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韓国ドラマ おかえり~ただいまのキスは屋根の上で⁉~ 感想

おすすめ度:64%
猫と犬度:100%
コーヒー度:100%
原題:어서와  / Meow, the Secret Boy (全24話)

おかえり-ただいまのキスは屋根の上で 感想

突然現れた男性は猫?2020年放送のラブストーリー。

あらすじ・キャスト

ジェソン(ソ・ジフンさん)に片思いしていたソラ(シン・イェウンさん)、やっと2人の気持ちが通じ合ったと思った時、ジェソンとは音信不通に。しかしソラは彼のことが忘れられません。
男友達のドゥシク(カン・フンさん)からジェソンが恋人と別れ、元彼女の猫の引き取り先を探していることを知ります。
成り行きで猫を引き取ったソラ。ホンジョと名付けたその猫は人間(キム・ミョンス/エルさん)になんと”変身”できるのだった…。

感想

モッサリ感あるストーリー運びが気になりましたが、基本的には楽しく視聴しました。
とにかくキャスティングが良すぎる…ここが強すぎました。(脇役も非常に豪華です)
猫が人間に変身して…という完全にあり得ないファンタジーですが、猫役のキム・ミョンス/エルさんが、猫っぽく可愛らしかった!ご本人の雰囲気がとにかく猫にピッタリでした。

特に前半のテンポがかなり悪く思えましたが、後半は比較的観やすく、わかりやすいラブストーリーに仕上がっていき、面白く感じました。
ただ、視聴後にスッキリするタイプのラブストーリーでは決してありませんので、そこを期待すると少々ガッカリするかもしれません。どちらかと言うと、ヒーリング系寄りのラブストーリーに分類されるかなあと思います。

原作はWEBトゥーンとのことですが、私は未読です。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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キム・ミョンスさんインスタグラムより

ソラには忘れられない人がいます。高校の時から好きだったジェソン…同じ美術部で寡黙な彼。
そんな彼と違っておしゃべりなソラでしたが、口数が少ないけれど気遣いが感じられるジェソンに夢中になります。
やっとお互いの気持ちが通じ合ったと思った時…約束の待ち合わせの時間になってもジェソンは来ません。
そしてそのまま何と彼と音信不通に。失恋です。ジェソンはその後恋人ができたようです。
それから約10年…ソラは未だにジェソンを引きずっているようで、男友達のドゥシクも呆れ気味。かなりの長期間吹っ切れないソラさん。
ある日ドゥシクからジェソンが恋人と別れ、カフェを新規オープンしたという情報を聞きます。そして猫の飼い主を探している、とも…。ジェソンは元彼女から白猫を突き返されたようです。(ひどい)

久しぶりにジェソンと再会したソラ。しかも売り言葉に買い言葉状態で、何故か元カノとの思い出の猫を引き取ってしまうソラさん。ジェソンが飼えばよいと思ってしまいますが、彼は猫アレルギーで、くしゃみが止まらないのでしょうがないですね…。
「猫は嫌い」…ソラは、自分の元から何も言わず去ってしまったジェソンが、再びこうして戻って来たその”気ままさ”を猫と表現します。
ジェソンに再会し、昔のように気持ちが揺れるソラですが、一方のジェソンは全く動じていない様子。ソラのことは完全に過去と割り切っているようです。
しかし、ソラは違います。昔のように彼の態度に一喜一憂してしまう自分に嫌気がさしてしまう彼女、どう考えてもまだ好きなようです。
加えてずっと2人で暮らしてきた父が、突然再婚すると言いだし、ソラは寂しさを覚えます。
そんなソラの様子を静かに観ている動物が…そう、あの白猫。彼は元の名前はセルゲイだったようですが、ソラは新しくホンジョと名付けていました。

このように、主人公のソラが好きだったジェソンと再会し、猫を預かるというストーリーが語られます。加えて、父の再婚相手の女性から一軒家を借りることになったソラ。
猫は何故かソラの香りのするものがあれば、人間に変身できるようです。
ソラは突然家にいるホンジョ(人間)の姿に驚きますが。ただ父の再婚相手から、旅人状態の息子グクポンのことを知らされていたので、人間(猫)のことをグクポンだと信じ込みます。
このように、再婚相手の息子の存在が都合よく重なり、ホンジョ(人間)=グクポンとl勘違いしたソラは、問題なくこの”猫”と同居開始となります。
人間に変身できるようになったホンジョですが、残念なことにできることはそう多くありません。お金もないですし、体力の問題もあります。どうやら見た目は変化しても本質的には猫のままのようです。
このあたりの導入部分ですが、非常にテンポの悪さを感じつつ…。

2人の謎の生活が開始、ソラは近所にカフェを開店しているジェソンとの距離が急激に近くなったのもあり、再び彼への気持ちが強くなります。
久しぶりに書き始めた漫画…ソラは自分とジェソンの恋の話を題材にしたストーリーを描きますが、ジェソンは心当たりがあるのか冷たく「ストーリーを変えて欲しい」と言い放ちます。
ソラはそんなジェソンの言葉に傷つきます。
ジェソンの無口だけど人を良く観ている、そんなところが好きだったソラ…自分の哀れさを「捨てられたのに、しっぽを振って戻ってくる犬」だと表現します。
ソラはジェソンがなぜ約束の日に来なかったのか問い詰めますが、ジェソンは無言のまま。
ホンジョはその日の事を知っています、なぜなら自分(=猫)が2人の誤解の原因だったからです。
ただですね、10年経過して吹っ切れたのであれば、ジェソンはもう語っても良い気がしましたが…。

このように、ジェソンへの気持ちを忘れられないソラ、わだかまりが残り続けているジェソン、そしてソラを想うホンジョ。この3人の気持ちの交差が始まります。
次第にホンジョと過ごすうちに、ソラはジェソンへの気持ちが薄れていることに気付きます。
ホンジョが実は猫だったという衝撃の事実も受け入れることができ、新たな恋を自分の中に見つけたソラ、ついにジェソンをふっきれたようです。
ホンジョと仲良く…と思っていたのですが、嫌な予感が的中。
何とここでホンジョ君の”人間化”には時間の限りがあると判明。また、猫は人よりも早く死ぬという、重めの悲しい設定が…。

個人的にはもう少し楽しい2人の描写があっても良かったのではないかな、とは思いました。
特に前半の”猫”同居までのお膳立てというか、設定を積み重ね過ぎて尺を使い過ぎているような。
もう少しこの父との関係や引っ越しの辺りをコンパクトに構成して、ホンジョとソラそしてジェソンの3人の関係性を楽しく切なく描いて欲しかった気がします。
特にホンジョの”コーヒー”のエピソードなどは切なさと不憫さがあって良かったです。加えて、ジェソン君…ちょっと作品内ではクールすぎて魅力が埋もれていて、非常に勿体無い気がしました。辛い過去があったのは理解できますし鍵になっているのですが、やっぱり意思疎通って大切だなと思った次第です。
比較するとホンジョは一生懸命で良いなと思いました。同じ猫として分類されていた2人ですが、タイプは正反対でした。

ということで、ストーリーもファンタジックではありましたが、あまり違和感を覚えず普通に楽しめました。
ただ、とにかくストーリー配分とテンポの悪さが気になったところでしょうか。可愛らしい話だっただけに、その点が本当に残念に思ったドラマでした。

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