おすすめ度：70％ ♡ 世界的な心理学者とは度：100％ ♡ ひどい実験度：100％
原題：마담 앙트완、1話約42分、全24話
好きな相手は実験の被験者！？心理学者と占い師との2016年放送のラブコメドラマ。
あらすじ・キャスト
シングルマザーのヘリム（ハン・イェスルさん）は経営するカフェの一角で、口からでまかせ状態なものの人気占い師として働いていた。
そんなある日、カフェ２階の空き物件に心理相談センターが新たに入居することに。
そのセンター長とは、世界的に有名な心理学者のスヒョン（ソンジュンさん）であり、彼の研究テーマの一つが、”愛などは存在しない”というものだった。
スヒョンはヘリムを彼の研究素材として、ある”実験”を試みるが・・・。
感想
話自体の設定が場当たりすぎる、というか各配役についての設定が適当すぎる感がありありなのですが、キャスティングが良くて、数話観ているうちにキャラに愛着が湧くというか、かなり魅力的に感じられました。
俳優陣全員がとても役に合っていて、上手く演じられていたので、設定が適当だな…と途中何度も思いましたが何故か思ったよりも普通に楽しめたドラマでした。
ヘリム役のハン・イェスルさんですが、この胡散臭い占い師役がかなり似合ってました！
ちょっと何の仕事しているか謎の雰囲気というか、占い師と言われるとなるほど、とちょうど納得してしまう感というか…。
気が強い感じとアネゴ肌な演技もイェスルさんにピッタリで、美しかったです！
ハン・イェスルさんインスタグラムアカウントより
天才心理学者のスヒョン役のソンジュンさんですが、こちらも年下男子で冷静なタイプの役に合っていました。
ただ、この心理学者役ですが、ヒョンビン先輩主演の『ジキルとハイドに恋した私』でもかなり似た…というかほぼ同じタイプの役を演じられていました。
ソンジュンさん、2作品で似たタイプの役をされるとは、かなりの”心理学者顔”なんでしょうね。背も高いし（188cmだそうです！）、ちょっと確かに冷たそうな感じもあって、魅力的な俳優さんだと思います。
ジヌンさんが、このスヒョン（ソンジュンさん）の腹違いの弟役を演じられていたのですが、彼は腹違いの弟ということで、スヒョンとはほぼ真逆の性格。
タイプも体育会系ですし、性格も真っ直ぐというか…。ジヌンさん笑うと目じりが下がって優しそうで、これまた配役にピッタリです。可愛らしかったです。
イ・ジュヒョンさんは本当の天才系のジホ役でしたが、かなり彼の役が今作では効いてました。ちょっとステレオタイプ天才型の役で、恋愛など人の感情に対してはまるで鈍感という、そういう役なのですが、ジュヒョンさん、かなり似合っていて良かったです！
ゆるいネタバレありの感想
ソンジュンさんインスタグラムアカウントより
全体的に内容がペラペラだとまでは思いませんが、ご都合主義すぎるというか、「世界的に有名な心理学者」とは？という疑問部分がかなり大きすぎるかな…とメインの設定の甘さが割と最後まで気になるドラマになってしまいました。
基本的にスヒョンの役柄に対して、設定を大きくし過ぎた感が強いかな……。
有名な心理学者なら大学などの研究機関で働きそうだし、開業するにしても、街中でもない微妙な建物の2階を選ぶかな…？とかちょっと設定の雑さを感じるドラマでした。
まず、最初のとっかかりとして、この冷静で世界的に有名な心理学者が、客を取られることにイラついて、ヘリム（ハン・イェスルさん）を実験対象にするという部分から、「そんなバカな…」と正直思いました。
そんな勝手な理由でいきなり学者が心理実験するのかーい！と。
しかも自分も何故か実験対象に入れるという…。
スヒョンさん、”冷静”な設定忘れてイライラしすぎでしょ・・・。（困惑）
そんな実験と称して3人の男性（ソンジュンさん、ジヌンさん、イ・ジュヒョンさん）がヘリム（ハン・イェスルさん）にアプローチしますが、だんだん皆さん本気に好きになり始め、実験なのに気持ちのコントロールが効かなくなってきます。
一番自制が効いていないのが、心理学者愛本人っていうね・・・（困惑）
スヒョンさん…頼みますよ、ほんと。
そうこうしている間に、ヘリムが状況に気付き、この男性陣の謎のアプローチが実験のせいだと知り、ショックを受けます。そりゃそうですよね。
とはいえ、ヘリムもスヒョンも既にお互いが好きな状態なのに、「実験」が常に頭にチラつき、疑心暗鬼。そのために関係を踏み出せず相手を心から信用することができない状態。
しかし、自身のヘリムへの気持ちを確認しながらも、何故か実験に異様に固執し、実験をそのまま続けるスヒョン。
この実験関係なく、スヒョンさんが既に怖いですよ・・・（困惑）
この実験なんですが、「愛」で人は（女性）はどれだけのことをするか試すというもので、最終段階として、女性がが木によじ登って、枝にリボンを結び、男性に愛の告白をするというものです。
この一見バカげた行為を、愛は盲目、男性から頼まれると女性は従ってしまうんだ！というのがスヒョンの持論であり、それを試す実験なのですが…
スヒョン、その実験ふざけてるのか？（怒）
で、その”最終レベル”をやって欲しいとヘリムに頼みます。（さすがにこのあたりはスヒョンに狂気を感じました）
彼の実験に気付いていながらも、いつか本心で愛してくれて、実験を中止してくれると期待しながら、実験に”応えてあげていた”ヘリム。
しかし、このバカげた最終段階の実験課題を頼まれたヘリムは「コイツ、まだ続けるつもりか！？」と大ショックを受けます（16回目）。
遅いですが、さすがに今回ばかりはスヒョンに大きく失望し、氷の女王のような冷えた心になってしまったヘリム。
ヘリムがここは可哀想になりました。失望するの、おせえええ…なんですが。
スヒョンはヘリムに、「実験してたけど、マジLOVEだったんだ…マジごめん…」と、半泣きで伝えるのですが、時既に遅し…。当たり前ですよね。
そして！ここから氷の女王になったヘリムの12時間の反撃が開始されます。
それまで冷戦状態でしたが、スヒョンを誘ってデートに行き、「愛してる」と言ったりして、スヒョンも嬉しそう…。
しかし、夜の12時になった途端、ヘリムの笑顔が再び氷の女王になり、
「この12時間の優しい顔は全部演技だよ！！！愛してる訳ねーだろ！！！」
「ここから出ていって、大田（テジョン）に引っ越すから！！」
と冷たくスヒョンに言い放ちます。ここは、正直、スヒョンに同情…ではなく、
スヒョン、ざまあみろですよ・・・！
と正直、思ってしまいました。すみません。
いきなり手のひらを返され、涙目になるスヒョン。トラウマがよみがえります。
いやいや、スヒョンさん打たれ弱すぎでしょ・・・？（困惑）
そして2人の恋は・・・！？（ドラマを最終回をご覧ください）
ということで、全体的な総括としては、
・スヒョン（ソンジュンさん）が一番ヤバイけど、見た目でセーフ！
・ヘリム（ハン・イェスルさん）の子供がいつも行方不明！
・ジホ（イ・ジュヒョンさん）のキャラが可愛い！
以上の3点でお送りされたドラマでした。
色々と上記したように気にはなったものの、キャスティングが上手くてみなさん役柄にあっていたのが非常に大きく、面白くなさそうな印象もありましたが、なんだかんだで思ったよりも割と良いなと個人的には普通に楽しめたドラマでした。
あとあまり嫌な人が出てこないのも良かったかな。実験が今作では「嫌な役」を引き受けていたのでしょうね。
ということで、ラブストーリー好きとしては、スヒョン（ソンジュンさん）の設定が微妙すぎましたが、それなりに面白く結構アリだな…と思ってしまうドラマでした！
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