ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 初対面だけど愛してます (感想)

おすすめ度:75%
赤いカーディガン度:100%
ベロニカ度:100%
原題:초면에 사랑합니다 全32話(Netflix版)

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ワガママなボスを支える秘書だけれど、別の姿があって…?2019年のラブコメドラマ。

あらすじ・キャスト

ガリ(チン・ギジュさん)は非正規雇用で大企業の本部長ミニク(キム・ヨングァンさん)の秘書をしているが、日々ミニクのワガママに振り回さればかり。
しかしある日ミニクが事件に遭い、ガリ以外の人物の顔が判断できなくなってしまったため、ガリは契約解除を告げられたものの再び彼の秘書を続けることに。
そんな時ミニクのお見合い相手ベロニカ(キム・ジェギョンさん)として、ガリは彼女のフリをしてミニクに会うことになり…。

感想

冷静に考えると主人公含め登場人物のほぼ全員に「ん…?」と思わせられるタイプが揃っているのですが、キャラとしての独特なノリと演じている役者さんたちの雰囲気とキャラ作りがどれも素晴らしく、楽しいテンポで視聴できました。
特に主人公のミニクもなかなかのキャラで、横暴だったりクールだったり赤ちゃんだったりと忙しい方だったのですが、演じるヨングァンさんの大らかな雰囲気で全てOKになっていたのはサスガだな…と感じました。
彼の秘書を務めるガリを演じるギジュさんも、とても可愛らしかった!ガリの役柄ですが、下手するとかなりわざとらしいタイプになりそうなものですが、ギジュさんがとにかく可愛い(2回目)。とても良かったです。
途中ベロニカとして、180度見た目が変わるのも良いなあと思いました。
そしてベロニカさん。最初登場してきた時は、とんでもねえネタ役だなと無言になったのですが、視聴が進むごとに大化けした役でした!
彼女がとにかく素晴らしいメリハリをストーリーに与えていて、シーンが華やいで楽しかったです。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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キム・ヨングァンさんインスタグラムより

ミニクの秘書をしているガリは、いつも彼の自己中心的な指示に右往左往。
しかし契約更新を願って必死にそして真面目に働く彼女です。ですが、そんな願いもむなしくミニクはガリに契約解除を告げます。
しかしそんな時、ミニクが何者かに襲撃される事故が。その怪我がきっかけとなり、ミニクは何と人の顔を全く認識できなくなってしまうことに。
ですが、なぜかガリのことはギリギリ判断できるようです。というのもガリは制服のように赤いニットのカーディガンを勤務している時は常に着用しており、そのアイテムがカギとなっていてミニクは彼女の顔だけは認識できるようです。(まあ、細かいことはいいんだよ、という感じでしょうか)
このミニクの"問題"のため、クビになったはずのガリは再び彼の秘書として働くことになります。

一方の本部長としてのミニクさんですが、複雑な家庭状況を背景に次期代表取締役候補として社内の出世レースにも大きく関わっています。
とはいえ、この「人の顔を認識できない」問題は当然ですが彼に大きな試練を与えます。
もちろん代表取締役レースに不利な立場になると考えたミニク、社内の人には知られないように最善を尽くす必要が。このミニクを必死に助けようとするのがガリ
ガリとミニクは秘書と上司として、まさに公私混同状態で二人三脚の生活(?)が始まります…。お約束として次第にお互いが気になってきます。

ミニクとガリのラブストーリーで大きな軸になるのが、ベロニカ。そもそもベロニカは令嬢であり、ミニクのお見合い相手。
とある事から、ベロニカにガリが成りすますことになります。
可哀想なのですが、ミニクは赤いカーディガンを着ていないガリの顔の認識はできませんので、成り立つという訳です。(話し方や声で判別できそうなものですが)
たった1度だけの"代役"のはずが、もちろんそういう訳にはいきません。
会うたびに惹かれてゆくミニクとベロニカ・ガリ
ここから、ベロニカとしてミニクに会い、惹かれていくという中身はガリのですが、また違ったミニクとのラブストーリーも始まります。

ガリは昼は秘書として、そして夜はデートでベロニカ・ガリとしてミニクに何度も会う訳ですが、ミニクの態度が都度異なることにある意味中毒性を覚えてしまいます。
ミニクはベロニカの前では紳士であり、とても優しい男性。
一方秘書のガリへも次第に「寝かせてくれ」的な、嘘でしょ…と思う要求を秘書に平然とするタイプなのですが、そんな甘えるような態度を取りつつも、表面的にはあくまでもワガママキャラは封印していません。ミニクさん、何歳なの?と思ってしまう赤ちゃん返り状態。ここは彼の辛い過去も影響しているのでしょうか…。
またガリもベロニカとして行動することも、開放感があったのか楽しくなったようです。
「明日本部長に全て打ち明けて謝罪して辞める!」と言いながらも、ダラダラ続けてしまう1人2役。かなり多忙なガリさんです。

そして本部長ミニク自身も、何と気付けばベロニカにもガリにも両方に夢中に。
親友テジュ君(ベロニカが好き)に詰め寄られた際も「ベロニカとガリ、2人とも好き…」と平然と言ってしまうほど。
テジュに「お父さんとお母さん、両方好きって話じゃねーぞ?」的にキレられていたのは普通に笑えました。

しかし、案の定問題発生。
ベロニカ・ガリとしてミニクに会っていることを、オリジナル・ベロニカにバレてしまいます。
そしてもちろん最終的にはミニクにも知られてしまい、信用していたガリに裏切られる形になりミニクは大ショックを受けることに。俺を笑っていたのか?とキレてしまうのも無理はありません。
しかし、よくよく考えると秘書とベロニカの中身はガリだよね☆と、最終的にはガリとミニクが想像以上に早くカップルに戻るので、個人的にはやや拍子抜けしてしまいましたが…。(でも良かったです)

本家ベロニカ(口癖はオーサム/Awesome)の方ですが、彼女もミニクと会う予定が間違えてテジュと会い、そのまま彼を好きになってしまうベロニカさん。
テジュはこのドラマ内で唯一ノーマルタイプに分類されるキャラかなと思われる誠実な男性です。
ベロニカの方がテジュに夢中なのですが、彼はとても交際を真面目に捉えているタイプのため、今までのの男性とは全く異なる姿にますますベロニカの恋の炎が燃えまくります。
このベロニカとテジュの恋愛模様も面白かったです。

最終的には誰も傷つかない良い落としどころで上手くまとまっていて、きちんと未来も感じさせつつ完璧なラブコメに仕上がっていて良いなと思いました。
ものすごく心に残るタイプの作品ではないですが、キャラ設定が比較的クセがあって強かった割には違和感を覚えず、全体的に楽しく視聴できました。また基本的に進むラブコメなのもあり、ストレスなく観れたのもよかった。
こういう作品を観ると、キャスティングでかなり印象が違うんだろうなあとつい考えてしまう次第です。俳優さんはスゴイですね…。

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