ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ チアアップ (感想)

おすすめ度:62%
応援団度:100%
恋愛禁止度:100%
原題:치얼업 / Cheer Up (全16話)

韓ドラ チアアップ感想あらすじネタバレ

廃部寸前の応援団に入った、アルバイトに明け暮れる新入生ヘイだったが…?2022年の青春・ミステリーラブコメ

あらすじ・キャスト

頑張って名門ヨンヒ大に入学したト・ヘイ(キム・ヒョンジンさん)だったが、ひょんなことから落ちぶれ気味の応援団に入部することに。
気になっているヘイが入部するなら…と、ソンホ(キム・ヒョンジンさん)らも団員になるのだった。
しかしアルバイトに明け暮れているヘイにとって、団長ジョンウ(ペ・イニョクさん)率いる応援団の規律や練習は厳しすぎて…。

感想

サスペンス&青春
総合的には面白かったです。
ですが、ラブコメが好きな私の勝手な感想としては「サスペンスがなげーよ!」という気持ちにはなりはしました。
描かれる大学の応援団のスタイルがなかなか独特で、割と”ショー”的な雰囲気が強かったので最初10秒ぐらいビックリしましたが、派手で劇中でも盛り上がっていて良かったです。

家計を助けるためにアルバイトばかりしている主人公女性のヘイ。
彼女が、大学に入学して落ち目の応援団に誘われ入部、そこで新たな楽しみを見出して恋もして…という青春ドラマです。
そして今作のもう1つの特大エピソードが、この応援団にまつわる不吉なウワサと事故。
このザ・青春物語に、サスペンスを思いっきり正面からぶつけたストーリーとなっています。
構成としては、とりあえず文句を付ける部分があまりなかった青春部分。
苦学生のヘイと超体育会系の応援団ティアの仲間としての成長、青春。
そして恋愛禁止!!!という、まるで破られるためにわざと存在するようなルールがティアにはあるわけですが、もちろんLOVEが泉のようにあちらこちらに湧き出す青春。
だって青春だから!…LOVE発生は避けて通れない道なわけです。
申し分ない三角関係もあって、学園ラブストーリーはとても良かったです!

そして問題のサスペンス部分。割と最後の方までしつこく存在します。
これが何とも微妙な感じで始まって、そしてそのまま終わっていくので、「おーん…」という感じはしました。長く引っ張った割に「そうなの…」というか…。
とにかく、個人的には結構微妙なサスペンスだったので、そのあたりがどうかなという印象です。

主演2人のペ・イニョクさんとハン・ジヒョンさんは、お2人ともに役柄に合っていて良かった!
特にハン・ジヒョンさんは、溌溂さと雑な感じを持ち合わせた役柄に上手く雰囲気を合わせていて、観ていて良いなと思えました。

ゆるいネタバレありの感想

チアアップ 感想 あらすじ ネタバレ 犯人 韓国ドラマ

難関ヨンヒ大学に入学したヘイ。
ヘイは父親が亡くなってから、家計を支える1人。常にアルバイトに明け暮れている苦学生でもあります。
実は付き合っていた彼と別れた理由も、そこにあったのです。彼女がアルバイトに時間を割き、そして常にお金の心配をしていたから…。
とはいえ、ヘイは家庭の事情と彼との破局に傷つきながらも、大学生活とアルバイトと忙しい日々を送るしかありません。
そんなヘイを密かに気にしている男性ソンホの姿が。
このソンホ君、ヘイがアルバイト中に“知り合った”男性なのですが、彼女の堂々とした態度(?)に一気に惹かれた様子。
ヘイが同じ大学に通っていると知り、絶対仲良くなりたいと画策しているようです。
そんな2人の謎の関係を見抜いたのが、応援団OB。
団員が不足し、そして不吉なウワサがある応援団のOBは、ヘイを入部させれば少なくともソンホももれなく付いてくると考え、ヘイにお金を払うから入団してくれと頼むのでした。
入部すればお金がもらえる…!こんな話に乗らない訳がないのがヘイさん。
彼女はもちろん応援団に入団。そしてもちろんソンホらも。
こうして新入生である彼らは、晴れてヨンヒ大の応援団員となったのです。

厳しすぎる団長
応援団ティア、その団長ジョンウ。
彼は真面目で一生懸命ですが、その真面目さが時に新入生らにとって厳しすぎる、堅苦しさを感じる部分も。
ヘイはこのジョンウのルールを絶対に曲げない態度に不満を持ちながらも、お金のために団員を続けます。
とはいえ、彼女はいつのまにか応援団としての活動が好きになっていたのでした。
辛い練習を耐え、次第に仲間との絆が深まりつつあり、とても良い雰囲気に。
いつの間にかお金のことなど忘れて、心身ともに”真の応援団員”になったヘイさんでした。
そしてラブコメの王道、最初は嫌いだったジョンウに対しても気持ちが揺れるのでした。

不吉な応援団
そもそも応援団ティアが窮地に陥ったのも、過去の不吉な”予言”のせい…?
実際、ステージ上で大きな事故があったのも事実です。
それゆえ、団長であるジョンウは団員たちや自分にも厳しい態度で律していたのでしょう…。
新入生のヘイにも不穏なメッセージが入ったりと、妙な雰囲気がストーリーの中に漂っています。

ソンホ君
元々最初から(?)ヘイに心を寄せていた、ソンホ。
しかし彼女と良い関係になりそうなものの、ヘイの目にはなぜか団長ジョンウが存在することに気付いてしまうソンホ君。つらいです。
海でいい感じになったもののサッパリと無かったことにされ、それでいいのかと疑問を我々に残しつつも、結局ヘイさんと団長ジョンウが付き合ってしまうことに…。

気になった点

チアアップ感想あらすじ考察ネタバレ犯人 韓国ドラマ

・三角関係
ヘイを巡って争うジョンウとソンホ。
当初はソンホについては典型的な2番手キャラなのかと思っていました。
が、キャラの描き方がとても良かったのもあって、個人的にはヘイはまずは一旦ソンホと付き合ってはどう…?と、ついつい思ってしまいました。
彼はお金持ちで苦労知らずのようなキャラでしたが、ヘイに対しては常に彼女を一途に考えているのが強く伝わってきて、素の彼自身を見せている感がとても良かった。
むしろ団長より、キャラ自体の成長を感じさせる描写が良くできていた印象がありました。
と、正直なところソンホ&ヘイのカップルを私は完全に推してしまっていたのですが…。(団長すみません)
というのも、ジョンウというキャラの描き方がちょっとぬるい気がしました。
大体あれだけ「恋愛禁止!」とうるさく団員に通告しておいて、ヘイが好きだ、じゃねーよっていうか…。(団長すみません)
というか、昔から団員同士で恋愛しまくりでしたよね?!
こんな形骸化したルールを頑なに守ろうとする体制と団長らの態度が、個人的には「うぜえ…」と思ってしまっていました。(団長すみません、私は脱退します)

・ジョンウの元カノ
ジョンウ団長の背景については、そもそもよくわからない点が多くて私は不満でした。
団長はさぞMAJIMEな学生なのかと思いきや、派手な女性(ライバル大学の団長)が元カノといきなり出現。
ヘイさん同様に、視聴していて困惑&興味津々でしたが、彼らのカップルとしての過去も謎ばかり。
色々と明かされるのかと思っていましたが、「今はいい思い出だよね」的な物わかりの良すぎるオンナ的ポジションの元カノキャラで、アッサリしすぎて悲しかったです。もっとパンチを効かせて来るかと期待していたのですが…。
というのも、この元カノのキャラが割と突拍子もなくて浮いていたからというのもあって、ジョンウの性格設定的にどういう感じでこの元カノに惹かれたのか普通に知りたかったです。

・犯人について
終盤までしつこく引っ張った今作のサスペンスパートですが、本当に犯人の感情が安直すぎて絶句しました。
元団員の男性が犯人でしたが、動機としては過去に彼が好きだった団員の女性が他の団員と付き合っていたのを知って、失恋。
恋愛禁止なのに…許せねえ…グギギ…と闇堕ちし、好きだった女性を陰湿な手を使ってh卑劣に追い込んだ過去がありました。
加えてヘイがジョンウと付き合っていると知り、ここでヘイに対して何故か怒りが倍増。
率直に、意味不明。
過去を思い出したのでしょうか?恋愛禁止警察なのでしょうか?
このトラブルに不幸にも巻き込まれた人もいますし…。
怖すぎましたが一番怖かったのは、この犯人は(今は)団員ではないという事実。
一体何なの??と思わずつっこんでしまいました。
こんなネタを最後まで引っ張ったという点、そしてやたら恋愛禁止という部分に(心理的に)縛られていたくせに、全員恋愛しすぎな点。あのさあ…案件でした。
こんなネタなら、もっとジョンウとソンホとヘイのLOVEトライアングルを観たかった…。
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ということで、謎に規律が厳しい応援団での恋愛模様ドラマでしたが、この規律にまつわるエトセトラ(含サスペンス)が根本的に微妙だったかなと思った次第です。
青春・恋愛ドラマのパートだけだと面白かったですし、キャラも良かった。
ただサスペンスが妙に幅を利かせたため、メインキャラであるジョンウ団長の描写も矛盾点が出たりしたのではないかなあと感じた次第です。
総合的には観やすいドラマだと思えましたので、気になる方はチェックしてみてください。

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