ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 今日のウェブトゥーン (感想)

おすすめ度:60%
漫画家度:100%
お仕事度:100%
原題:오늘의 웹툰 / Today's Webtoon (全16話)

韓国ドラマ 今日のウェブトゥーン 感想レビュー考察

ウェブトゥーン編集部には問題が山積み!2022年のお仕事ドラマ。

あらすじ・キャスト

アルバイトをしていたマウム(キム・セジョンさん)はWEBトゥーンの大ファン。
ひょんなきっかけでWEBトゥーンのイベントで働いた彼女は、思い切って求人に応募することに。
契約社員として副編集長のジヒョン(チェ・ダニエルさん)の元で働くことになったマウムだったが、実際の編集部内はトラブルが山積みだった。
成績優秀でマウムの唯一の同期となったジュニョン(ナム・ユンスさん)は、夢の無いWEBトゥーン編集部に嫌気がさしている様子だったが…。

感想

ド直球のお仕事ドラマで、正統派で良いなと思いました。
ホロっとするところもありましたし、明るく元気のよい作品で楽しく視聴しました。
ただ申し訳ないですが、ドラマとしてはあまりにも一本調子すぎるかな…とは強く思いました。
主人公マウムが持ち前の強さと明るさで、仕事そのものそしてその裏にある人間関係の機微を掬い取ったりしながら、彼女自身もそして編集部も成長していくというストーリー。
マウムは基本的にポジティブなキャラで、実際観ていて気分が良いタイプの人柄。
ですが、終始ストーリー軸が彼女のそのキャラだけに引っ張られて進みますので、ある意味”変化球がない”のですよね…。
もちろん色々な問題があるので山あり谷ありで話は進みますが、数話前とやってることがネタ違いなだけで結局同じ調子。
各エピソードはヒューマンドラマ度も高いですし、しっかりしている話だと感じましたが、いかんせんドラマそのものが単調だと思います。
その点が、個人的には強く惹きつけられなかったなと感じました。決してつまらない訳ではないですし面白いと思いつつも、なぜか視聴が一向に進まないというか…。
強いて言うなら、良くも悪くも強い個性が欠けたドラマだったのかなと思います。
とはいえ、平均点はとても高い作品だったかと思います。

マウム役をえんじられたキム・セジョンさんは、キャラにとても合っていて健康的で嫌味がなくとても可愛いらしかった!!
この手のポジティブキャラは、視聴側からの受け取り方もそれぞれなので色々な”紙一重”的な難しさを内包している役柄だと思いますが、セジョンさん上手いなと思いました。良かったです。

ちなみに今作は日本の漫画、松田奈緒子さん作の『重版出来!』が原作で、日本の同名の2016年のドラマのリメイクとなっています。
私は原作の漫画および日本ドラマは未視聴ですので、あくまでも韓国版のドラマの視聴のみの感想となります。

ゆるいネタバレありの感想

キム・セジョンさんインスタグラムより

父を監督に持ち、ずっと柔道一筋でやってきたマウム。
オリンピックまで目指していたものの、事故もあって柔道からは距離を少し置いています。
アルバイトをして空いた時間を埋めていたマウムでしたが、たまたま呼ばれたバイト先が、マウムが大ファンのWEBトゥーン作品を取り扱っている会社NEON社のイベント。
彼女は仕事ということを忘れる勢いで楽しみつつ、その夜に思い立ってマウムはNEONの求人に応募するのでした。
正社員としては採用されなかったものの、契約社員としてマウムは憧れのNEONウェブトゥーン編集部へ採用されます。マウムの柔道で鍛えた身体能力と持ち前の明るさが決め手になったようです。
また、マウムの”同期”としてジュニョンも編集部に配属に。彼は正社員の採用試験でトップで採用された優秀者。
プライドも高くて漫画にも興味のないジュニョンでしたが、何か考えがあるようです。
マウムは副編集長のジヒョンと組むことになり、個性豊かな漫画家たちを相手に忙しく働くことになるのでした。

編集部存続問題
一応ストーリーの大枠として、マウムが配属されたWEBトゥーン編集部そのものの危機問題があります。もともとこの部署の成績は悪く、会社として問題視された部署。
新入社員で優秀者として本部長に目を付けられたジュニョンですが、密かに彼のスパイとして働いていたわけですが、次第に編集部と自分の仕事の”楽しさ”に気が付き始めます。
…と、当初からこの編集部が無くなるかもしれない問題が根底にずっとあるのですが、ちょっと16話を引っ張るには”弱い”かなと感じました。
毎回毎回「編集部が危ない!」と、1エピソード(漫画家との問題など)が終わるたびに小出しに煽ってくるので、ちょっと「もういいよ」となるというか…。
またこの編集部問題の敵は主に本部長となりますが、彼も本当に敵なのかどうかというか…。
結局本部長も要は採算の取れない部署を整理しようとして彼の仕事をしているワケで、共通敵になるのかどうか若干微妙なラインだなとは思いました。

今日のウェブトゥーン 韓国ドラマ 感想批評

マウムのモテ度
このドラマですが、ほとんどラブストーリーというものは存在しません。
個人的にはむしろ、完全にゼロ描写にして欲しくもあったなとは思います。しかし残念ながら(?)何となく”匂わせ”シーンがそれなりに存在します。
ジュニョン君もマウムに気があると思いますし、マウムを神と崇める(?)新人作家のデリュク、そして副編集長のジヒョンも少々…。
というのも、この「ラブストーリーの可能性」を予期させる好意を描かれると視聴していてどうしても消せなくなるのが「淡い期待」です。
観ていてついつい、マウムはやっぱりジュニョンかな…?などど想像してしまい、ぼんやりと勝手に期待して勝手に裏切られるという、損な感情を無駄に生み出しているようでちょっと勿体ないと思いました。
ラブストーリーを描く気がないなら、妙な匂わせはちょっと…と個人的に思ってしまいました。

同じ漫画家のトラブル
作品が単調に感じた他の理由として、同じ漫画家のトラブルが結局続くことでしょうか。
何か漫画家に問題が発生→編集部と一緒に解決!→また違うトラブル…と結局ループになっていることも視聴していてマンネリさを感じました。
偉そうに申し訳ないですが、なぜそのトラブルを全く別の顔ぶれの漫画家に充てないのかと不思議に思えました。(配役の関係だと思いますが)
様々な漫画家を抱えているというよりは、同じ作家の問題解決ストーリーばかりで残念に思えました。
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ということで、エピソードの一つ一つは面白くはありましたが、ドラマそのものとしては常に似たトーンで展開されますので観ていると飽きがくるタイプの作品だなと思いました。
つまらない、中だるみするというよりは、単純に途中でワンパターンのため興味を引きにくくなる作品だったと思います。(すみません、個人的な感想です)
とはいえ、とても平和でストレス無く視聴できるドラマですので、軽く楽しく観るにはピッタリの楽しいドラマだったなと思いました。

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