察は捜査してくれはしません。

一方で銀行の窓口での仕事で、男性客と知り合ってしつこく付きまとわれたりもします。
このあたりは女性というだけで、仕事で接客しただけで一方的に男性から誤解されてしまったり…。
違和感を訴えているにも関わらず「事件性無」「大袈裟」ように扱われ、警察に取り合ってもらえないなど、「どうすればいいの?」となる状況が多々あるなと思いました。事件になってからでは遅いですよね…。
とはいえ、警察側にももちろん理由があると思いますし、このような「なんとなくおかしい」と感じる部分の解決方法として、難しい面があることを考えさせられました。

やっぱり女性の1人暮らしって、怖い部分がどうしてもありますからね…。夜道の一人歩きとか、そのあたりの意識は女性なら、誰しも経験したことがある怖さではないでしょうか。

大きく動くのが、ギョンミンの部屋で殺人事件が発生することです。
ここから明らかに「第三者」が存在すると警察にも明らかになります。が、警察があまりにも”イマイチ”で、この部分は少々不満というか、(ストーリー展開的に)都合が良いというか…。ちょっと、どうかなと思いました。

日々自分の部屋でありながら、しっくりこない不気味さを感じるギョンミン。
それもそのはず、なんと彼女が寝てしまってから、部屋に潜んでいた犯人は、ギョンミンを再び薬剤で深く意識を失わせていました。(彼女の頭痛が消えないのも、この薬剤のせいだったんですね)
そして…犯人はギョンミン宅のお風呂に平然と入り、彼女と同じベッドで添い寝し、夜を一晩過ごしていたのでした。
まさに、ジョンミンだけが知らない犯人と同棲状態。これは、本当にマジで言いようのない気持ち悪さがありました。

不安に陥るギョンミンですが、彼女を強く支える存在が、女友達。
彼女は本当に素晴らしい存在で、視聴していても(警察より)この映画の中で唯一心強く感じるキャラでした。

最終的に彼女は無事というか、ひどい経験をして、平和を取り戻す…と言えない部分が悲しいところです。
結局女性として生きていく上で、このような気味の悪さや、嫌な目に合う事を警戒して避け続けなければいけません。そこが皮肉でもあり、また世に警鐘を鳴らしていただければと思います。

ということで、自分の部屋でありながら違和感を覚える怖さというのは、本当に安心感が得られないというのは、相当なストレスだろうなあと思います。それを想像するだけでゾワゾワしてしまう映画でした。
ベッドやクローゼット含め、死角がないように暮らすべきなのかもしれませんね…。
サスペンス、サイコパス、ホラー(ある意味)と、各種の怖さがミックスされた面白い映画でした!

こちらもおすすめ: