ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 損するのは嫌だから (感想)

おすすめ度:94%
お品書き度:100%
イケメンコンビニ度:100%
原題:손해 보기 싫어서 / No Gain No Love (全12話)

損するのは嫌だから 韓国ドラマ 感想レビューあらすじ

絶対に損をしたくないへヨンは、”既婚者”になるべく行動を起こす?!2024年のラブコメ

あらすじ・キャスト

社内コンペをきっかけに出世を狙おうとするヘヨン(シン・ミナさん)だったが、キュヒョン(イ・サンイさん)がトップに立つ会社の見えないルールとして既婚者が"得をしている”ことに憤慨する。
強行突破の計画を思いついた彼女は、コンビニでアルバイトをするジウク(キム・ヨンデさん)に突然結婚話を持ちかけるのだった。
悪い印象しかない常連客のヘヨンに対して、ジウクは速攻断るのだったが…。

感想

とりあえず面白かったのでヨシ!!
正直、キャラの感情の流れがよくわかんねえ箇所も多かったです。
でもそんなのどうでもいい!!だって面白いから…、そう自然に思えるドラマでした。
漫画を読むようなテンポの良さ。とても魅力的で愛着の湧く全キャラクター。
全く飽きさせない場面展開とストーリーの緩急の良さ。思わずほろっと泣いてしまうミラクル…。
どれをとっても総合的にとても素晴らしかったラブコメでした!
この永遠に続くサウナの中のような暑い2024年の夏に疲労し、私はラブコメ以外を視聴する気を完全に失っていたのですが、今作はそんな気分に100%寄り添ってくれるパーフェクトな作品でした。
毎週このドラマを生きがいとして、クソ暑い夏を生き延びたと言っても過言ではありません。(感想を書くのが遅くなってしまって今はすっかり秋ですが…)
というか、何といってもヨンデ先生&シン・ミナ先輩が出演なので、このラブコメがハズレな訳がないという直感…!(そして予感的中)

全12話ということもあってか、もう少し突っ込んで描写して欲しくなるネタも正直多かったですが、テンポの良さとのバランスの取り方もあったのでしょうか。
最終的にはこれで全てちょうど良かったのではないかなと個人的に思えました。
予想通り(?)終盤は急いで詰め込み気味でしたが、かといって色々時間をかけて描かれたからと言ってドラマそのものが極端に素晴らしくなるというものでもないと思いますので、今作らしさ…どこかサッパリとした流れで良かったです。
ただ序盤ちょっと空回り感が強めにありつつ…。
特に最初のあたりはジウクの感情の変化がわかりにくかったので、どうかなと思っていましたが、まあ顔が強すぎるしいいか…と、アレコレ考えず画面のまま(?)、ヨンデ先生の表情の流れのままに視聴を進めた方が楽しめると思います。

損するのは嫌だからレビュー感想あらすじブログ

私がこのドラマで最も良かったと思ったのが、キャラクターの素晴らしいキャラ立ち描写だったと思います。
このおかげで、全体的にとても愛着が持てるドラマになっていて、全員の役柄がとても好きでした。
主人公のヘヨンも意思と主張がハッキリしていて好感が持てましたし(意固地でよくわかんねえ心情もありましたが)、対するジウクの考え方も理解できました。
脇役含めて全員の行動意図がよく伝わりましたし、単なる”エピソードのためだけに存在する”のようなボンヤリとした役が存在せずみんなキャラがイキイキしていて単純に観ていて気分が良かったです。

そしてキム・ヨンデさんですが、今作でも(?)、気前よく様々な姿(主にヘアスタイルなど)を楽しませて下さいましたので、ファン的には満足度が高いのではと思えました。正義。
そして!想像以上に良かったのが、キュヒョンとジャヨンのペアです!
この2人は今作スピンオフで『社長のお品書き』としてリリースされるレベルの人気なので、その実力(?)は皆さんの認めるところかなと思います。
上でも述べましたが、どのキャラもとても良くて、ただの脇役に留まっていないしっかりした描写があって非常に満足度の高いエピソードの数々になっていますので、未視聴の方はメインカップルだけでなく是非楽しんでいただけたらと思います。

カメオ出演も楽しく豪華で、第4話では背負って走られることでお馴染みのピョン・ウソクさんが出演されていました。私は特別出演されるということを知らなかったのでテンションがブチ上がった次第です。

ゆるいネタバレありの感想

韓ドラ 損するのは嫌だから 感想 ネタバレ あらすじ 考察
損するのは嫌だからレビュー感想あらすじブログ

教育系の会社で働くヘヨンさん。彼女はとにかく「損するのが嫌い」な性格。
そんな性格形成は、幼少期に置かれた環境にあったかもしれません。
一人っ子のヘヨン。本来ならば、両親の愛情を独り占め…のはずでした。
しかしヘヨン母は複雑な状況に置かれた子供を家族として何人も受け入れ、ヘヨンと同様に実の子のように愛情を注いでいたという過去があります。
ヘヨンはそんな母親の愛情に疑問を持ちながら成長し、常に自分は損をしていると思っていたようです。

そして現在のヘヨン。
社内恋愛していた元カレの結婚式に出席、二股だったという事実に直面するという修羅場。元カレにヘヨンのビジネスアイデアを盗用されるという事件。
既婚者が出世やポジション争いについても優遇されているという古い職場の風潮に、怒りが最高潮に達するヘヨン。
一旦まずは”結婚”して、金銭的にも・感情的にも「全てを取り返す」という案を1人勝手にぶち上げます。
この斜め上の思考回路と行動力、そしてザ・ラブコメの鉄板ネタ「偽装結婚」これを一気にまとめてお皿に載せて来た…!
かなりのスピード感ある序盤。偽装結婚する理由があまりにも強引すぎない?と思いつつ…。

コンビニバイトのジウク
結婚までのタイムリミットが迫ったヘヨンは、行きつけのコンビニで働くジウクにプロポーズをします。
このあたりも正直早くてよくわかんねえ…と思っていたのですが、後から彼女がジウクを婿として選んだ理由をペラペラと説明するシーンがありました。
実はそんな(割としっかりとした)根拠があって彼を選んでいたの?!と、個人的に少々驚きましたが…。
後付け感がスゴイけど、だけど相手がヨンデ先生だもんね…無条件でOK!と思った次第です。
そしてとりあえず一旦断られる、ラブコメあるある。ですが、ジウクは(当然)許可を出すのでした。
ただすみませんが、このあたりも後半になるにつれ事情は明らかになるのですが、序盤はジウクが割と早くOK出す意図がカナダの親類云々としても理由が弱すぎない?よくわかんねえ…と個人的には思ってしまいました。
このドラマ、割とそういう箇所が特に最初の頃は多すぎると感じはしました。(だけどヨシ!)

結婚と部下へ
コンビニの冴えない男性(ダイヤモンドの原石・ジウク)を偽装の結婚相手として選んだヘヨン。
とりあえず式を挙げて色々な条件をクリアしたら、その後は彼を解放するつもりだったのです。
しかしジウクの方からなのか、自然と彼女の前から姿を消してしまうのでした。
これで関係も終わり…かと思いきや、何と音信不通だったジウクは再びヘヨンが働く会社に入社。そしてヘヨンの直属の部下に…。
実はジウクには出生の秘密があり、実の父親はどうやらヘヨンが働く会社の会長のようです。
そんな会長の指図で、ここに来て無理矢理会社に入社させられたジウクさん。
よくわかりませんが、とにかく入社!

ジウク色々
事前にそれなりのシーンでわかることですが、ジウクは過去にヘヨンの家に”子”としていた過去がありました。(しかしヘヨンが家を出た後だったので、彼女はそのことを知りません)
また、加えてジウクの実の父がヘヨン勤務の会社の会長ということも事態を複雑にさせているという事情が。なぜなら”本当の”息子が会社のトップにいます。
ジウクは色々な秘密を誰にも言えず抱えていたのでした。

気になった点

損するのは嫌だから 韓国ドラマ 感想レビューあらすじ
損するのは嫌だから No Gain No Love review

 

突っ込もうと思えばいくらでもあるというか、根本的に「もう少し描いてくれ…」というエピソードが正直なところ、全てにおいて多かったです。すみません。
ですが、そこが不満!!とは全く私は感じませんでした。
それこそがドラマの最も強い長所だなと思いました。
というのも、このドラマ自体がそういうノリだったのはスタート地点から一目瞭然。その持ち味は最後まで一切変わらなかったからです。
あくまでもラブコメである!!、という強いスタンスを絶対に崩していませんでしたので、個人的には強い好感を持って最後まで楽しめた次第です。
テンポも常に良かったですし。
正直なところ深みは皆無のドラマではありますが(それが悪い訳では決してないです)、嫌な気持ちにさせない今っぽい価値観を入れた楽しいドラマだなと感じました。

濃くて集中力を要するドラマにお疲れの方、何かと疲労を感じておられる方、ラブコメ命の方には特におすすめしたい作品だと思った次第ですので、気になった方は是非チェックしてみてください。
(ちなみに他のヨンデ先生のラブコメも楽しいものが比較的多いので、個人的におすすめです)

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