おすすめ度:40%
猫がカワイイ度:100%
雰囲気度:100%
原題:어떻게 헤어질까 101分
猫に"宿った"人と話せる青年と女性と…不思議なヒューマン系ストーリー。2016年公開作品。
あらすじ・キャスト
日本料理屋で寿司職人を目指すナビ(ソ・ジュンヨンさん)は、なんと猫に”とりついた”人が見え、会話することができる特殊能力があった。
ある日、新しく引っ越してきたイジョン(パク・ギュリさん)の飼い猫ヤンマがナビの部屋へ迷い込む。
ヤンマの中に中年女性を”見た”ナビだが、この中年女性の正体とは…。
感想
全体的に強い主張や場面展開がなく、ほわーんとしながら始まり、そのまま緩やかに終わるという優しい映画。
猫の中の人が見えるというナビ(ソ・ジュンヨンさん)ですが、その能力説明が、かなり上手く違和感なく最初から導入されているので、
「え?どういうこと?!」とならず、そのままストーリーがゆっくりと進んでいく展開は面白いなと思いました。(要所要所でどういう設定か気にはなりますが…)
ナビ役ソ・ジュンヨンさん
柔らかい雰囲気の方で、猫とのシーンにも、とても合っていたと思いました。
日本料理店で働く寿司職人(見習い)という役でしたが、若干当時は日本へのサービス的な部分もあったのか?と少し邪推してしまうというか、映画の内容と関係せず、ナビがあまり寿司職人である必要がないとは思いました。が、真面目そうな雰囲気なので寿司職人の役も合っていました。
イジョン役パク・ギュリさん
ナビに比べてやや強い性格そうなイジョン。
旅行雑誌の記者という役で、ナビのお店にも記事を書くためにやってきます。ギュリさんの雰囲気にも合っている気もしました。
ゆるいネタバレありの感想
ギュリさんインスタグラムアカウントより
ソ・ジュンヨンさんは雰囲気に合っていたと感じましたが、パク・ギュリさんがちょっと雰囲気が役柄のに引っ張られて強すぎるような感じが少ししました。
最初に飼い猫がいなくなって、ナビの家まで探しにくるのですが、同じマンション内とはいえ、いきなり無言で他人の家に上がり込んで「ここにいたの!(猫に)」というシーンの入り方から、かなり強引な方なのかな…とうい印象を受けたせいかもしれません。
ナビもナビで「君の猫なの?」じゃないよ…というか。まず突然ドアを開けて(無施錠だったのでしょうが)、他人の部屋にイジョンが声もかけずに入って来るという、このシーンは納得いきませんでしたし、怖い。
あと、ナビに交際を迫るシーンもやたらと積極的で、かつその部分の展開が異常に早く、尺がないのか?というぐらいでした。
このソ・ジュンヨンさんのキャラ(寿司職人見習い)や映画の雰囲気的に、もう少しじんわり、ゆっくりと距離を縮めてから2人が付き合うシーンにした方が、この映画に合っていたのでは…と素人ながらそう思いました。
そんな部分もあってか、個人的になんとなく序盤のイジョン(パク・ギュリさん)の役の印象があまり良くなく始まってしまい、そのままの印象が映画の最後まで残念ながら続いてしまっていました。
その結果、全体的に彼女にあまり共感というか好感が持てずに終わってしまいました。もちろん、ギュリさんが悪い訳ではありませんが。
結局イジョンの猫ヤンマについていた謎の中年女性は、イジョンの亡くなった母親。加えて更にヤンマが病気になっていて余命わずかなことを知り、ナビはイジョンと”母”を合わせようとします。
この部分は一番の盛り上がりというか、メインの部分です。
イジョンは結局、愛する飼い猫ヤンマと、そして愛する母と再びお別れしなければなりませんでした。
最後のラストシーンのうどん屋さんの大将のシーン、こちらはかなりの謎でしたが、うどん屋の猫にお寿司の大将が“憑いて”いたと個人的に取りました。
他にもいくつかは謎があって、ナビは常に猫=人として見えているのか、とか不明な部分が多いです。
ただ言い方が悪いですが、いわゆる雰囲気映画とも感じる部分もありますので、あまり細かい設定を気にせずに楽しむべきかなと思いました。
全体的に同じトーンの映像が続くので、若干画面的に見飽きる部分もありましたが、優しい雰囲気の映画で、ストーリーもちょっと不思議。
そこがポイントというか、いわゆる「狐につままれる」感覚で楽しめる作品でした。
ということで結論、猫が可愛かったです!(もう少し出てきても良かったかも?)
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