おすすめ度：50％ ♡ まさかのパート１度：100％ ♡ 一体何なの度：95％
映画、2時間5分
『梨泰院クラス』で一躍有名になったキム・ダミさん主演のミステリー・サイキックアクション映画、2018年公開作品。
あらすじ
謎の施設で育てられた少女（キム・ダミさん）はある日脱走し、記憶喪失で倒れている所を新設な老夫婦に助けられ田舎で平和に暮らしていた。
夫婦の経済状態や健康状態が日々厳しくなる中、友達の後押しもあり賞金目当てに芸能オーディションを受けることになるが、そこから謎の青年（チェ・ウシクさん）に絡まれたりと、不可解な出来事が次々と続いていく……という話。
感想
最初のオープニングから不気味な古い写真（子供に対する人体実験系）が流れるので、怖いなあと思っていたのですが、血はすごいですが話は全くもって怖くありませんでした。
主演のキム・ダミさんは丸顔で一重の幼いような大人のような不思議な魅力のある女優さんで、今回の役に似合っていました。
特にこの映画ではメイクは無い（目立った化粧という意味で）感じで演じられていましたので、特に目元の可愛さというか特徴が生かされていてとても良かったです。
後半の彼女のちょっと不気味な部分も、またその目元の特徴が生かされていたと思います。
一重の女優さんはこういう不気味役にも合うので、良いですね。
キム・ダビさん、これからもっと売れそう…とても魅力的な女優さんだと思います！
ゆるいネタバレありの感想
最初にPart 1. The Subversionと出てくるのですが、この映画の中でパート分けされているんだろう、と思っていました。
・・・が、まさかの内容的には続編に続く（多分？）という感じで驚きました。
いきなり結論ですが、残念ながらこの映画だけみてもスッキリ観終わった！という訳ではないです。
まず、長めの序盤はかなりだるく話は進みます。もう少しスピードアップしても何ら問題なさそうだったので、ちょっと早く～という感じです。
中・終盤にかけて戦うシーンが入ってくる頃に、やっとという感じで面白くなってはきます
ただ、彼女（キム・ダミさん）らはサイキックな力を持っているので、瞬間移動（能力としては少しだけかも？）を使ったりできるので相当有利に戦えると思うのですが、割と拳銃やナイフ、素手（力はめちゃくちゃ強い）を多用していたので、結局は対人戦になるんだな……と思いました。
また、施設の長の博士と対峙した時にも、博士はめちゃくちゃ余裕な態度を取ってましたが（あなたの力の事はお見通しよ、的な）、なめすぎでしょ……と思いました。結果、全然お見通しでなかったです。
また、彼女は薬のアンプルを探して、育ての親の夫婦（妻がアルツハイマー的になっている）に届けたりするのですが、普通にサイキックなんかよりその新薬を世間に出してくれよ……と思いました。
普段、とんでもない設定の韓国ドラマを観ていて、嘘でしょ……という話ばかりで慣れているのですが、こういう「設定」を前面に出している話に関しては色々と背景が気になってしまいました……。
キム・ダミさんインスタグラムアカウントより
また、一番知りたかったそもそも何故彼女があの施設で生まれたかという理由が明かされていなかったので、「？」となりました。
マッドサイエンティストが対人戦の為だけに子供たちを遺伝子操作で作り育成したのでしょうか？でも元々の目的は？何のため？という部分が謎すぎてモヤモヤした次第です。
ただ、Part 1.なので何も言えません…。続編で明らかになるのでしょうか……？
総括すると、こういうパートものを総評で語るのも何ですが、あまりスッキリと観ることができなかったので、かなり残念でした。
話の筋は良くある系ですし、もう少し面白いかなと思ったのですが……。ただ、続編を観てみないと何とも言えません。謎が多すぎます。
育ての夫婦も静かに暮らしていたのに、家が大量殺人現場となり、養子の娘も消え（指名手配になりますよね？！）て結構迷惑だなと同情しました。
しかも残念なことに、Part2を作る気がありありと見えるような最後になっています。
ですので、最後まで観て（また最後の最後で）再び何なの？！とさらにモヤモヤしてしまう、そんな映画でした。
キム・ダミさんがとても良かったので、続編に期待します。というか、続編あるのでしょうか…？（なさそう……）
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