ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

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韓国ドラマ 禁婚令 ー朝鮮婚姻禁止令ー 感想

おすすめ度:77%
ヨンデ王度:100%
サービス精神度:100%
原題:금혼령, 조선 혼인 금지령 / The Forbidden Marriage (全12話)

韓国ドラマ 禁婚令あらすじレビューネタバレ感想

結婚が禁じられた世に結婚詐欺師が王に会い…?2022年のラブコメ

あらすじ・キャスト

最愛の世子嬪を失って以来、彼女の幻影を追い失意に暮れていた王ホン(キム・ヨンデさん)。
国に結婚を禁ずる金婚令を命じてからすでに7年も経過し、国民の不満は頂点に達していた。
一方の詐欺師として生計を立てていたソラン(パク・ジュヒョンさん)は、
その悪質な行為で王の側近シノン(キム・ウソクさん)捕まってしまう。
しかし王の前で霊感があり世子嬪に憑依できると告げたことで、許されることになるが…。

感想

楽しくて面白かったです!
最近あまり軽いラブコメを視聴していなかったので、明るいドラマが観たいなあと思ってちょうど見放題になった今作を選んだのですが、そんな気分にピッタリでした。
時代劇ですが、あくまでもただの設定(?)というか、内容的には現代劇のような完璧なラブコメです。
「王様~」という呼びかけが「代表~」という呼びかけに変わっても、衣装を無視すればオフィスドラマと何ら差異がないレベルのかなりカジュアルなヨンデ王。
とりあえず、細けえことはいいんだよマインドで全編進む作品です。良すぎ。

中盤までは特にコメディが想像以上に強めです。
主演のヨンデさんの格好の良さを最大限に活かした、もはやネタのようなシーンがとにかく怒涛!(すみません、もちろん褒めています)
思わず画面の中にいるヨンデさんに向かって「ちんちゃ…?」と喋れもしない韓国語を言ってしまいたくなるような、かなり気前が良いシーン満載。
太っ腹なドラマだなあ…と、とても好感を持ちました。これは今作の最大の長所だと思います。
キム・ヨンデさんは個人的に好きな俳優さんの1人ですが、ご本人の持つどこか気取らないような雰囲気が今作でも完璧に出ていて、大変良いなあと思いました。(個人的に抱いている非常に勝手な印象です、すみません)
そんなヨンデさんのサービス精神旺盛(?)な雰囲気もあってか、バラ風呂や腹筋含め”お決まり”も余すことなくしっかりと用意。
ヨンデさんが気になる方には、満足度が高いドラマではないでしょうか。
作中それなりにダークさもあって死人が結構出たりしているものの、楽しい全12話でちょうどよい尺のドラマになっています。

内容としては、かつての妻を亡くし彼女を忘れられない王が、霊感があるという詐欺師ソランと出会い、愛を深めていくが…?というストーリー。
女性主人公が詐欺師という設定で、その後王との関係で一波乱あるのが予想がつくかと思いますが、実際その通りの展開です。
とはいえ、最後はうまく設定を使ってまとまっていて良かったなと思いました。
気楽なラブコメ時代劇を視聴されたい方には、ピッタリだと思いますので、是非チェックして頂ければと思います。
原作はWEB小説とそれを元にしたWEBトゥーンです。

ゆるいネタバレありの感想

韓国ドラマ 禁婚令 感想考察レビューネタバレ

世に禁婚令が出てはや7年…。
とはいえ、人の気持ちは簡単に抑えることはできません。
そんな感情を”利用”しようとしたのが、詐欺師のソラン。密に男女の仲を取り持つ仕事をしていたのでした。
しかし彼女もそんな悪事が何と王に直接ばれてしまい、捕まってしまいます。
大ピンチのソランでしたが、王の表情らを咄嗟に判断し彼女は持ち前の機転の良さで乗り越えるのでした。
そう、実は王は亡くなってしまった世子嬪を、一瞬たりとも忘れることができていません。
彼女の死後、何度も王のために揀択(カンテク、お妃選び)を宮廷は行ってはいたものの、全てが上手くいかない王。
そのためこのように長期間ものあいだ禁婚令が出ているのでした。
王は世間に嫌われ、悪夢に悩まされ、半ば病んだ状態。
そんな王の置かれた状況を一目見て「失恋の痛み」と簡単に判断したソランは、占い師のごとく彼の悩みを言い当てます。
そして、自分は亡くなった世子嬪の憑依ができると…。
世子嬪の名前が出た瞬間、王の表情が急に変化。霊でも何でもいいから世子嬪と話したい王なのです。
詐欺師ソランは許され、特別に世子嬪の言葉を憑依で伝えるために、シノンの警護の元で王の側にいることが許されるのでした。
しかし、問題は”憑依”のこと。
ソランには大して霊力などなく、もちろんこれは詐欺。王を騙すとことは重罪です…。

王とソラン
世子嬪が恋しすぎる王は、たびたびソランに憑依をせがんだり、ソランの言葉(世子嬪からのメッセージ)に一喜一憂するヨンデ王。
しかし次第にソランが王のとの距離に戸惑い始めます。一方の王も、ソランと世子嬪を混同するような行動が目立ち始めることに。
2人の気持ちが接近しますが、とはいえ立場も異なり、王は特に自分の気持ちに向き合えないよう。

王の苦悩
世間では結婚しない王と色々噂される王でしたが、実は今までの妃候補者が全て殺されているという恐ろしい事実が明らかになります。
(結婚したくても)犠牲者をこれ以上出すこともできず、だから王は結婚を避けていたのですね。
もちろん事の始まりは最愛の世子嬪の死。彼女は自害したとされていますが、王は誰かに世子嬪が殺されたと考えています。
王の妃の立場を狙って、他の何者かがこの一連の事件に関係しているに違いないと探るヨンデ王。
とにかく何かと危険な宮廷、王は毎晩の悪夢が止まりません。
ソランに警護を付けたのも、このような事情からだったのです。

ソランとシノン
逮捕した時点でお互い何かを思うソランとシノン
実はこの2人、かつての”結婚相手”だったのです。
ソランは今は詐欺師として暮らしていますが、その昔はヒョンソンという名前の良家の長女。このシノンと彼女は縁談がまとまっていた仲。
しかし義母の陰謀でソランは名前と家を捨て、全く違う生き方をスタートしなければならなかった過去があったのです。
シノンはそんな”かつての婚約者”ソランに惹かれます。ですが、ソランは今や宮女となり王の”女”に。
ソランのそんな姿を見て、シノンは葛藤します。

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このように、基本的には
・世子嬪が忘れられないヨンデ王vs憑依ソラン
・王を好きになってしまうソラン
・ソランを巡るシノンvs王
・宮廷の陰謀あるある
・ヨンデ王プロデュース宮廷グランピング
・ソランの過去と霊感無し問題
・ヨンデ王のカンテクの優勝者実際戦っていない問題
などなど…。
これらで上手く(?)まとめてあったドラマでした。
とりあえずヨンデ王は女性にはかなり一途なタイプと思われますので、ソランとも末永く幸せにいてくれると思います。
強引さも多くありましたが、根本的にコメディ色がとても強かったのでこの辺りは一切気にならず純粋にラブコメ時代劇を楽しめた次第です。
陽気なドラマはやっぱり良いなあ…と思いました。

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