ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 君の心はミュート (感想)

おすすめ度:30%
キャラ設定度:100%
覆面歌手度:100%
原題:너의 마음은 음소거 全4話

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歌えない歌手と心の読める女性の不思議な出会い…2020年のWEBドラマ。

 あらすじ・キャスト

雑誌編集者に勤めるハンナ(ペ・ユンギュンさん)は、とあるきっかけでギターを持ったジェウォン(ウォン・ヒョンフンさん)に出会う。
仕事に穴をあけるわけにいかなかったハンナは、偶然出会ったジェウォンに歌ってもらおうとするが、ジェウォンはある問題で人前で歌うことができない。
しかし、ハンナが側にいると自然に歌えることに気付き…?

感想

約15分x全4話のかなり短いドラマです。
演じられている2人の俳優さんの雰囲気が良く、可愛らしかったです。
ただ、ストーリーでの主人公2人のキャラ設定が想像以上にクセが強いため、そのせいで話がかなり散漫になってしまっていたのが残念に思いました。特殊な設定を2つも詰め込んでくるとは、なかなか強気だな…という印象です。

ハンナは"好きな人"の心の声が聞こえてしまう、という設定。
一方の男性のジェウォンは才能あるミュージシャンですが、とある病気で人前では歌えないという、ドラマでは珍しく2人ともやや特殊な背景を抱えています。
尺がとても短いのに、既にこれだけで欲張った設定になっていたので、結果的にどちらの設定も雑になっていて、お話として全体的に都合よすぎでしょ的になってしまい、もったいないなと思いました。

ゆるいネタバレありの感想

ウォン・ヒョンフンさんインスタグラム

雑誌編集者に勤めるハンナは、好きな人の心の声が聞こえるという特殊能力がありました。編集長からミステリアスな覆面歌手のJuneにインタビューをするよう、強く求められます。しかしJuneは取材を一切受けないということで有名な相手。

一方、覆面歌手Juneの正体は実はジェウォンな訳ですが、取材を受けないには理由がありました。彼はノイズ症候群という病を患っていて、人前で歌えなくなっていたのです。
しかし、そんなジェウォン(June)は、取材を頼んだ相手がハンナだと知り、インタビューの依頼の回答を保留します。普段は速攻で断るのですが…。

実はジェウォンはハンナとは以前知り合っていて、気になっていた相手でした。
とあるきっかけで、ジェウォンはハンナの前で歌を歌うことになるのですが、歌えなかったはずが、彼女が側にいたことで歌えたことを不思議に思います。
彼女に会いたいが故に、取材を受けることに難癖をつけるジェウォン…。
ハンナに以前教えてもらった、「好きな人の心の声が聞こえる」という事を思い出し、
自分を好きになればいい、と告げます。

ハンナは条件として3回ジェウォンとデートし、彼を好きになるようにすると宣言。2人のデートが始まります。
元々ジェウォンはハンナを気に入っている訳で、2人の距離はどんどんと近づきます。が、ハンナは一向にジェウォンの心の声が聞こえません。本当は好きではないのかも…と悩みます。
ジェウォンはジェウォンで最初の出会いで、もしかしてハンナが側にいれば、人前でも気にせずに歌えるかもしれない、と感じはじめます。お互い好きなのに、少しズレてしまった2人の気持ちですが…?

ということで、エンディングでは「よかったね…(棒読み)」という、若干の無理矢理感がありつつも、とりあえず上手くまとめたハッピーエンド。
と同時にハンナのナレーションで「たまに人生では考えられないことが起こる…」と入るのですが、正直これには相当無言にさせられてしまいました。
というか、最初の設定「心の声が聞こえる」という点から、考えられないことが起こっている訳で…。困惑。

ジェウォンはハンナを最初の出会いで一目ぼれ状態で好きになったくせに、妙にインタビューでじらしたりと、とにかく展開の繋ぎの無理矢理感がすごい。どうにかして2人のキャラ設定を活かしたエピソードの展開に繋げていきたいのが明らかすぎて、雑で強引過ぎたような気がしました…。
ジェウォンとハンナどちらか一方の設定だけを活かしたほうが自然で良かったかな…と素人ながらに思ってしまいました。
演じるお2人のカップルとしての雰囲気が良かっただけに、残念!

撮影セットやロケーションもよかったものの、肝心のストーリーがチグハグな印象で、最終回は微妙な気持ちで視聴を終えたドラマでした。
俳優さんの雰囲気も良くて、良い点も沢山あっただけに、お話しがちょっと勿体ない感じのミニドラマでした。

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