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韓国ドラマ 気象庁の人々: 社内恋愛は予測不能?! (感想)

おすすめ度:44%
お天気度:100%
社内恋愛度:100%
原題:기상청 사람들: 사내연애 잔혹사 편 / Forecasting Love and Weather (全16話)

気象庁の人々韓国ドラマ感想

2度と社内恋愛はしないと誓ったのに?2022年放送のラブストーリー。

あらすじ・キャスト

気象庁で働くハギョン(パク・ミニョンさん)は完璧主義で将来有望な女性。
そんな彼女は同じ職場で働くギジュン(ユン・バクさん)と近々結婚予定…だったが、直前で破局してしまう。
ハギョンはすぐに噂の的となり、2度と社内恋愛はしないと固く誓う
しかしそんな気象庁本庁にシウ(ソン・ガンさん)が赴任してくるのだった…。

感想

ウキウキで視聴していましたが、正直かなり期待ハズレに感じてしまいました。(すみません、個人の感想です)
ネガティブ気味で申し訳ないのですが、ストーリーの進展がやたらもっさりしていてエピソードにも新鮮さは全く感じませんでした。
展開にキレが皆無で、話が終盤になっても「まだその話してるの?」という状況がダラダラと続くというか…。

気象庁が舞台になっているため、働く人々の心情や状況を天気と結び付ける語り口は面白いと思いました。人間関係と天候は確かに通じるものがあるなと納得させられました。
ただ、終盤にかけてどんどん気象庁はもはや関係ねえ…という状況になっていくというか、ハギョンの仕事できる女性設定が薄くなっていくのが気にはなりましたが…。
というのも、常に緊張感を持って仕事する!とに働く気象庁の人々ですが、皆さん他人の恋愛の噂話やプライベートに夢中の職場にやや困惑。
ハギョンさん曰く「仕事の私情は持ち込まない」はずなのにどうして…と思ってしまいました。

基本的には男女2名ずつの綺麗な四角関係をベースに進む、お仕事系ラブストーリーです。
ただ、ハギョンが”難しい”性格という設定もあってか、メインカップルであるシウとの感情の積み重ねや盛り上がりが一番わかり難いのは、ラブストーリーとして致命的というか勿体ないなと思えました。
中盤までとんでもねえキャラだったギジュンが、ある意味一番このドラマでキャラ立ちしており、わかりやすく最も印象に残ったのは少々皮肉だなと思ってしまいました。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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ソン・ガンさんインスタグラムより

気象庁の本庁勤務のハギョンは将来を期待されるキャリア女性。
そんな彼女は、同じ庁に勤める交際10年の彼のギジュンと結婚を控えて式場も予約済。しかし嫌な予感的中、悲劇が起こります。
実はギジュンははずっと浮気をしていて、ハギョンは彼の浮気相手である気象庁に出入りする記者ユジン(ユラさん)との決定的な浮気現場を目撃し、絶望してしまいます。
何と、そのままギジュンは浮気相手のユジンと結婚へ…。
ハギョンとギジュンの破局と、そしてギジュンの結婚は同僚たちの格好の噂の的に。
ハギョンは課長に昇進し仕事一筋、自分をボロボロにした社内恋愛は2度とごめんだと心に誓います。
ですが、そんな時首都圏庁の男性がハギョンが率いる課にやって来ます、シウさんです。
噂の”天気の読める”シウは2週間限定で本庁勤務になるわけですが、彼も私生活では同棲していた彼女から別れを告げられていたのでした。
その元彼女とは、ユジン。そう、ハジュンと破談になったギジュンの妻です。
この本庁へ短期勤務になったシウとハギョンは急接近、そして酔った勢いで何と一晩過ごしてしまいます。
ここからシウ、ユジン(シウ元彼女/ハジュン妻)と、ハギョン、ハジュン(ハギョン元彼氏/ユジン夫)の気まずい4名の関係が始まります。

あくまでも部下であるシウとの”あやまち”、ハギョンは彼が正式に本庁勤務になったこと、そして彼に惹かれつつあることに頭を悩ませます。
そんなシウは見透かしたように大きな瞳で「僕が好きですか?」「中途半端な関係はイヤだ」とハギョンに選択を迫ります。シウはハギョンにどうやら本気のよう。
ハギョンは自分の気持ちを認めつつも、絶対に2人の関係を職場では秘密にするとシウに宣言。
ここから、2人の秘密の恋愛が始まります。

が、彼らの所属する総括2課の(表に出てくる)人数が少ないのもあり、どう考えてもバレバレな2人。このあたりも面白いのかどうかギリギリの線だなとは思えましたが…。
2人の仲も盛り上がってきたここで、シウ君の爆弾(?)宣言が飛び出します。
そう、独身主義です。
ハギョンと同棲に関しても意見が食い違い、2人の間に不穏な空気が漂います。
このシウの独身主義ですが、考えは人それぞれなのでそれ自体は全く問題ないと思うのですが、思うに彼の中には非婚と同棲否定という2つの問題が混在していて、単に一緒に住むのが嫌なのかなという印象が残り、ハッキリしない気がしました。(もちろんユジンとの同棲のトラウマが関係しているのは明確ですが)
というのも、その後結局2人は(同棲という形式ではないですが)短期間とはいえ一緒に住んでいます。この時点で既にグダグダした主張になりつつあるなあ…と思ってしまいました。
他にもシウも「生活と恋愛は別ける主義」と言いながらも、どう考えても別れてねえ…ということがあったりと、ちょっと全体的にこの作品は”ぼんやり”した点が多すぎる気が。

気象庁の人々 Netflix韓国ドラマ感想

次第にハギョンとシウの関係がそれぞれの元カノ・元カレにバレてしまい、4人に嫉妬のような感情を生じさせます。と同時に、盛り上がったそれぞれのカップル関係がクールダウンしたのか、本来大切にすべき相手と少しずつ距離が生まれていくことに。
関係にいまひとつ踏み出せないハギョンの態度に、シウは見かねて「僕と付き合っていけるのか考えて」と突き放します。
シウからその言葉を聞くとは予想していなかったハギョンさん、大ショック。

…と、ここまでの関係が終盤に入る11話ぐらいまでなのですが、序盤で一晩過ごすノリとスピードに比較すると、付き合ってからの展開はまるでウサギと亀状態。
加えて正直ハギョンとシウがなぜ付き合っているのか、何故別れようとしているのか…という2人の感情の変化が”理由”ばかりを盾にしているので、根本的にわかりにくく、観ていて感情移入しにくかった。
そもそも独身主義や職場恋愛NGのような建前は既に崩れていて、そんな考えはどうでもよくなるぐらいお互いが好きだからというシンプルな理由に違いないのに、そこは無視。
ハギョンの性格設定が高い壁として存在するのと、この気持ちへの気づきが終盤の鍵になると察することができます。ですがそれにしてもこの「別れる・別れない」問題を長々と引きずる手法は、単純にしらけるなと思ってしまいました。

本筋から離れますが、悪い意味で面白いなと思ったのは(他ドラマでもお馴染み)異常に結婚を迫りまくるハギョン母の存在。
今作ではこの手の母の一番の怒りポイントとなるはずの”2人の年齢差”は全く問題視されていないのは、少し笑えました。2022年版としてアップデートされたのでしょうか…。
ハギョンとシウの”問題の親”の双方の障壁として、存在した2人の父と母。
ただ、エンディングでこの父と母が”一役買って”2人の仲を再度結びつけるというストーリーの帰着は、そのわざとらしさと安直さにウンザリしてしまいました。(すみません、個人の感想です)

ストーリーがラストに向かうにつれ、シウの独身主義の理由が”親”だと明かされたりします。
が、これが今更感というか、知ってたというか、さっさと話していればこじれないのでは?と、思いましたが…。だったら”主義”のように強い建前を、わざわざ設定のようにするほどではないような。

最終的には延々と続くと思えたウジウジした社内恋愛は、お互いが好きだとやっと認め終わります。
ただ、このドラマ1話から全部が”既に知ってた”件が多すぎな気がしますが…。
ということで、ドラマとしては抑揚がなく語り口も冗長で、正直つまらないと感じる作品だったかなあという印象が残りました。
期待していただけに、残念に感じて視聴を終えた次第です。

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