ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 悪夢先生 (感想)

おすすめ度:66%
高校生の悩み度:100%
血の契約度:100%
原題:악몽선생 全12話

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不思議な臨時教師、消える生徒…。キム・ソヒョンさん主演の2016年の奇妙・不気味系のWEBドラマ。

 あらすじ・キャスト

臨時教員のボング先生(オム・ギジュンさん)がクラスにやってきた。
悩みがある生徒を「相談室」に誘い、彼らの望みをかなえるため"契約”させる先生…。
しかし、相談室へ行った生徒たちの様子が不審なことに気付く、クラス委員長のイェリム(キム・ソヒョンさん)と親友のサンウ(イ・ミンヒョクさん)。
次々と消える生徒、しかしクラスの皆は全く気付いていない様子で…。

感想

1話約15分x全12話の不気味・奇妙系WEBドラマ。
全く何も調べずに観始めたのですが、主人公がキム・ソヒョンさんだったので、とても驚きました。
とはいえ、2話ずつ各生徒に関する"相談”のお話となるので、ソヒョンさんやミンヒョクさんがメインとなって語られるタイプのお話ではありませんが、2人は謎を解決すべく動き回ります。
各話それぞれが高校生活にまつわる悩みなどと絡めてあり、なかなか良かったです。

最後のエピソードである11,12話が、ソヒョンさん演じるイェリムと、ボング先生(オム・ギジュンさん)との対峙となります。オム・ギジュンさんは、この謎の教師役がとても良く合っていました。雰囲気も良かった!
ただ結末としては、ちょっと肩透かしを食ったオチだったようにも私は思えましたが、総合的には面白かったです。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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キム・ソヒョンさんインスタグラムより

ヨサン高校2年3組。臨時教師として、ハン・ボング先生がある日、クラス担当となります。
3組のクラス委員長を務めるのが、試験において学年不動の1位のカン・イェリム(キム・ソヒョンさん)。
彼女の親友であり、イェリムに好意を持っているサンウ(イ・ミンヒョクさん)とイェリムは、クラスメイトが次々と”消えていく”ことに気付き始めます。

赤い糸(1・2話)
スルギはクラスの中でも地味で透明人間のように扱われていた女子。
しかしそうなったのは理由がありました。彼女は過去はイジメの加害者だったのです。そんなスルギは先生に相談室へ呼ばれ、クラスの座席表の用紙を渡されます。
この図に、赤いペンで彼女の理想とする者同士を線で結べば、友人関係になるというのです。また線をバツで消せば、関係は悪化します。
ボング先生からは、「破損させないように」と注意を受けます。
今まで無視されていたスルギ、線をどんどん加え、クラスの人気者になります。しかし…?

チャレンジ(3・4話)
男子高校生のギチョルは、敵対する生徒のサンテと殴り合いのケンカばかり。ギチョルは「俺が勝てば思いのままだ」とサンテ打倒を誓います。
ある日先生に呼ばれて、「挑戦」と書いてあるスタンプを腕に押される、ギチョル。
サンテに負けても再び時間を契約時の時間に戻し、何度も喧嘩にチャレンジできるという…。ギチョルはその契約に合意。
何度も負けながらも、やっとサンテに勝利するギチョル。勝ったギチョルの独裁が始まります。
が、そんなギチョルに戦いを挑む男性が出現。久しぶりに負けてしまうギチョル。
しかし負けた途端、また「あの時間」に戻されてしまい…。

真実の日記帳(5・6話)
友達に彼氏が海外にいるなどと吹聴し、見栄を張って嘘をついていたシヨン。クラスメイトからは陰口を言われています。
先生に呼び出され、あるノートを渡されるシヨン。彼女の望みを書けと言われます。
そんなある日、クラス海外帰りの男子学生が転校してきて、シヨンの”彼氏”だと言い周囲は驚きます。そう、ノートに書いたことが現実になったのでした。
クラスメイトからも嘘ではなかった、と羨望されるシヨン。
嘘をどんどんと重ねることになり、恐ろしくなったシヨンは日記帳を燃やしてしまいます。
しかし、やけどを負った”彼氏”が燃えたノートを持って、シヨンの元へやって来て…。

カンニングペーパー(7・8話)
ジェスはとても真面目な男子高生でしたが、いつもテストではいつも2位。
決して1位にはなれません。ついには、カンニングまでして1位になろうとします。
そんな先生はジェスに謎のドリンクを差し出します。飲むと異常に記憶力がアップするようです。
ジェスは先生にもっとドリンクが欲しいと頼みますが、他の記憶と引き換えになると、
注意を受けます。
テストの事しか考えられないジェスは警告を聞かずに、ジュースを飲み続けます。
次第に人の名前や教室でさえ忘れてしまったジェス。しかし、感情まで忘れてしまったジェスは…。

Un Beauty Ending(9・10話)
学校のモデルも務め、外見に自信のある女子高生のドヒ。
しかし、同じく人気者の彼氏が年下の1年生と2股をかけているという噂に激怒。
もっと美人になって、彼氏を見返してやりたいと考えます。
ある日、謎の写真加工アプリの案内が届き試してみると、現実の彼女もアプリと同じく加工した通りの顔になるドヒ。再び彼女の見た目がみんなの話題になり、彼氏がドヒに復縁を求めます。
エスカレートする彼女は、アプリに依存し始めます。
しかし、ある日スマホを落としてしまい…。

影絵遊び(11・12話)
クラスメイトが次々と消えることに疑問を持ったイェリムは、ボング先生を問い詰めます。
消えた生徒が、学校内のある場所に存在することを発見したイェリム。
助け出すために、先生と契約を結ぶイェリムだったが、鏡の中に入ってみると子供の頃の自分自身を見つける。子供の自分から「周囲の目をきにせず、やりたいことをやって」と告げられます。
鏡の中にいるイェリムでしたが、外の世界でもイェリムは存在していました。
しかしいつものイェリムとは違って、とても大胆。サンウはいつもの彼女ではないと気づきます。
ボング先生が「ここは天国だが、他の人にとっては?」とイェリムに問いかけます。
イェリムは自分が「悪夢の中にいる」と気付き、同時に外の世界へ脱出。
自分の二面性に気付くと共に、もう1人の”自分”も受け入れるイェリムだった…。

というところで、結論として「人間の二面性」を問いかけていたようなお話でした。
主人公であり、優等生のイェリムそのものも違う表情があったという部分で終結したのですが、これには意外性が皆無で、個人的には肝心のエンディングが一番微妙な気持ちになりました。
タイトルとリンクした夢オチが綺麗に決まりはしたのですが、面白味が無いというか…うーん…という気持ちにさせられました。

消えた生徒たちが主人公たちが助けるのは、そうなるのだろうなとは思いましたが、夢オチありきで逃げたというか、結局ぼんやりとした描写なのもあって、結末が一番ガッカリしたとうドラマになりました。
ただ、サンウの「現実の辛さをを(脳が)治療する過程が”悪夢”なんだ」というセリフは、なるほど~と思いました。

個人的にお気に入りだったエピソードは、真実の日記帳でした。このエピソードだけが、シヨンの彼氏という謎人物が殺人までするという狂気性もあり、おっと驚かされる部分もあって良かった。
全体的にはつまらない訳では決してなく、面白く視聴しました。
短いWEBドラマでこのような奇妙系ストーリーは、とても相性が良いなと思いますので、もっとあれば観たいなあと思った次第です。

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