ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国映画 最も普通の恋愛 (感想)

おすすめ度:69%
日曜の夜にピッタリ度:100%
泥酔度:100%
原題:가장 보통의 연애 109分

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スマートな恋愛からは程遠い2人…お酒の力を借りて急接近するが?2019年のラブコメ映画。

 あらすじ・キャスト

広告会社で働くジェフン(キム・レウォンさん)は元婚約者の事が忘れられず、ヤケ酒をあおっては、記憶を失くす日々。
そんなじぇふんの会社に新しく入社してきたソニョン(コン・ヒョジンさん)は、歓迎会に元カレがやって来て騒がれ注目を浴びるなど、恋愛に良い経験がない。
同僚として働く2人、次第にお互いが気になり始めるが…。

感想

悪くないお話ですが、少し微妙な気持ちで視聴を終えた作品でした。
面白くない訳ではありませんが、やや平坦なストーリー展開に物足りなさというか、退屈さを私は少し感じてしまいました。
ですが逆に言うと、ストレスを感じず、軽くサラッと視聴するには大変良い映画作品だと思います。
ただ、タイトルの最も普通の~とある通り、「ドラマチックさを取らない」展開を敢えて狙っていると考えられますので、その部分こそがこの映画の長所であり特徴としたスタイルであるのは間違いないと思います。なので、平坦なストーリーだと思うのは野暮かもしれません…。

個人的にはカカオトーク(LINE的なもの)の画面カットがとても効果的に使われていて、エンドロール含めとても良いなあと思いました。凝っていた!

韓国語タイトル直訳(ごく普通の恋愛)と日本語タイトルが『最も普通の恋愛』に対し、英語が"Crazy Romance"という真逆になっているのは、言語のウィットの違いを感じられ大変興味深いなあと思いました。

主演のコン・ヒョジンさんですが、自分のスタイルを持たれた非常にかっこよい女性で、とても大好きな女優さんです。
この作品でも妙に飄々とした部分や、特有のイラつく部分、強い部分ともちろん可愛い部分…と、お得意(?)の彼女らしい演技を色々見れて良かったです。

ジェフンとソニョンは30代の男女…。しかし、大人っぽくスマートな恋愛をしているか?と言われると決してそうではありません。悩み傷つき、ダサくてこじらせた恋愛です。
加えて、この作品で2人のポイントいなるのがお酒。2人共に飲むのが好きで、かつ酒癖がとても悪い。
しかし、時にお酒の力を借りて、素直になるという部分も描かれていて、そこが面白味もありました。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
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コン・ヒョジンさんインスタグラムより

広告会社のビジュアル・ライジング社で課長として働くイ・ジェフン(キム・レウォンさん)。大人の男性と思いきや、当時婚約者だったスジョンとの破談が、いまだ受け入れることができず、未練がすごい。
結婚後に2人で住むはずだった部屋で寂しく過ごし、連日のように記憶を失くすほどお酒に溺れてしまう暮らしを送っています。

肝臓大丈夫でしょうか…と心配しつつ、個人的にはジェフンの「酔って記憶を失くす」部分の描き方が、気になりました。
酔っぱらって色々な物を家に持って帰るというキャラ設定。工事現場から拝借したと思われる物品などが目に入ったり、部屋のドアノブが紛失していたり…。全て酔った時に何かをやってしまい、翌日はサッパリ記憶がないという描写。
正直とてもワザとらしさを感じてしまい、やり過ぎ感が否めなかったです。
トウモロコシ買いすぎ、猫を拾ってくるぐらいで良かったような。その後描かれる酔って転ぶシーンなども、大袈裟すぎて逆に痛々しく感じました。

一方のソニョン。
大手企業から、やや小規模のライジング社に途中入社。
彼女の歓迎会の日、振ったばかりの元カレであるドンファが乱入し、みんなの前でプロポーズ。彼女は仕事とは違うプライベートな部分で社内で話題の人となってしまいます。クールなソニョンですがこの元カレ含め、過去に男性とはあまり良い恋愛をしていません。
そのため、どこか男性に対して冷めた部分を持ち、「男には期待しない」というスタンス。

この2人が仕事を通して仲良くなる…というよりは、お酒を通して仲良くなっていきます。面白い点は、自分のダサい部分を先に相手に知られているというところでしょうか。
特にジェフンは気取った態度をソニョンにしますが、2時間もソニョンに電話で泣き言を聞いてもらったりして、彼女に既に醜態を晒しているわけです。

ある日酔った2人は、一夜を共にしてしまいます。
が、翌日…お互いしっかりと覚えているにも関わらず、「起きたら友達の家だった」「記憶がない」とする2人。
これはまあ同じ職場ですし、この選択肢しかないかもしれません。

が、そんなある日、事件(?)が発生。
社員同士でソニョンに対する悪口トークカカオトーク内(デスクトップ版)で盛り上がっています。表面上はソニョンを気遣ったように振る舞い、裏では陰口。
この会社、非常に子供っぽいというか、仕事しろよ…という感じですが、そのような社風でしょうか?
新人の誤爆で、自分へのプライベートに関する悪口を全員がしていると知ったソニョンは会社を辞めます。

ここからが、ソニョンのターン。
"ソニョンの"送別会を適当な口実として、ソニョン抜きで飲みに行こうとする社員一同。
そんな会場に突如、招かれざる客ソニョンが平然と登場。ジェフンが彼女の送別会ということを知らせていたのです。
強くなったソニョンは、社員たちの「秘密」をばらし、ざわついた場を後にします。
再び出会ったジェフンとソニョン、2人はまた飲みに行きます。

ということで、元カレや同僚に当たられて「ウジウジ」してしまう、コン・ヒョジンさん。ここは本当に彼女の十八番というか、このような「つけ込まれる」演技が本当に上手い…!
加えて最後は彼女の強みを出していて、視聴していてスカッとするという解消点として、きちんとシナリオが用意されているのは大変良かったです。
妙に最後はスッキリとして終わりました。

ヒョジンさん、非常にスタイルが良い方なのですが、個人的に大変気に入った衣装が、
入社初日に着用していた赤いドットのシャツです。(ポスターにもなっています)
とっても似合っていて、可愛かった…!
この当時はヒョジンさんはディオールのアンバサダーをされていたようで、赤のLady Diorを持った姿が印象的でした。本当に似合う…。
ドットの服の赤もそうですが、ソニョンの秘めた強さを赤色で表現しているようで良かった!

ということで、あまり大きな山場がストーリーにある訳ではありませんが、そこが魅力的でもあり、リアリティを持たせた作品かもしれません。ただ、個人的にはもう少しパンチが欲しいなと思った次第です。

特に視聴後に心に残る点はありませんでしたが、気楽に観れる映画です。
楽に視聴できる作品というのも、もちろん絶対必要なので、そのような気分の時にはピッタリのお話だと思います。
変に神経を高ぶらせたりすることもないので、日曜の夜にピッタリの映画だなあ~と思いながら、日曜夜に視聴しました。

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