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韓国ドラマ 私の彼はキューピッド (感想)

おすすめ度:40%
赤い糸度:100%
愛の館度:100%
原題:내 남자는 큐피드 / My Man Is Cupid (全16話)

Amazon 私の彼はキューピッド感想レビューあらすじネタバレ

赤い糸が「ない」女性に、人間とは恋愛できないキューピッドが出会ってしまい?2023年のラブコメ

あらすじ・キャスト

500年もの間人々の縁を繋げるキューピッドとして生きてきたサンヒョク(チャン・ドンユンさん)は、獣医のベクリョン(ナナさん)と出会う。
恋を知りたいというベクリョンからは普通は存在する赤い糸が見えないことを不思議に思うサンヒョク。
そんな頃、ベクリョンの周囲で連続殺人事件が発生。
刑事のジェヒ(パク・ギウンさん)が捜査に当たるが…。

感想

面白そうだと思ったのですが、正直なところ視聴していて相当中だるみしました。
"妖精”キューピッドと人間のラブコメ、連続殺人事件、その他キューピッドの茶番コメディの3本の柱で構成されている今作。
その3つのハーモニーがやたらと気まずかった。
素人目にも、とにかくエピソードが上手く混ざっていないように感じました。(個人的な感想です)
更に加えてこちらのドラマも昨今のブームを取り入れてあるのか、「転生モノ」でもあります。
主人公のキューピッド・サンヒョクと、人間のベクリョンとの恋愛模様は割と楽しめたのですが、個人的にはその他の要素についてあまり面白味を感じず、集中力が結構途切れてしまいました。
というのも単なる時間の埋め合わせを思わせるような、微妙なエピソードも多かったような…。
途中で視聴を止めようかと思ってしまうぐらいだったのですが、エンディングがやはり気になるので何となく視聴を続けた作品となります。(すみません)

演じるチャン・ドンユンさんとナナさんはとても魅力的で良かったです。
ドンユンさんのイノセントな雰囲気がキューピッドという役にも合っていましたし、「老けない」というセリフが上手くネタのようになっていたりもしました。
ただやはり全てのエピソードにおいて、全16話の尺にするほどの内容でもない気もしますし(偉そうにすみません)。
連続殺人事件の引っ張り具合や、友人キューピッドたちののコメディエピソードはもっと省略してもよかったように感じました。
メイン2人のラブストーリーが、お互いそれぞれの制約(?)で「誰かを好きになってはいけない」という前提があったりと、2人を阻む障害もあります。
そんな中で恋愛が進展しつつも、妙にダル絡みする(すみません…)2番手の男性の存在があったりと、肝心の2人のシーンがそれほど見られないというような部分があったりでラブコメとして妙にダレてしまう気も。
ただネタバレになってしまいますが、キスシーンはそれなりにあります。

内容に関して最初からネガティブ気味の感想で申し訳ないですが、ドンユンさんやナナさんに興味がある方にはおすすめです。お2人ともステキでした。

ゆるいネタバレありの感想

チャン・ドンユンさん所属事務所インスタグラムより

サンヒョクらは”キューピッド”として、500年もの間生きてきました。
朝鮮時代から、特別な矢を放っては密かに男女の縁を取り持ってきたのです。
そんな彼らを現代においては、経済的にはレストラン「愛の館」の歴代オーナーが支援しているシステムのよう。
このレストランで食事した男女は結ばれるという、根拠ある噂のために…。
サンヒョクらは、お客さんとオーナーのために仕事としてこのキューピッドの役割を協力しているようです。
一方の獣医ベクリョン。
美人で評判の彼女を目当てに、ペットのオーナーが行列を作るほど人気の獣医。
そんなモテる彼女でしたが、何と今までちゃんと恋愛をしたことがありません。
なぜなら、歴代の彼氏はすべて”事故”に遭っているせい…。
彼女と交際すれば、ケガをするのでした。
不思議な占い師には、前世の罪のせいでベクリョンは恋愛できないと断言されてしまいます。
恐ろしくなったベクリョン。
彼女は恋愛を半分諦めつつも、やはり誰か特別な存在を求めていたのでした。

2人の出会い
偶然同じ美術展を訪れたベクリョンとサンヒョク。
キューピッドの絵について愚痴を言っていた彼女に、サンヒョクはイラつきます。
そんな彼女には”赤い糸”が一切見当たらないことに気づいたサンヒョクは、不思議に思うのでした。
その後も酒癖の悪いベクリョンを助けたことがきっかけで、2人は完全に顔見知りに。
ベクリョンは、サンヒョクが自分といても特に問題なく過ごしていることに気付き、舞い上がります。
彼こそが求めていた男性なのかもしれない…と。
ベクリョンは願掛けと贖罪の登山1000回目のミラクルな出会い含めて、すぐにサンヒョクに夢中になってしまいます。
ですがサンヒョクは塩対応。
なぜなら彼は過去に自分の放った矢がトラブルで自らを射てしまい、人間と恋に落ちたため罰せられていたのでした。
人と関係を深めることはできません。

気になった点
・警察のジェヒ
このドラマの大きなストーリーの1つが、連続殺人事件。
その捜査のチーム長がジェヒです。彼もまた、ベクリョンに一目惚れしてしまうわけです。
ですが、このジェヒという男性がとにかく公私混同しすぎて、観ていてかなりイライラしてしまいました。
連続殺人犯の捜査を早急に進めなければならないにも関わらず、ベクリョンとサンヒョクの仲に嫉妬。
殺人事件の捜査よりも、サンヒョクは"人間でないのではないか?”という点に固執し率先してそちらを捜査してしまいます。
今それを調べる段階…??と、思わずツッコミを入れてしまうレベル。
捜査チームの貴重なリソースをサンヒョクを付け回すことに割いた挙句、部下から「2人は仲が良かっただけっス」的な報告を受ける始末。
ただただ無駄な時間を使っただけで、部下も無言。
確かにサンヒョクは人間ではないのですが、何となく本筋とズレていて滑稽さを感じてしまい、「あのさあ…」と思ってしまいました。
そんなこんなで、事件に対して警察の動きがあまりにも悪すぎて(他のドラマでも多々ありますが…)、これはどうかと思いました。

・他のキューピッド
正直なところ、サンヒョクのキューピッド仲間3名ですが、何だったのかよくわかりませんでした。
時間の埋め合わせのように使われる3名…、しかし彼らの背景はよくわかりません。
少なくともドンチルは、そもそもなぜ「犬」にされたのか…?それぐらいは説明してほしかったです。

・転生
今作もキューピッドのサンヒョクが500年生きる中で、ベクリョンという女性とジェヒが転生しています。
ベクリョンはその昔、宮女だった前世がありました。
サンヒョクは彼女とまさに恋に落ちてしまうわけですが、ナナさん演じるベクリョンの前世2人はすべて別人(顔が)となります。
どうでもいいことかもしれませんが、なぜジェヒだけ同じ顔で転生しているのか教えて欲しかったです。
それと申し訳ないですがベクリョン前世の2人の女性のシーンが、とにかく何度も何度もしつこく使い回しされているのが目立ちすぎて、視聴していて単純に飽きてしまいました。

・ベクリョンだんまり
終盤やっと犯人が明らかになってきます。
恐ろしい経験を手術室でしたベクリョン。犯人について、ベクリョンはどう考えても少なくともサンヒョクには言うべきでしたが、なぜかだんまり。
一体なぜなのか理解できませんでした。

・最後の繭
すみませんが、サンヒョクの人間への転生ロジックがよくわかりませんでした。
何か見逃していたのかもしれませんが…。

ということで、残念ながら素人目から見ても色々上手くかみ合ってない感じのドラマでした。
面白い設定だと思ったのですが、全体的に粗さが目立つというか。
2人の楽しそうなシーン不在を埋めるかのように入るキスシーン、キューピッド劇場…。
モヤモヤとしたところで、エンディングは最近ではあまり見かけない程のかなり強いハッピーエンディングで驚愕させられましたが、少々茶番感が強いなと思いながら渋い気持ちで視聴を終えました。(すみません、個人的な感想です)

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