おすすめ度:71% ♡ 前半のラブラブ度:5000% ♡ 家族問題度:500%
ドラマ、1話約50分、全24話
年下男性・年上女性の恋愛を大人っぽくしっとりと描いた、2018年放送のラブストーリー。
あらすじ・キャスト
35歳のジナ(ソン・イェジンさん)は、彼氏の浮気や職場でのセクハラ・パワハラに日々疲労する毎日。休まるはずの家に帰っても、親からは連日結婚に対してプレッシャーをかけられていた。
そんなある日、ジナは親友の弟であり、自身の弟の友達でもあるジュニ(チョン・ヘインさん)が3年振りに海外から帰国し、偶然出会う。
久しぶりに出会った2人は職場が近いこともあり、食事を”おごる”仲に。
長年ジュニを弟のように思っていたジナだったが、だんだんと2人の距離は近づいてゆき・・・。
感想
何というタイトル…と観る前も観終わってからも思ってしまうけれど、ご想像の通り年下男性と綺麗なお姉さんこと年上女性の恋愛ストーリーです。
そこまで”お姉さん”は毎回おごってない気もしますが、チョン・ヘインさん相手だと、世のどんな女性でも毎回おごってしまうのは間違いないでしょう。
というか、おごらせて下さい!
…そう言いたくなるぐらい、チョン・ヘインさんがこの作品ではなかなか素敵な理想の年下男性像となっていて、控えめに言っても最高でした。
ラブストーリー好き的には、前半から中盤にかけての2人の再会~付き合って一番楽しい頃ぐらいが、とにかく最高か?!というぐらい、画面から2人の仲の良さが全面にあふれ出していて、なかなか満足度が高いドラマです。
また、こちらもチョン・ヘインさんが出演されている『ある春の夜に』とほぼ双子の似た雰囲気の作品となっていて(もちろんストーリーは全然違います)、この作品の監督、アン・パンソクさんのクセがこれまた全面に出ている作品でもあります。
チョン・ヘインさんインスタグラムアカウントより
まず、ソン・イェジンさん。とにかく綺麗なお姉さんすぎるお姉さんです!
しかしこのドラマ内では結構陰気で(イェジンさんが悪いわけではないです)、あまり思ったことを口に出さないタイプなので、もどかしさが観ていて常についてまわりました。
チョン・ヘインさんですが、この作品では髪を上げていて(個人的に、ヘインさん前髪短い方が絶対にお似合いだと思います!)爽やかさと清潔感が全面でていて、年下男性役として大変良かったです。
そんなまるでミントのような(?)爽快感のヘインさんの印象で、カップルのシーンも画面がギトギトしないというか、妙に生々しくならなくて良かったです。
時に子供っぽく、時に大人っぽいドキッとする感じ…役柄にピッタリだったのではないでしょうか。
ゆるめのネタバレ感想
チョン・ヘインさんインスタグラムアカウントより
大まかにこの作品を分割すると、
前/中:ジナ(ソン・イェジンさん)とジュニ(チョン・ヘインさん)の最高!
中・後半:家族(母)問題がとんでもねえ…重・暗・苦の三重奏。
と、最初の2人の付き合う頃の可愛らしい初々しさや、恋愛に夢中になっている頃のいちゃいちゃしたシーンが無になるぐらい、後半からかなり険しい山を登り続けるストーリーになります。そのネタがとにかく重い!!!!!重くて観ているこちらまで辛い。
ジナの職場環境(セクハラ、パワハラ)、彼氏の浮気、彼氏がストーカー化、母親大丈夫か?っていういぐらいジュニとの交際に異常に反対…。
ジナの人生一体なんなの!?というぐらい、このような重いネタに振り回されていました。またジナさんがハッキリ物を言うタイプじゃないんですよね…そこがまたイライラするというか…。
「もう素直にジュニを愛そうよ!こんなに愛してくれてるんだよ!?」となってしまい、集中力を若干失ってしまいました。正直、観ていて消耗しました。
しかし、素敵なシーンも沢山ありました!!!
個人的に大好きなシーンは、ジナとジュニ含めた飲み会でジュニの気持ちに遂にジナが応える所!(5話)
前フリとしてジュニが友人たちから好きな人について少しからかわれたりする状況で、机の下でこっそりとジナから手を繋ぐシーンは、ジュニの驚く様子も含めて大変可愛くて良かったです!そして再び手を繋ぎ直すっていう所も最高でした。
この辺りはこの監督さんさすが…男女のこういう描き方が上手いって本当に思います。
随所に雨の印象的なシーンがあるのも美しくて良かったです。
挿入歌やオープニング曲も英語のしっとりとした曲で、歌手の声がうるせえ…みたいにならないのもポイント高かったです。でもね…。
ちょっとまって…この曲流しすぎじゃない?
というぐらい重点的に使用されているのが、若干気になります。
Rachael Yamagataさんの”Something in the rain"とCarla Bruniさんの”Stand by your man"という2曲がよくBGMで流れているものです。
テンポが良い方のCarla Bruniさんの曲については、ドラマ後半ではもう歌詞も覚えそうになりました。(Sometimes it's hard to be a woman/女でいるのは時に難しい…と、完全にジナの歌になっていました)
この監督さんのクセとして、この曲のリピートもそうなのですが、割と丁寧に(時にしつこいぐらい)役の心の変化などを描くので、やたら全体的に似たシーンが多いというのが特徴になっています。
ムードがあって良い部分も多くて素敵な(本当に!)シーンも多いのですが、その反面冗長に感じるというか画面的に既視感があって飽きる部分もあります。
総括すると、
・ドラマ前半と後半のムードの落差がすごい
・チョン・ヘインさんにおごりたい
・同じ曲が連続リピート
・母親と職場をどうにかして(懇願)
色々ありますが、随所にちりばめられたジュニの優しさや気遣いが非常に素敵で、キュンとなるシーンも多くて、それだけでもとても良いドラマです。
ただ親問題が本当に異常に鬱陶しくて、観ていて若干ストレスにもなりました。
とはいえ、チョン・ヘインさんとソン・イェジンさんのカップルは本当に良くて、2人のシーンを観るだけでも十分に価値のあるドラマだと思いますし、個人的には面白かったと思いました。
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