ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 30だけど17です (感想)

おすすめ度:75%
やさしい度:99%
全員17歳度:100%
原題:서른이지만 열일곱입니다(30だけど17)全24話/Netflix

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서른이지만 열일곱입니다 : SBS

昏睡から目覚めた17歳の少女は30歳になっていた….戸惑いながらも自分を取り戻していく、ヒューマン系ラブストーリー。2018年放送ドラマ。

 あらすじ・キャスト

13年という長い昏睡状態から目覚めたソリ(シン・ヘソンさん)は、30歳になっていた。
しかし彼女の記憶は事故に遭った17歳という年齢で、時が止まっているまま…。
退院後、過去の記憶を頼りに昔住んでいた家に戻るが、その家にはウジン(ヤン・セジョンさん)やチャン(アン・ソヒョプさん)らが住んでいて、途方に暮れるソリ。
行く当てのないソリは、当面の間ウジン宅の小さな部屋を貸してもらうことになるが…。

感想

悪人や強いライバルなどが出現しない、優しいタイプのラブストーリードラマでした。
バスの事故によって13年間昏睡状態だったソリ。
30歳になって意識を取り戻し、ウジンと出会って、彼女は再び人生を歩むお話です。

全体的にお話がちょっと地味で物足りなさを感じましたが、主演のヤン・セジョンさん、シン・ヘソンさんの雰囲気がとっても良く、一気に観てしまいました。
矛盾点も少々感じつつも、イライラする部分がなく総合的にはかなり楽しめたドラマでした!

コン・ウジン役のヤン・セジョンさん
とにかくセジョンさんご本人の雰囲気が優しそうで、大変良かったです。
『愛の温度』でもそうでしたが、このドラマでもウジンという役柄にご本人の雰囲気がとっても合っていました。

ソリ役のシン・ヘソンさん
落ち着いた印象ですが、17歳という精神年齢を表現するのが大変だったろうなと思いました。
元々純粋な雰囲気も持たれているヘソンさん、そこまでわざとらしくならずにソリ役を演じられていました。
ただ、正直ヘソンさんの方がセジョンさんよりずっと老けている感がありましたので、「おじさん、おじさん」と連呼するのを見るのが少々微妙でした。
いくら17歳でも親切な人ウジンさんを「おじさん」連呼はしないのでは!?とそこは疑問でした。

ゆるいネタバレありの感想

ヤン・セジョンさんマネジメントGood Peopleインスタグラムアカウントより

ソリはバスの事故が原因で17歳でありながら、外見は30歳。
一方でウジンもまた、そのバスの事故が原因で心に大きなトラウマを抱えていました。
そしてそれが原因で長い間心を人に開かず閉ざしていたウジン…。

ウジンが度々そのトラウマに悩まされるシーン。
彼のフラッシュバックの描写として、白黒の画面になります。
が、『愛の温度』を既に観た方は、このヤン・セジョンさんの白黒処理の画面の効果自体がトラウマになっているのではないでしょうか…。(私はそうです)
しかし、あまりこのモノトーン処理された映像が続くことがなかったので、安心しました。

13年間の昏睡から覚めたソリが元々の家に戻ると、ウジンが住んでいる家になっているという部分で、2人は最初の繋がりができます。
ですが、実は2人はもっと前に知り合っていて…という部分。
話が進むにつれて色々と紐解かれる2人の過去、可愛らしいエピソードもあってその分はとっても良かったです!

ですが、ウジンのトラウマの元になっている部分。
誤解が解けてウジンのトラウマは解消されたのように描かれていましたが、実際ソリの友人は亡くなっており「良かった!」でいいの?と少々疑問を感じました。
(その後ウジンはソリに責任を感じて自分を責めますが)

また、事故原因の犯人や失踪した叔父と叔母の話。
バスにはたくさんの乗客が乗っているように見えましたが、ソリにだけ支援していたという部分…最終的に叔母さんがお金をソリに残していたというエピソード。
「…だったら病院代は!?!」「なぜ逃げた?」という、よくわからない設定が理解できませんでした。

「ソリの周囲はいい人達ばかり」という設定ありきという部分を感じ、理屈に矛盾点が生まれてしまっていて、少々適当すぎる印象を受けました。

ウジンとソリのカップルですが、ラブストーリーとしては、ちょっと2人の関係に物足りなさを感じたのですが、よく考えると上手いな!と思った点として、ウジン本人のトラウマです。
トラウマから脱却できていなかったウジン、そんな彼自身もソリと全く同様に実は中身は17歳で時が止まっていたんですよね。
つまり、この2人は完全に17歳同士の恋愛の作品だったという部分。
ここは、なるほど!とすごく納得して面白いなあと感じました。
(キスも未経験と自白していたウジンさんですから…。)
あの家、ある意味ジェニファー以外は全員17歳が住んでいた訳ですね。あと家にバス事故関係者が集まりすぎではないでしょうか…。

最終回は、かなり古典的なラブストーリーの終わり方で、久し振りに観た正統派のエンディング!でした。

ということでこのドラマ、とにかくヤン・セジョンさんで大勝利!大満足!という作品でした。が…『愛の温度』もこの作品も、お話が「悪くないのに物足りなさを感じる」のはどうしてでしょうか…。
(ちなみに、愛の温度のセジョンさん、はちゃめちゃに顔面が素敵でした…)
今作も俳優さん達もキャラクターも全員良いし、かなり夢中で集中して観たし、お話も好きなんですけど、観終わった後に今一つ何か足りない…と感じるドラマでした。
ちょっと”優しいドラマ”と、設定し過ぎた部分があったかもしれません。

とはいえ、そのお陰で悪人は出現せずストレスなく観る事ができたし、アン・ソヒョプさんやイ・ドヒョンさんも出演されていて、その点も十分楽しめました。
総合的には、おすすめの良いラブストーリーだと思いました!

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