ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ヒミツな恋愛ゲーム (感想)

おすすめ度:73%
秘密の仲度:100%
四角関係度:100%
原題:뒤로맨스 / Romanced (全8話) 

ヒミツな恋愛ゲーム 韓国ドラマ 感想レビュー批評

サークル内でのヒミツの恋はやがて疑惑に変わり…?2021年のラブストーリー。

あらすじ・キャスト

同じ大学の映画学科に通うボム(キム・イェウンさん)とシフン(チェ・シフンさん)は周囲には内緒で交際中。
映画サークルで作品を撮影する中、ボムは嫌いな先輩マロ(キム・ジェウォンさん)と恋人役を演じることに。
一方彼氏のシフンはボラ(クァク・イェホンさん)と親しそうな様子で、ボムは不安が募るが…。

感想

ABEMAで(私が観た時点では)全編無料だったので適当に視聴し始めましたが、期待よりずっと面白かったです!
男性を巡る女性2人の三角関係が四角関係と発展し、一方で復讐のような要素もありつつのラブストーリーです。とても短いWEBドラマでしたが、キレがあって良かった。
約10分x全8話という尺でしたが、端折ったような部分がなくわかりやすい進展をする作品でした。またしっかりオチもあり、観ていてそれなりのスッキリ感も得られる話になっています。
WEBドラマの良さが存分に出ていてストーリーは申し分ありませんでしたが、私が気になった部分としては、短い作品の割に同じシーンを使いまわしする映像が散見された点でしょうか。
特に最終回は10分中約3.5分はずっと総集編のように編集されていたため、「これもう全7話で良かったのでは…」と、全体的にその強めのリサイクル精神に若干イライラしました。(個人の感想です)
その編集以外は、総じて面白いドラマだったと思います。

ゆるいネタバレありの感想

チェ・シフンさんインスタグラムより

映画学科でサークルに所属するボム。彼女は同じグループのシフンと交際中。しかし2人の仲はサークルの皆にはヒミツです。
ボムは映画サークルでは女優役、シフンは脚本などを担当しているようです。
この2人の秘密の交際ですが、ボムは「どうして交際を隠しているのか」については、実はよくわかっていません。どうやらシフンの提案らしく、彼はいつも「お前のために隠している」などと上手く言葉を濁してしまいます。
何となくそのもっともらしい言葉と、誰よりも優しいシフンの態度に結局流されてしまうボムさんです。

ライバル・ボラ登場
ある日、サークルのみんなでシフンの家で打ち合わせを行った夜。
シフンが、メンバーの1人であるボラと楽しそうにしているところを目の当たりにするボム。しかし自分とシフンの交際は皆には内緒なので、何も言う”権利”はありません。
ボムは嫉妬もあってかモヤモヤしますが、そんな態度を見透かしたように彼氏のシフンは人から隠れた場所でボムを積極的に気に掛ける態度を取ります。
またここでもスリルを味わいながら(?)、結局シフンに流されてしまうボムさん…。
しかし翌日、サークルのメンバーからボラとシフンが怪しいという噂話を聞きます。
ボラにとっては初めて入ったはずのシフンの家、しかしシフンの家の音楽プレイヤーとボラのスマホが既にペアリングされているという、かなり具体的な情報が。
これは完璧な状況証拠になりそう…?ボムはここで、彼氏シフンが浮気しているのではないかと疑い始めます。
そしてそのカンは、残念ながら的中していたのでした。

先輩マロ
サークルの先輩マロ。彼はストレートな物言いとその態度で、ボムは苦手としていました。
しかし自主映画制作では2人は俳優枠。ボムは今回の作品では何とマロとカップルを演じることになり、そこにはキスシーンも含まれています。
接触は避けられない状況に。気まずいボム。
しかし、そんなことより(?)今や彼氏の浮気疑惑に悩むボムにとって、マロ先輩苦手問題は大したことではありません。
落ち込んでいたボムを見かねてマロが声をかけたことがきっかけで、彼女からシフンの件の相談を受けることに。マロは、ボムと一緒にシフンに「やり返す」ことを提案するのでした。
つまり、マロを”使って”ボムにとって別の男性の存在としてシフンに匂わせて、彼にもボムが味わったような不安で辛い気持ちにさせてやろうとします。

匂わせ相手
計画実行中、ボムはマロと普通の”デート”を自然体で楽しんでいて、マロもまた彼女を自然に褒めてくれたりしているごく当たり前な対等な関係に気付きます。
そう、優しかったシフンのあの態度は、知らず知らずにボムをコントロールしていたのです。
シフンはただのモラハラのクズだったのワケですが(役柄についてです)、マロの「君は悪くない」というハッキリした言葉で、ボムはやっと目が覚めたのでした。
苦手な相手だと思っていたマロ、ボムはどんどん彼に惹かれていきます。
個人的に良いと思ったのは、ボムがこの”仕返し”をシフンに行っている時、彼女の中で罪悪感が芽生えているところを描いていた点。彼女は結局クズのシフンと「同じことをしている」ことに、同レベルに陥りつつある自分に気付きます。

良かった点
私が面白かったなと思ったの箇所が、主人公たちが自主映画を作成していて、それがラブストーリーになっているという構造です。
このドラマ内でボムたちが作っている映画のシーンでキスシーンがあるのですが、違和感なく彼氏シフンに堂々と嫉妬させるという手が非常に効果的で良かったです。
普通の設定ですと、浮気を目撃!という妙に取って付けた(しょうがないですが)シーンになってしまいがちの状況が、自然にそして大胆に(?)演出できていたのは面白いなと思いました。
また、主人公ボムの自分もクズと同等…という葛藤も、マロを本気で好きになるという点。
そして彼氏シフンのもう1人の女性ボラに対しての同じ女性としての正義を貫いたのもスッキリさせられて良かったです。

ということで、かなり短いドラマでしたが、個人的にはなかなか満足度が高い作品だったなと思いました。
繰り返しのシーンがちょっと気になりはしましたが、WEBドラマの長所が多く出ていた起承転結がしっかりした面白いドラマでした。
気になった方は短いですし、観て頂けたらと思います。

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