ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ バックトゥザ2008 (感想)

おすすめ度:47%
2008年度:100%
電子辞書度:100%
原題:빽투팔 / Back to the 2008 (全10話)

韓国ドラマ バックトゥザ2008 感想レビュー

2008年の高校生たちの悩みと学校生活を描いた、2021年のラブコメWEBドラマ。

あらすじ・キャスト

地味な女子高生のユジン(グスルさん)はクラスメイトをキャラクターに見立てて密かに小説を書いていた。
そんな時、ミステリアスなジハン(パク・ジェウさん)が転校してくるのだった。
ユジンは早速ジハンを主人公に見立ててストーリーを考えるが、小説を保存していた電子辞書を紛失してしまうが…。

感想

タイトルの通り2008年を舞台にした短いWEBドラマです。
出てくるアイテムやファッションが古いというだけで、それほど内容そのものは通常の青春系ドラマでレトロさを感じるものではありませんでしたが、それなりに面白かったです。
ただ映像処理もレトロっぽくされていて、一応色々凝っているのかなと感じました。
ただ、それがわざとなのか予算の都合なのか、俳優さんの演技なのか、どれもこれもギリギリ判別できないラインだったのが、色々な意味で難しいところだなと思いはしました。
とはいえ軽く視聴できて、それなりにオチもあってまとまっていて良かったと思います。

基本的には、女子高生ユジンとにぎやかなクラスメイト、そして淡い恋の物語です。
一応各キャラの家庭事情が、ドラマの内容として肉付けされたストーリーになってはいますが、結構適当な設定だなとは思いつつも、軽く視聴するには良いのかなと思いました。

ちなみにこの作品の内容とは一切関係ありませんが、私はこのドラマをGYAO!の無料一挙放送で視聴しました。
GYAO!ですが2023年の3月末でサービス終了とのことで、非常に残念と思うとともにありがとうございました、という気持ちで一杯です。
例えばU-Nextでは他よりも高い月額料金に加えて、更に追加で有効期限アリのポイントを1話ずつ要求されるという”高額”作品なんかを、GYAO!ではたまに太っ腹に無料放送してくれていたりと、非常にありがたいプラットフォームでもあり、まさに良心の塊でもありました。
また今作のように他では目立たない/見ることができないWEBドラマを一気に視聴できるチャンスもかなり多く、個人的にはよくお世話になりました。
謎WEBドラマ作品も大好きな私のような者にとっては、今後ちょっと厳しい状況になるかもしれません…。
GYAO!さん、本当にありがとうございました。

ゆるいネタバレありの感想

グスルさんインスタグラムより

高校2年のユジン。彼女が今夢中なのは小説を書くこと。
悲劇で孤独な男子高校生…、そのキャラにピッタリの学生をようやく見つけられそうです。
そう、新しくやってきた転校生のジハンです。クールでミステリアス、あまり周囲と溶け込まない態度はまさにユジンが妄想していた人物。
早速愛用の電子辞書に入力を進めます。電子辞書にどれだけ文章が保存できるのかよくわかりませんが…。
しかしある日、大切な電子辞書を失くしてしまいます。探しても見つからない…焦るユジン。彼女が保存した文章には、誰にも知られたくない…。
しかし、あのジハンが電子辞書を持っていることが判明。当然、中の秘密の小説も彼に読まれていたのでした。
ユジンはジハンにこの小説のことは他に漏らさないと約束させますが、その見返りとして彼の”パシリ”になることに。
ここから2人の「厳しい」関係が始まります。

ジハンのパシリとして使われるユジン、しかし彼女の態度にクラスメイトからは馬鹿にされてしまいます。
ユジンは自身の容姿にあまり自信がなく、また恋愛も未経験のため、ジハンへの態度も子供っぽくなりがち。
いつもジハンに使われるユジンに、生徒会長で成績も優秀なジェホが助けてくれるのでした。実はユジンはジェホが気になっていたのでした。

彼らの家族
主人公のユジン、転校生のジハン、そして成績優秀なジェホ。
彼らの家族関係が1つのこのドラマの大きな背景になっています。とはいえ、かなり軽い描写なのですが…。
ユジンは兄と弟がいる長女。家の手伝いを全てユジンだけにさせる母の態度にユジンは不満です。一応ここで「女だから」問題が軽めに語られます。
ジハンは父親の問題。そしてジェホは教育ママ問題。
3人は色々なストレスを抱えながらも、青春を進んでいくのでした。

ユジンの恋の行方
当初は優しいジェホが気になっていた様子のユジンですが、ジハンと過ごすうちに彼に惹かれていきます。
ただ、このドラマが良かったのが「ユジンが一体誰が好きなのか」をかなりわかり難く描写しているところです。
まあこの構成というか、作品自体は、正直『応答せよ1988』のオマージュというか、ネタ的なところが多くあるかと思います。
また、ジハンとジェホのイニシャルが同じとうところもポイントかと思います。
最終回のラストでは、大人になったユジンが登場し、苦く終わった初恋の行方が展望と共に描かれていて、なかなか良かったと思いました。

ということで、少し前に流行った”レトロ”と取り入れたWEBドラマで、実際それが特徴になっていたかと思います。ただ、ラブコメとしてはちょっと山場が無いようにも思いましたが、最終回にフックがあるというか、ストーリーとして盛り上がりが合って良かったなと思った次第です。
短く観れるので、気分転換になって良かったです。

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