おすすめ度：65％
ジェネレーションギャップ度：100％
釜山ガールズ度：100％
原題：최고의 한방 全16話
90年代の失踪したアイドルが現代にタイムスリップ？2017年放送のファンタジーラブコメディ。
あらすじ・キャスト
アイドル練習生としてデビューを夢見るジフン（キム・ミンジェさん）。
父親のグァンジェ（チャ・テヒョンさん）には公務員予備校に通っていると嘘をつき、幼馴染の女の子ウスン（イ・セヨンさん）に予備校に彼の替わりとして通ってもらっていた。
そんなある日、ヒョンジェ（ユン・シユンさん）が突然彼らの元に現れる。
ヒョンジェとは、グァンジェがマネージャーをしていた人気アイドルJ2の1人として、1994年に謎の失踪を遂げた人物だった・・・。
感想
登場人物全員のキャラが「ちょっと変」、そこが面白くもあり、かなりコメディが強めのお話なのもあって、楽しく観ることができました。
93年の人気アイドルのヒョンジェ（ユン・シユンさん）が、2017年に出現し、当時のマネージャーグァンジェ（チャ・テヒョンさん）や当時熱愛の噂があったボヒ（ユン・ソナさん）に再び対面することになるという、タイムスリップものです。
お話の前半-中盤までは、割とお気楽なムードなのもあって、楽しかった！
ですが、途中からそのテンポの良さとコメディさが失速したのが、かなり残念に思えました。
ヒョンジェの失踪原因やヒョンジェとウスンとの恋愛関係がストーリーの中心になると、少々このドラマの良さが消えたようにも思えてしまいました。
ジフン役キム・ミンジェさん
通称”自意識過剰オッパ”
ソウル大を出て公務員予備校に通っていると見せかけて、アイドルの練習生として日々デビューを目指している。
ご本人も練習生をされていた経験がおありとのことなので、リアリティが確かにありました。ラップをされるシーンもあって、さすがでした。多才な方ですね…。
ヒョンジェ役ユン・シユンさん
93年からタイムスリップしてきた当時のアイドル。
当時はバンダナを頭に巻くのがトレンドだったようです。2017年に舞い降りてきてしばらくは、ダサい服装をそのままされていましたが、途中でヘアスタイルなどアップデートされますので、必見です。
シユンさん、コミカルな演技が面白かったです。
ゆるいネタバレありの感想
キム・ミンジェさんインスタグラムアカウントより
古くて三流の芸能事務所を背負う父と、アイドルを夢見る息子という設定が面白いなあと思って観ていました。
ジフンのいる芸能事務所のトップアイドル役としてチャ・ウヌさんという、現役の本物アイドルが演じているところも面白くて良かった！
出演者のキャラが全員ズレている部分も、個人的にはわざとらしくない範囲で面白みを感じました。
しかし、中盤から後半にかけて、ヒョンジェの過去に迫る話と同時に、ヒョンジェとウスンとの恋愛ストーリーが絡んでくるんですよね…。
息子ジフンのマジLOVE相手を父が奪っていくという、とんでもねえ事に。ここはヒョンジェがウスンを好きという、軽いにおわせぐらいで良かったような…。
ここから急激にテンポが失速したように思えて、いわゆる普通の平凡なドラマに落ち着いてしまって、かなり残念に思えました。
もちろん、ヒョンジェがジフンの本当の父親だったという部分もあって、ユン・シユンさんの方をメインにしなきゃダメな設定なのかもしれません。
しかし、ここでいわゆる凡庸なラブストーリーを入れるのであれば、個人的にはジフンがデビューをする線をもう少し楽しく描いて欲しかったかな…と思いました。
チャ・ウヌさんキム・ミンジェさん、そしてジフンの老けた親友ドリル（ドン・ヒョンベさん）もかなり良いキャラだったので、勿体なく思ってしまいました。
ヒョンジェの失踪した理由も病気という、謎を引っ張った割には結構荒い設定だなと感じましたし、タイムスリップ絡みのエピソードがあまり面白いと思えなかった…。
途中ヒョンジェが再びタイムスリップして過去に戻ります。
過去を変えると未来が…というようなセリフもありましたが、時既に遅しというか、今更感が半端ない。
いや…もう過去の人が来ちゃって、現在がめちゃくちゃですけど…？（困惑）となっていました。
せっかくコメディで進めてきたので、タイムスリップの整合性を取るよりは、普通にヒョンジェが過去の経験やアイデアを活かして現在のワールド企画を立て直し、ライバルのスター天国事務所を負かすというような、サクセス系の話になるのかと期待していましたが…。
どのキャラもクセが強く、面白そうな人材が豊富だった割に、最終的にはかなり無難な線になったんだなと残念でした。
個人的に好きだった脇役のキャラは、プサン♡ガールズです！
チャ・ウヌさん演じるMJの大ファンの高校生3人組。
釜山から来た！（ソウル長期滞在？）とMJ所属事務所裏口で待ち構えている、若干老けた高校生たち。
ジフンをSNSで広めてくれたりと、かなりのヤリ手な3人だと思いました。ワールド企画はプサンガールズを広報に雇ってあげて欲しいと思いました。望遠レンズのカメラの装備も完璧でした。
カメオ出演（ゲスト出演）として、チャン・ヒョクさん（2話）、イ・グァンスさん（1話）
らも出演していました。またドラマ『プロデューサー』でチャ・テヒョンさんと同じPDだった人々も出演されていて、ドラマのプロデューサーが好きなのでここは素直に嬉しかったです。
ということで、
前半は陽気！！後半は平凡！！と感じたドラマでした。
面白い要素がたくさんあり、キャラも配役もピッタリだったのに、ストーリー後半の失速が非常に残念に思いました。
