おすすめ度:50% ♡ 青春スポーツ度:100% ♡ 唐突なバンド出現度:100%
原題:노브레싱 1時間58分
実力ある水泳選手2人の青春と恋をかけた、爽やかなスポーツ映画。2013年公開作品。
あらすじ・キャスト
家も裕福で水泳選手としてもトップクラスのウサン(イ・ジョンソクさん)はあるトラブルでオリンピック代表候補から外れてしまう。
また一方で、ウォニル(ソ・イングクさん)も将来有望な水泳選手でありながら、父親の死から水泳に向き合えなくなっていた。
そんな2人は幼いころからの知り合いで、水泳のライバルだった。
ひょんなことから高校の水泳部で再会した2人、彼らの青春をかけた戦いが今、また始まる・・・。
感想
イ・ジョンソクさんとソ・イングクさんというトップ俳優2人が共演された、まさに典型的な青春スポーツ映画作品です。
ストーリーですが特にこれといって何のヒネリもなく、”青春詰め込みパック”のような形の映画になっています。(良い意味で)
水泳シーンあり、親子の確執あり、雨に打たれるシーンあり、涙あり、恋あり、謎シーンあり…と、内容よりは見た目で勝負的!…と逆に変な小細工無しで、ド直球で攻めて来たなという感じで個人的にはむしろ好印象でした。
ダブル主演ですが、ソ・イングクさんの方が不遇な立場の役柄だったということもあり、シーンの見せ場数的には、ソ・イングクさんの方が印象が強かったかなと感じました。
天才型スイマーのウォニル役のソ・イングクさん。
大食いというのもあってか、とにかく食べるシーンが泳ぐシーンに次いでとっても多くて、大変そうでした。
イングクさん、『ショッピング王ルイ』でもそうですが、ちょっと陰がありつつ、天真爛漫みたいな役が抜群に似合います。
今回も父親の死が彼の水泳人生に影を落としているのですが、そのあたりの演技や泣きのシーン、そして明るくひょうきんなシーンとのメリハリが上手いなと思いました。
ソ・イングクさんインスタグラムアカウントより
国民的トップ水泳選手のウサン役のイ・ジョンソクさんですが、かなり無口な役柄でしたが、人一倍努力するタイプで、ストイックに水泳の練習を1人する様子など、なかなか雰囲気が役柄に合っていて良かったです。
お金持ちで育ちが良いという設定もイ・ジョンソクさんにピッタリでした。
あと、見た目ですが、本当にスラっとしているので、作品の中でも見慣れたはずですが、そのスタイルに何度も驚いてしましました。
この映画の中で、ソ・イングクさんとイ・ジョンソクさんが並んで走るシーンがあるのですが、イ・ジョンソクさんの顔の小ささと首の長さに、衝撃を受けました。
ソ・イングクさんも通常の我々一般の人類よりは、数億倍小顔で、かつスタイルも良い人だともちろん思うのです。
が、そのイングクさんに並んでも、ジョンソクさんは更に小顔だったので、思わず一時停止を押して、遠近法のチートを使っていないかどうかを確認したぐらいでした。
イ・ジョンソクさんの顔の小ささはとんでもねえ…。
(驚愕の事実)
このソ・イングクさんとイ・ジョンソクさん、両者に想いを寄せられる大変ラッキーな役柄、ジョンウン役として、クォン・ユリさん(少女時代)が出演されています。
この彼女の役柄が、歌手デビューを目指している女の子の役なのですが、2人の幼馴染でもある訳です。
ユリさんのせいでは全くないのですが、取って付けたような役で(すみません)、正直いてもいなくても良かったのでは・・・と思わせる謎の役柄でした。(ユリさんが悪い訳ではないです、すみません)
ゆるいネタバレありの感想
ほぼ、イ・ジョンソクさんとソ・イングクさんのプロモーションビデオ状態のこの映画。
2013年作品、まだまだ2人が今よりもヤング時代ですので、お顔がほっそりとしていて、目がキッとしていて、5年以上前だと顔の印象ってかなり変わるんだなあとちょっとびっくりしました。
水泳シーンということで、上半身裸のシーンが大量だったのですが、
まだそんなにムキムキという感じでもなく(現在の体の状態は存じ上げないですが…)、個人的に良い感じの筋肉の付き方だなと思いました。
イ・ジョンソクさんは、映画が始まって23分間ほぼ無口状態でしたので、観ていて若干不安になり始めた頃、声がようやく聴けたので安心しました。
対するソ・イングクさんは、大食い選手権並みに食べるシーンが多く、こちらも違う意味で観ていて若干不安になりましたが、後半そこまで食べていなかったので安心しました。
イ・ジョンソクさんインスタグラムアカウントより
ストーリーは努力秀才型のイ・ジョンソクさんと、普段ぐうたらしているが天才型のソ・イングクさんが2人で再び水泳で切磋琢磨するという、ベタな展開…それは全く問題ないのですが、やたら強引に入ってくる強めのシーンが繰り返しあるんですよね。
それは・・・
☆彡♡ガールズ・バンド・コーナー♡☆彡
この映画で常に何の脈絡もなく、すかさず入ってくるこの曲コーナー。
もしかして…笑わせに来ている!?のでしょうか…。
ウサンとウォニルが「よーし!負けないぞ!」という感じで割とシリアスにもなっている描写。
真剣な2人の眼差し…
♡☆彡♡ガールズ・バンド・コーナー♡☆彡♡
シーンに合っているのかいないのか、イマイチよくわからない元気な曲が流れ続けます。
困惑(結構な長さ歌いますね・・・)
ウサンとウォニル、時に先輩の映像に謎にオーバーラップして、このガールズバンド(ユリさんのバンド)が必ず出てきて、毎度ポップな歌を披露してくれます。
皆さんお待ちかねのコーナーだよ!みたいな扱いやめて…と正直、困惑もしましたが、普通に笑ってしまいました。
いきなり面食らった1回目の登場。
え?このシーンの後にやるの!?とキレそうになった2回目の登場。
3回目前には「くるかな?」と少し心待ちにしてしまっていました……。
気付けばクセになる、
♡☆彡♡ガールズ・バンド・コーナー♡☆彡♡
まあ、ウサンとウォニルが水泳で頑張っていて、一方で彼らの好きなジョンウンだって、夢に向かって一生懸命オーディション受けたりしているんだよ☆彡という描写なんです。
わかるんですけどね…。わかるんですけども…。
このシーンいる??
とはいえ、微妙なダサさとタイミングで、個人的にすっかりクセになってしまいました。
この最後にダメ押しで突っ込んできたガールズバンドコーナーで少々ぼんやりしてしまい、最後はよくわからないけど、気付いた時には小顔のイ・ジョンソクさんの笑顔も戻って良かったね!!!という感じで映画そのものも終わってしまいました。
最後も期待を外れず、ベタなシーンカットで終わりを迎えたこの青春映画。
謎のスピード感とダサさ。上半身裸を前面に押し出した映像美で、強引に駆け抜けていった…そんな不思議な爽快感のある映画でした。
まとめると、
・トップ俳優2名の若かりし頃 with水着
・♡☆彡♡ガールズ・バンド・コーナー♡☆彡♡
・青春、雨打たれがち
ということで、イ・ジョンソクさんとソ・イングクさんファンの方には、必見な映画だと思いますので、見逃さず観て頂きたいです。
加えてちょっとガールズバンドコーナーに興味がわいた方にもおすすめの作品です。