ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 言葉の温度:僕らの19歳 (感想)

おすすめ度:50%
平凡度:100%
友情度:100%
原題:언어의 온도 : 우리의 열아홉 全16話(U-Next版)

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平凡な女子高生ジナは高校3年という時期に友情と進路について悩むが…。2020年放送のWEBドラマ。

あらすじ・キャスト

ジナ(チン・ジヒさん)は高校3年の女子。
受験を控えて幼馴染のチャンソル(ナム・ユンスさん)や親友のユリ(カン・ミナさん)が進路を決めるなか、自分の道が定まらず迷っていた。そんなジナはクラスの女子たちに陰口を言われていたが…。

感想

友情をテーマにした正統派の学園ドラマという感じの作品でした。
ラブストーリーはかなり軽めで、高校3年という微妙な立ち位置の揺れ動く気持ちを描いたドラマ。大人への第一歩を踏み出すにあたり、人間関係で最も大切なことは何かを問いかけるような作品です。
約25分x全16話のWEBドラマで、ストーリーテンポも良く視聴しやすかったです。
それなりに(というと失礼ですが…)面白く一気に観ましたし、特別違和感もなくストーリーが進むタイプのドラマなのですが、逆にそこが結構な短所かもしれません。
特にコレという目立った箇所があまりにもないというか、こじんまりとまとまりすぎていて正直なところかなり凡庸に感じました。
特徴的な目立つ部分もなければ、WEBドラマによくあるとんでもねえな…という斜め上行く点もなく、可もなく不可もなくという…。
もちろんそれが悪い訳ではありませんが、ドラマとしては良い意味でも悪い意味でも印象に残りにくいかなと思います。
尖った部分がなく平坦すぎる、そこが一番残念かなと感じました。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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ナム・ユンスさんインスタグラムより

ジナ(チン・ジヒさん)は平凡な女子高生。
しかし、姉は名門ソウル大に入学したため、ジナも通う姉の母校で「ソウル大に進学した子の妹」として知られています。
トッポギ屋を営む親も、なぜか姉よりも妹のジナにあれこれ手伝いを頼むことが多く、ジナはその不公平感を募らせています。
そんなジナの幼馴染がチャンソル(ナム・ユンスさん)。
彼は密かにジナのことを好きですが、あくまでも"親友"の2人。特にジナはチャンソルのことは完全にただの男友達と思っているようです。彼もついジナに憎まれ口を叩いてしまいますが、彼女のことを常に考えているチャンソル君です。

ジナの親友ユリ(カン・ミナさん)は美人で成績も優秀。
しかし彼女は心に闇を抱えていました。実はユリは中学時代に同級生からイジメにあっていた過去が。
彼女はそれがトラウマになり「絶対に人を信用しない」と決意して高校に入学。常に自分の気持ちや意見は封印し、周囲の人々に溶け込むように同調して学校生活を送っていました。
そのため、ユリに心を開くジナに対してもどこか常に線引きをして、深入りしないようにしているようです。
誰に対しても”嫌われない”ようにしていたため、友達であるジナの事を嫌うグループの女子たちがクラスに存在するのですが、そんなグループの女子に対しても、ユリは同調していました。明らかに火種を抱えているユリでしたが、彼女はそのバランスに度々自分でも苦悩しているよう。
そんな時、ユリの中学時代を知る男子高生ガンウク(チュ・オジンさん)が転校してやって来ます。ユリの八方美人のような態度を見て、ガンウクは無言に。
ユリに度々注意するガンウクですが、ユリは聞く耳を持ちません。

進路に悩むジナですが、彼女は密かにエッセー的な文章を投稿するSNS(文スタ)を始めていました。自分の素直な気持ちを匿名で綴った文章は、次第に人気になっていきます。
彼女はフォロワーの1人とメッセージをやり取りし始め、ジナとその相手はもちろん素性は知らないままお互い心の支えになっているようです。
次第にジナと文スタを通じて仲良くなった相手が、何とクラスメイトのドユン(キム・ソンヒョンさん)だったと知り、2人は戸惑います。ドユンが教育熱心な母親との関係に苦悩していることを知るジナ。
またドユンは、彼女が文スタの相手だったと知る前から完全にジナの事が気になるようでした。

そしてウンビン(パク・セヒョンさん)。
彼女は常に学年1位の優秀で真面目な女子。しかし実は家計が苦しく、クールな態度とは裏腹に常に悩んでいました。
みんなには家庭教師のところへ行くと言いながら裏では必死でアルバイトをし、新しい参考書も買えず大学進学も諦めなければならないかもしれない…。そんなところまで追いつめられていたウンビン。
そんな時、偶然にも彼女の事情を知るチャンソル。どこか似た境遇のチャンソルとウンビンは打ち解け、次第に仲良くなります。
ウンビンは自分に親切なチャンソルの事が好きになってしまいますが、残念ながら彼はI LOVEジナを明らかにしているため、彼女は複雑な気持ちに。

このような6人の男女の高校生が中心となって展開されます。
物語のピークは、ユリの八方美人がついにクラス女子にバレてしまうところでしょうか。
誰にも嫌われたくない!と半ば強迫観念のようになってしまったユリは、周囲の意見に流されるまま同調し、親友であるはずのジナの悪口にまで同意した形を取ってしまいます。このままじゃいけない…と思っていながら、そして友達であるジナを悪く言いたくないと思っていながらもユリは自身の態度を止められません。
しかし遂に女子グループにユリのそんな二面性をジナにバラされ、クラスで孤立してしまうユリ。中学時代と同じことが起こってしまいます。
そんなユリにジナの取った行動は…?

主題としてラブストーリーはほぼ皆無で、主にジナとユリの友情関係や人間関係の築き方を学園生活のいわゆる「女子同士のいざこざ」をネタに描いたドラマでした。
ジナとユリの間に立つ意地悪女子が、本当に意地悪すぎて「ヒマなのかな」と思ってしまいましたが、正義が無事勝って良かったなと思った次第です。

個人的にはウンビンが最も好きなキャラでしたが、あれだけ優等生キャラだったのに唐突にチャンソル君にキスをしてしまうあたり、なかなか攻めるタイプなんだなと意外に思えました。
まあジナ好きを公言しているチャンソルから逆転勝利を奪うには、正攻法ではダメなのかもしれませんが…。
また、ジナの事が好きだったドユン君もあっさり彼女のことは諦めていたので、意外と潔いなと思いました。

ということで各々の進路や友情に悩む多感さを描いたドラマで、特にぶっ飛んだエピソードもなく、素直にまとめ上げてある作品でした。
上述した通り、そこが良くもあり悪くもありというか、特に目立つ点がないのが面白味に欠けるかなという感想を持ちました。
ドラマ構成として問題ない展開でしたが、WEBドラマなので時にウンビンさんのように攻める姿勢も欲しかったかなと思った次第です。

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