ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 社内お見合い (感想)

おすすめ度:ラブコメは世界を救う100万点
始祖鳥度:100%
ブコメの真骨頂度:100%
原題:사내 맞선 / A Business Proposal (全12話)

社内お見合い ドラマ感想

友人のフリをしてお見合いした相手は社長だった?!2022年のラブコメ

あらすじ・キャスト

食品会社で研究員として商品開発をするハリ(キム・セジョンさん)は、友人ヨンソ(ソル・イナさん)に頼まれ、ヨンソとしてお見合いに出席。
相手は何と自分の会社の社長であるテム(アン・ヒョソプさん)だった。
とっさにバレないように演技をしてやり過ごすハリだったが、テムはそんな予想に反しヨンソを気に入ってしまう。
一方、そんなヨンソはテムの秘書であるソンフン(キム・ミンギュさん)に一目惚れしてしまう。

感想

全世界待望・ド直球王道ラブコメ
はちゃめちゃに面白かった!!!
心の底から最高か?とその徹底したラブコメ精神をありがたく拝みながら、大変楽しく視聴しました。全てが小気味よく、様式美のようにベタに展開するストーリー。
ブコメは基本セオリーを辿るとどうしてもダサいのですが、そこを巧みに利用した素晴らしい作品に仕上げてありました。ダサくて最高。
小難しいこたぁいいんだよ、ラブコメの神髄を見せてやるよ的な、どっしりとした懐の深さを感じさせる大変頼もしい作品でした。
ドラマとしてわかりやすくシンプルですし、そこに潔さも感じました。正々堂々とかっこよい、トップレベルな良質ラブコメで本当に大・大満足!

飽きず、ストレスなく視聴できるように隅々まで配慮されているのを感じましたし、脚本や演出のテンポが本当に素晴らしくて、相当練られているなあと感動してしまいました。
欲を言えば個人的には、最終回の12話が最後にしてちょっと散らかっているなあ…とは感じました。
ですが1-11話までが何しろ100億点だったので、ここで30点ほど減点されたところで気になるほどではありません。全編通してネガティブな点は私は何一つ感じませんでした。

そしてキャスティングが素晴らしかった!
テムを演じるアン・ヒョソプさんですが、出演する作品で雰囲気が毎回変わるので不思議な役者さんだなあといつも思ってしまいます。
今作でもダサいとカッコイイの両方の線をぐいぐい攻めてくるヒョソプさん、とても魅力的でした!
個人的にはテムの秘書室長ソンフンを演じる、キム・ミンギュさんが役にハマっていて良いなあと思いました。
あとダサくてウザいケ・ビン(イム・ギホンさん)の存在も、妙にシーンに効いていました。良い意味で絶妙な存在感でした。

原作はWEBトゥーンで、日本語タイトルは「お見合い相手はうちのボス」とのことですが、私は未読です。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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アン・ソヒョプさんインスタグラムより

冷凍食品などを手掛ける大手食品会社のジーオーフード(bibigo社のロゴが散見されましたが…)研究員として勤めるシン・ハリ。
大親友で財閥の娘であるヨンソの頼みで、”ヨンソ”としてお見合いに参加するハリ。いつものように、迫真の演技(?)でお見合いを破断にする計画です。
一方、会社は先日新社長であるカン・テムが就任したばかり。会長爺は仕事一筋の孫テムに、執拗にお見合いを勧めます。
そのうちの1人が、ヨンソだったのです。
派手なファッションで待ち合わせに臨んだハリですが、相手が社長のテムという事実に動揺してしまいます。もし社員であることがバレたら、ただことではすみません。
ハリはクレイジー風に演じますが、テムは何故か”ヨンソ”を気に入ってしまい、何と自信満々にプロポーズ。
即拒否するヨンソ(ハリ)に「なぜだ?」と問い詰めるテム。
ハリは思わず「始祖鳥みたいな顔も嫌!」と告げます。これには秘書も思わず同意。
久し振りに耳にした始祖鳥という単語…インパクトが強すぎる、満点。

結局ハリがヨンソを語っていたとバレてしまいます。しかし、ハリの隠しておきたい真実は、自身がテムと同じ会社で働いているということ。
クビだけは避けたいハリ、名前を”シン・クムヒ”だと今度は名乗ります。ちなみに界隈が夢中のドラマ内ドラマ『がんばれクムヒ』「がんばれクムスン」のパロディの主人公と同姓同名。
クムヒ(ハリ)に始祖鳥に似ていると言われ根に持っていたテムさんですが、会長爺からお見合いを無限セッティングされることにウンザリし、クムヒに連絡。
ここでラブコメ伝統「契約恋愛」をクムヒにオファーします。
ここまでで、2人はラブコメ教科書通りの展開で、契約恋愛&偽った関係が美しくスタート。素晴らしい。

もう1組のカップルが、ハリの親友ヨンソとテムの秘書室長ソンフンです。
個人的にヨンソのキャラが大変可愛いなと思って視聴していたので、ソンフンに一目惚れした彼女を全力で応援してしまいました。ヨンソも財閥の娘なのですが、嫌味が無くストレートなキャラで良かったです。
彼女も親元から引っ越してくるわけですが、ミラクル発生でソンフン宅のお隣同士に。好きな相手が隣人と判明し、ヨンソはウキウキ。しかしソンフンさんは、なにやら距離を取ろうとしています。

Netflix社内お見合い感想

何度かクムヒとデートを重ねるテム。会長とも会ったクムヒは、すっかり爺に気に入られてしまいます。順調と思われた契約恋愛…も長くは続きません。
楽しかったデートの後、クムヒのIDカードが入った財布を忘れたところから、クムヒ=ハリだとバレてしまいます。
これには始祖鳥も「許さない」と激怒。
しかしこの時点ではハリはバレているとは気づいていません。テムの反撃という名の、単なる小学生レベルの嫌がらせが開始。ハリさん大忙し。
一方で新たに芽生えた感情に、他でもないテムさん自身が戸惑うことに。
ちなみにテムさん、その後ソンフンの恋を察知して「大人になったな…」と感慨深そうに謎の上から目線でしたが、ご自分が初恋キッズのような振る舞いを見せているあたりも大変よかったです。満点。

ハリへの嫌がらせを加速していた始祖鳥でしたが、自分の気持ちを確信。
さすが社長の決断力なのか「告白するぞ!」と速攻で計画し始め、ソンフン秘書もこれには困惑。
どう考えてもダサすぎる合図を使ってレストランで告白するという、派手なプランを整えます。
しかしヨンソの事件もあって、実はテムはハリ=クムヒということを知っていると明かしていました。ハリはクビを恐れて、食事どころではありません。
結果テムさんプレゼンツの告白の計画も不発に…予行練習したのに…。(満点)

2組のカップル誕生
気持ちを確信してからのテムさんのムーブは押し気味で、ハリもそんな彼の態度に戸惑い始めます。何といっても自他共に認めるパーフェクトなルックスと欠点のない性格…そんなテムに優しく振る舞われると、好きになってしまいますよね。
しかしやはり気になるのはやはり2人の立場。チキンやトンカツで叩かれる身分差恋愛を描いた「がんばれクムヒ」が自分に重なります。
そんな時再びテムがお見合いするという噂を耳にしたハリはいてもたってもいられず、ついに気持ちをぶつけます。

もう1組のヨンソ&ソンフン。
なかなか素直に話すタイミングが取れなかった2人。やっぱりここはさすがのヨンソ、拒まれても機会を逃さずしっかり気持ちを明かします。
ソンフンも同じタイミングで実は一目惚れしていたと言うべき時に打ち明け、2人はカップルに!ストレスなく気持ちを伝えるドラマは最高。(満点)

このように無事テムとソンフンの社長と秘書コンビも、お互い大切な人が出来て充実した日々を送って…となりますが、彼らの最後の難関は権力者の方たち。
テムの祖父とヨンソの父です。
やはり立場の差がここで満を持して顕在化。いつ来るのかと思っていましたが、さすが終盤に大問題が来ました。
不穏な空気が2組のカップルそれぞれの間に流れますが、素晴らしかったのは彼ら4人が全くブレなかったこと。好きだという気持ちが一貫していたので、問題にぶつかっても進む道は1つだったのは良かった!

最終的にテム&ハリは話し合って最善策を取ります。ヨンソ&ソンフンも良い協力関係で新たな道を進みそうです。
ブコメのハッピーエンディングといえば、もちろん結婚。今作もその期待を裏切らず美しく最終回を迎えました。
とはいえ”決定的なシーン”は描かれなかったので、もしかしたら特別編やシーズン2の可能性もあるかもしれないなとも思えるエンディングでした。

個人的に面白かったのは、ソンフンがヨンソに用意していた指輪が入ったケース(箱)内部がライトアップされていることに少々ジワジワ来ました。
が、夜・車の中のシーンということもあり、配慮されていたのかもしれません。

ということで、わかりやすく・面白く・楽しいというラブコメの最高峰のようなドラマで、視聴していて単純に気分が良くなるという精神的安定のようでもありました。
個人的にはラブコメのジャンルが最も好きなのもあり、これほど完璧なドラマも珍しいなあと感嘆した次第です。とっても楽しませて頂きました。100%おすすめです。

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