ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

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韓国ドラマ 恋の記憶は24時間~マソンの喜び~ 感想

おすすめ度:53%
キスシーン度:100%
身長差度:100%
原題:마성의 기쁨 全16話

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記憶を失くす男性は彼女の事を思い出せるのか?2018年放送のラブストーリー。

 あらすじ・キャスト

天才脳神経外科医のマソン(チェ・ジニョクさん)は、海外出張先の海南島で、女優のキップム(ソン・ハユンさん)と出会い、ドラマティックな恋に落ちる。
1時間後に会おうと約束したものの、マソンは交通事故に遭ってしまい、その後二度とキップムと会うことはなかった。
3年後…。キップムはトップ女優として人気だったものの、とある理由から現在は落ちぶれ女優としての仕事もほぼない状態に。
そんなある日、偶然マソンと出会ったキップムだったが、マソンは彼女のことを全く覚えていない。マソンはあの事故から記憶障害を患っていたのだった…。

感想

正直、中盤以降から最後までかなり微妙な気持ちで視聴したドラマでした。
最初の1,2話は面白いな~と思って観ていたのですが、どんどんと気持ちが萎えてしまいました。大きな理由として、映像のエフェクトです。
お気づきでしょうか?
ずっと、全編の映像全てにソフトフォーカス(紗をかけた、ボカした)エフェクトが入っていたのが…。
これには正直、かなりダサいと思ってしまいました。(個人的感想です、すみません)
この謎エフェクトに、かなり無言になって終始観てしまいました。

主演のチェ・ジニョクさんなのか、ソン・ハユンさんのご希望なのか、制作側の意図なのか…。ロマンティックな「過去の振り返り」である海南島のシーンだけだと思いましたが、まさかの全編通しのソフトフォーカス!
これには「なんなの?!」とずっと困惑してしまい、その点からして既にずっと気持ちが引っかかってしまいました。
ただ、全体的にキスシーンも多く、ラブストーリー部分はとても甘い雰囲気で作られていたのと、マソンの記憶障害という設定もあって、”ふんわり”させたかった意図かもしれませんが…。

ストーリー展開としては、全編いわゆる”サクサク観れる”タイプのドラマです。特に序盤はとても面白かったです。
熱烈に恋に落ちた2人、しかし事故によって彼女を全く忘れてしまっているマソン。当時と現在の2の置かれた状況の落差なんかも、ベタな設定ながら良かった!
ですが、私は2人の気持ちが通じあったあたりの中盤から、かなりの中だるみを感じました。
つまらない訳ではなかったですが、トラブルとしても表面的なネタのオンパレード的に思えてしまい、2018年のドラマながら全体的にちょっと古臭さを感じてしまいました。

ゆるいネタバレありの感想

チェ・ジニョクさんインスタグラムより

海南島のドラマティックな2人の出会い…。この序盤のお話のつかみはとても良かったです!海南島という、少しエキゾチックな雰囲気。
加えてチェ・ジニョクさんという、もはや人間を超越したスタイル。リネンスーツが本当にお似合いで、ご本人自体がフィクションのような不思議な存在でした。
この海南島でのシーンは、プロローグとしてソフトフォーカスも非常に効果的だと思えましたし、夢のような映像でした。

しかしそんな2人の夢の時間は、悲劇と共に一瞬で終わります。
1時間後にここで会おう…そう約束してキスを交わす2人でしたが、マソンが事故に遭い、2人は二度と出会うことはありませんでした。
マソンは記憶障害を抱えることになります。1日経過すると、記憶を無くすようですが、人物や場所等は覚えているようです。
記憶障害の設定が適当すぎる気も割としましたが、まあドラマなので…。

とはいえ、序盤でマソンが自分の上半身の体に「覚えておきたいこと」を書くシーンには、笑ってしまいました。
記憶障害系の映画作品の最高峰(?)『メメント』ネタを、ここで突然入れてきていることに…。メメントぐらい深刻という印象付けをしたかったのかもしれませんが、かなり取って付けたようなシーンでした。

マソンは記憶障害、キップムはトップ女優という立場から完全に落ちぶれてしまっていいる現在の2人。そんな2人が、再び出会います。もちろんキップムはマソンが記憶を失っていることを知りません。
そのため、感動の再会…のはずか、自分を一切覚えていないマソンの冷たい態度にショックを受るキップム。一方のマソンは、そんなキップムに何か引っかかっている様子…。
マソンの記憶障害は人物の記憶は比較的除外されているようなので、キップムをあやふやに覚えているのもアリですね。
ここから、2人が再び気持ちを取り戻す展開が続きます。

加えて、この2人に仕組まれた"事件”についても明らかになっていきます。
そもそもキップムがトップ女優から落ちぶれたのも、殺人容疑のせい。そして海南島でのマソンの交通事故も、実は叔母と主治医に仕組まれていたという衝撃の事実を知ります。

2人の事件の背景が明らかになりつつ、一方で次第に病状が悪化するマソン。
そんなマソンですが、キップムの元から消えてしまったのでした…。

正直、あれだけさんざんキスシーンやっておいて、終盤何もキップムの元から消えなくったって…と、よくある展開ながらもこの部分ではしらけてしまいました。

そしてビックリしてしまった、謎の感動(?)のエンディング…。
何度も2人の結婚式に付き合わされてしまうという、可哀想な友人たち。マソンとキップムは意地でも映像や写真を使わないのでしょうか?
そしてまさかの「ダメ押し」ハッピー・エンディング”歌謡ショー”シーンをぶち込んできて、これには困惑。
作風と違いますよね?という感もありましたし、制作側の若干の投げやりさ、開き直り的な雰囲気も感じ、観ていて痛々しくなりました。

最終回で、キャラたちが自らの設定を忘れてしまったかのように、陽気に歌い舞い踊っているシーンを能面のように見ながら、総括として展開も設定も衣装も映像も、やたらチープな印象を常に感じてしまい、2018年のドラマとは思えないな…と個人的に驚愕した作品でした。やっぱり全編ソフトフォーカスのせいかもしれません。罪深いです。

主演のお2人、チェ・ジニョクさんもソン・ハユンさんも、カップルとして素敵でしたし、多めのキスシーンでは身長差があり(個人的に好き)、2人がとても素敵で良かったです。
それだけに謎のエフェクト含めて、残念さを感じたドラマでした。海外ロケもあったのに、ちょっと色々と勿体なかった気がします。

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