ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国映画 皇帝のために (感想)

おすすめ度:45%
イ・ミンギさんのベッドシーン度:100%
三種の神器度:100%
原題:황제를 위하여 104分

 

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元野球選手だった男が転落した先に歩んだ、闇社会の人生とは…。イ・ミンギさん主演の2014年公開映画。

 あらすじ・キャスト

将来有望だった野球選手のイ・ファン(イ・ミンギさん)は、肩の負傷をきっかけに二軍選手に落ち、そして野球賭博での八百長容疑で人生のどん底を味わう。
そんな時に金融業と違法賭博を経営するサンハ(パク・ソンウンさん)と知り合い、サンハは彼の”仲間”になるよう、ファンを誘う。
失うものがないファン、闇の社会でもその頭角を現していくが…。

感想

イ・ミンギさんの出演されている映画ということで、観てみました。
こちらの作品、いわゆる韓国ヤクザ映画なんですが、お話が割と雰囲気重視で進みます。
そのため、金!ベッドシーン!暴力!の三種の神器を強調したシーンがやたらと多い!
少々面食らいました。
今のシーン必要?!という部分もあって、たまに笑いそうにもなるのですが、お話のテンポが意外と早いので、全く飽きずに観ることができました。

とはいえ、イ・ミンギさんのかなり際どいベッドシーンが冒頭5分から、そして中盤と結構な長さで描写されていて、少々ドキドキしてしまいました。

というのも、普段はこの映画でも主演のイ・ミンギさんがキスするまで、10話ぐらいまでかかるドラマを観ているもので…。
そんな『この恋は初めてだから』(主演:イ・ミンギさん)という童貞のような淡いドラマを観終わった後に、このぼかし有りの激しい映画を視聴したので、順序的に色々な意味で個人的には助かりました。

ただ“激しい”シーンと書きましたが、私が視聴した(Amazon Primeビデオ)ものは、まあまあな範囲で大きくボカシが入っていました。
そこは別に隠さなくても良くない?!という、男性であるイ・ミンギさんのお尻ぐらいしか映っていないと思われるシーン…。
そこも大きくぼかされていたので、最後までイ・ミンギさんの臀部は完全にミステリー状態のままで残りました。
これに関しては『この恋は初めてだから』仕様でしょうか!?(映画レートはR15です)

イ・ファン役のイ・ミンギさん
『その怪物』でも、とんでもない悪役を演じられていましたが、この作品でもなかなかハードな悪い役を演じられていました。
雰囲気が怖い方向にも振れる俳優さんので、お似合いでした。
が、闇金や闇賭博をしているヤクザとしては、少々スタイリッシュすぎるかなあとは感じました。
それと、最初は野球選手役なんですが、スポーツ選手としては筋肉のなさと長髪というヘアスタイルなので、そこもちょっと気になりました。
とはいえ、ミンギさん、独特の雰囲気で素敵でした。

ゆるいネタバレありの感想

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野球の投手だったイ・ファン(イ・ミンギさん)が、どんどん転落人生を送ります。
そして、闇金ヤクザ、皇帝ファイナンスの社長サンハの手下としてスカウトされます。
(個人的には、皇帝ファイナンスという名前がまず気に入りました)

イ・ファンは持ち前の秘めた暴力性と圧倒的な謎のカリスマ性で、グループの中では新入りにも関わらず、サンハ社長の右腕となり、サンハもファンを可愛がります。

・手の甲に中二病的な特大サイズの黒バラのタトゥーを入れるファン。
・サンハ社長にベンツを貰い、断った1秒後に車を乗り回すファン。
・クラブの綺麗なお姉さんに速攻でひとめぼれしてしまうファン。
・革ジャンからスーツに着替え、はちゃめちゃに素敵なファン。

と、ファンは闇社会の人間として、どんどん箔がついてきます。
そして、ひとめぼれしたクラブのお姉さんヨンス、通称マダムと付き合い始めます。

しかしこのマダム、実はファンが働く皇帝ファイナンスの会長の爺とも色々関係している女性なんですよね…。
この女性を間にして、会長とファンの間で何かあるかと思ったのですが、ベッドシーン以外あまり意味がないキャラで「なんだったのか…」とガッカリしました。
ヤクザ映画での要素である、”女!!”という部分だけを描きたくて、このように女優さんをセクシー要素だけで起用するのは、個人的にあまり好ましいとは思えませんでしたが。

大きなエピソードとして、かつての「駒」だったジャクドゥという、見るからに悪役の人が出所し、サンハと会長爺を襲う事件が発生。
サンハはボコボコにされるのですが、いきなりその場にファンが現れます。
そして…なぜか…
半身裸で喧嘩をはじめるファン
単にタトゥーのペイントを見せつけたかっただけでは…?と若干困惑しました。
マダムとのベッドシーンではこのペイントは見られなかったので、ファンさん、タトゥーを順次追加しているようです。

上半身裸のファンさんですが、凶悪なジャクドゥには結局ベルトを使用して戦っていました。
だったら、上のシャツではなくパンツ(ズボン)を脱ぐほうが理にかなっているのでは?!
とファンの行動に少々矛盾を感じました。
ファンさん…多分、見せたかったんですよね、上半身のタトゥーを…。

付き合っていたヨンス(マダム)も消息不明となり、他にも色々あって、ファンは自分の歩んでいるこの闇社会に疲れを感じはじめます。
ここからは人情系ストーリーへとシフトチェンジするかな?と思いましたが、ファンさん、単に一瞬だけセンチメンタルになっただけのようでした。

最後のエンディングですが、割とベタなシーンで終わっていました。
友情や愛情などの情の部分にストーリーの最後を振った割には、描写がかなり甘く、理解しにくいかなあと残念です。

余談(?)ですが、このヨンス(マダム)が消息不明になった部分は、シーン的に完全にサンハに消されたと思っていました。
だからこそ、冒頭5分のヨンスとファンの際どい回想シーンが入ったんだな…と個人的に腑に落ちていました。
しかし、ヨンスさん普通に健在だったので、観ていてキレそうになりました。
敵対するグループに包丁を持って襲いにかかり、血みどろのカオスな現場にいるファン。
何故そんな場で、ヨンスとの性行為のシーンを回想する設定なのか、イマイチ理解が不能でした。

しかも、最後ヨンスはファンに借金を肩代わりしてもらい、単に逃げただけという…。
女性には理解が不足していたファン…せっかくヨンスが『僕が見つけたシンデレラ』(主演:イ・ミンギさん)だったのに、利用されていただけの可哀想なファン…。
まさに『この恋は初めてだから』状態で、やはり女性の扱いは慣れていなかったようで、少々笑ってしまいました。

映画自体はお話がどんどん進むので、つまらないと思わず、その点は長所でした。
が、ハードなヤクザ映画だよ!!というアイコンを出し過ぎて、少々白々しさを感じました。

あと、イ・ミンギさん、過去には割と色々な作品にチャレンジしていたんだな~と、その部分を知ることができて、大変興味深かったです。
それとスタイルが大変良い方なので、特にタイトなスーツ姿がはちゃめちゃにかっこよかったです。

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