おすすめ度:25% ♡ ドロドロ愛憎劇度:100% ♡ お尻度:98%
映画、2時間12分
Netflixの分類ではLGBTQ映画にも分類されている、同性愛と異性愛を扱った2008年公開の歴史物の愛憎劇。
あらすじ
高麗時代の王には寵愛した部隊長ホンニム(チョ・インソンさん)を長年の間、常に側においていた。
しかし、王妃との間に世継ぎを望む声に悩んだ末、とある考えが浮かぶ……という話。
感想
王とホンニム隊長(同性愛)、ホンニムと王妃(異性愛)の奇妙な三角関係がやがて破綻し、愛憎劇に変わっていく様を描いた、R18指定の映画です。
チョ・インソンさんは男性との激しいキスシーンやお尻も丸出しで結構頑張ってました。同性愛シーンもありますが、前半のみです。2008年の映画なんですが、全体的になんとなく昭和感がありました。
ゆるいネタバレありの感想
とりあえず世継ぎ問題が出てきた時に、王は割と結構簡単にホンニムに「じゃあ、お前が王妃の夜の相手をしろ」と命令します。
そんな適当な……逆にいいの?と驚きました。
だって、ホンニムは王のマジLOVE彼氏なのに……?!
そのあたりの王の気持ちがちょっと理解に苦しみました。
ホンニムも「え?!マジで?」って困惑してましたし…。
でも愛するホンニムに似た子が産まれた方が嬉しいという理由という事で、なるほど、とちょっと王の気持ちを納得しました。
ホンニム隊長はずーっと長い間王の側にいて、いわば女性を知る機会がなかったので、王妃を前に初めての女性に色々な意味で戸惑いを隠せなかったわけです。
が、逢瀬を重ねるうちに次第に「あ、俺は異性愛者だったんだ…」と思ったのではないかと察しました。
王妃ホンニムを気に入ってか、密会を重ねていくわけです。
そんなこんなで、王の隣で寝ていても、王妃の事を想ってしまうホンニム…。そして王もさすがに気付き始めるわけです、ホンニムは異性愛者になってしまったと……。
そして悲劇の夜へ……。ある夜、ホンニムと王妃は王にバレてるのに再び密会し、事を始めてしまいます。(というか、この2人は会うと始めるというシーンしかないのか……?)
雷がとどろき、ピカッと光ったと思うとホンニムのお尻の向こうには王の怒りの顔が……。完全にここはホラーでした。
恐怖。
その後のシーンですが、更にもっとホラーが待ち受けているのですが……これはあえて書きません…。
まさに可愛さ余って憎さ100倍というところでしょうか。
ホンニムさん……(涙)
結局最後はホンニムは王を刺殺しに宮廷に乗り込みます。
王は斬られる直前にホンニムに「俺を愛したことはあったのか?」的な事を問います。
しかしホンニムは「ねーよ」と冷たく言い放つのですが、ここはさすがに王に同情しました。ちょっと可哀想すぎません?王はホンニムにマジLOVEだったのに…。
そこに優しさはないのかい?と無慈悲に思いました。
むしろ、逆にホンニムは王妃に本当にマジLOVEだったの!?とその意味でも困惑しました。
王妃とホンニムのシーンだけ見ると、王妃とはどう見てもただの体のフレンドのように思えてなりませんでしたが……。
しかし、そんなホンニムも結局殺されます。
さすがに王を斬って簡単に帰れる訳がないですよね。
肩の辺りに刀が貫通しているのに、うぉぉ~と抜いて歩いてくるホンニムさんに笑いそうになりましたが……(すみません)
エンディングシーンでは、死後の世界(死ぬ間際の夢?)と思われる謎シーンが描かれるのですが、ホンニムと王の仲良く馬に乗るシーン。
正直、・・・このシーンいる?!!と個人的には思いました。
妙にアハハ~みたいな平和なシーン……。
ということで、R18のシーンも割と多く、同性愛と異性愛両方が絡みあうドロドロの宮廷愛憎劇の映画でした。
しかしながら演出が過剰っぽい所も多々あって、そのせいで意図せず笑いを誘う箇所もある映画でした。
なかなか男性の嫉妬も恐ろしいですね…。
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