ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 私は道で芸能人を拾った (感想)

おすすめ度:5%
秘めた犯罪性度:99%
サスペンス&ラブコメの相性度:5%
原題:나는 길에서 연예인을 주웠다 全10話

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殴って失神させてしまった芸能人を家に連れ帰る?!ソンフンさん主演の2018年放送のサスペンス系ラブコメディ。

 あらすじ・キャスト

契約社員のヨンソ(キム・ガウンさん)は上司のパワハラにも耐えつつ、頑張って働いていたものの、クビに。
送別会の夜上司に仕返しのために後ろから殴るが、相手は上司ではなく、何と芸能人のジュニョク(ソンフンさん)だった!
失神したジュニョクを見て、パニックになったヨンソが取った行動とは…?!

感想

このドラマ…。
感想としては「なんなの??」という言葉しかありません。その言葉が180回ぐらい頭を巡っていました。
どんな映像作品も良い部分が一つはあると思うのですが、この作品に関しては失礼ながら良い部分があまり見当たらず、全体的にヒドイ部類に属するドラマだと思います。
面白いと思う部分が皆無というか…。どちらかというとつまらないというよりは、とにかく終始困惑させられたドラマでした。
何もかもチグハグで、収拾がつかない感がすごい。どうしてこのドラマ作ろうと思った?と質問したい状態でした。上から目線ですみませんが…。
出演者も正直、可哀想に思えました。

ただ、このドラマの脚本家のおひとりが『まぶしくてー私たちの輝く時間ー』を書いたイ・ナムギュさんなのですが、その部分はある意味かなり興味深く感じました。
ちなみに、今作主演のキム・ガウンさんも『まぶしくて』に出演されています。

タイトルも少々謎ですが、気になったのがオープニング。
曲も完全にサスペンス調で、かつアニメーションなんかもちょっと不気味系なんですよね。
しかし・・・
オープニングあけたら速攻で始まるドタバタコメディ。なんなの?っていう。最初のプロットと絶対違うでしょ…と嫌な予感がしました。

企業で契約社員として働くヨンソ(キム・ガウンさん)が、芸能人のジュニョク(ソンフンさん)を監禁する話。
とにかく1話からずっと「なんなの…(無言)」というストーリー展開。
何度か観るのを止めようかと思ったのですが、変な作品ほど観たくなってしまうので、そのまま観てしまいました。(が、観なくても問題ありませんでした)

ヨンソ役キム・ガウンさん
とにかく、うるせえ…。(すみません)
セリフの8割はキレ気味の演出で、性格も極端。なんなの、ヨンソ?と全10話常に思ってました。(キム・ガウンさんに非はまったくありません。あくまでも役柄に対しての感想です)

ジュニョク役ソンフンさん
芸能人のスター役でそこは面白かったです。
が、なんなの??どう転べばヨンソを好きになるワケ?どうしてその恵まれた体格を活かさない?と問い詰めたかった。(ソンフンさんが悪いわけではありません)

ゆるいネタバレありの感想

ソンフンさんインスタグラムアカウントより

契約社員のヨンソは意地悪な上司からクビを言い渡されます。
その件が原因となりある夜、ヨンソは恨みもあって上司の後頭部を殴るのですが、殴る相手を間違ってしまいます。
上司と思った相手は、実は芸能人のジュニョクだったのですね。
単に失神しただけのジュニョクですが、ヨンソは殺してしまったとパニックになり、彼を自分の家に連れ帰ります。

いやいや…連れ帰るのがそもそも…(困惑)

ジュニョク役のソンフンさん、体格がしっかりされた方なので、気を失ったジュニョクを担いで帰るヨンソの違和感がすごい。
パニックになったのはわかりますが、通常のセオリーとしては逃げるのではないでしょうか?

そしてヨンソは気を失ったジュニョクさんと共にやっと家に到着。
ここで「私は道で芸能人を拾った」というタイトルを回収したワケですね…。勝手に殴って拉致してきただけで、決して拾ってないですが…。

とにかく、家にイケメン芸能人を連れ帰ってきたヨンソ。
♡DANDAN2人の距離が縮まってく♡
だけど彼を殴った犯人ってバレちゃった!ぴえんぴえん
という、サスペンス的トラブルを背景にした、普通のラブコメが続くものだと予想していました。

ですが、そんなぬるいラブコメではありませんでした。悪い意味で。
・ヨンソの性格がとんでもねえという点
・ヨンソがうるせえ…(50回目)という点
・ジュニョクが体格に似合わず非力という点
特にドラマを前・後半の2つに分けると、前半の違和感が全て上記でした。
間違えて殴って失神させるのはネタとしてアリですが、そのあと家に連れ帰り(ドラマとしてはまあアリ)そして…

監禁?!?なぜ?!?!

どうして監禁するのか??この点が本当にまず理解不可能でした。
ジュニョクの事が異常に好きな危険なファンとして、監禁する方が断然理解できます。
しかも監禁の前は、死んだと思っていたジュニョクを遺棄しようと目論んでいたヨンソ。怖い。
鎖を付けられて監禁されれてしまったジュニョクさん。
しかし彼の方が男性ですし、そしてもちろんソンフンさんですし、ヨンソに比べると体格も良くて、力もありそうなのですが、あまりにも大人しく監禁されすぎっていう…。(それとトイレちゃんと行けてたのかな…?)

一応設定ではヨンソは女子相撲経験者で、ジュニョクを投げ飛ばしたりするシーンもあります。
でも…なんなの????
ジュニョク、さっさと逃げてよ!!とキレそうになりました。

脚本もどうなのか、と思う部分も多いのですが、やっぱり一番ヤバイのがヨンソの性格設定が本当に割とマジでひどかったと思います。
故意にそうしているのかなと頑張って思ってはいましたが、ラブコメドラマの主人公女性としてはナシすぎます。

殴ったり、監禁の件もそうですが、考え方が非常に振り切れていて、とにかくトラブルがあっても逃げたらよい、隠したらよい的なところが多すぎて怖すぎる!
観ていて不可解でもあり、異様でもあり、共感もできず…。
彼女の狂気性を描きたかった部分もあるとは思うのですが、やたらドタバタコメディ的かつラブコメに仕上げてあるので、そのあたりの整合性が…。
観ていて一体どう彼女を捉えてよいものか、かなり理解に苦労しました。
もっと作風がブラックコメディ的なら、もっとうまく彼女を活かせて面白かったかもしれませんが、ベースのお話がいわゆる普通のラブコメになので、狂気性との親和がゼロすぎて…。

そんな困惑している視聴者は置いてけぼりで、ラブコメお決まりの結果として、気が付けば当たり前のようにジュニョクがヨンソを好きになっているんですよね。

え…いつ好きになったの…?(大困惑)

キスしてる場合じゃねーよ…、芸能人のジュニョクはそれで本当にいの??!という感想しかありませんでした。
ジュニョクの犯人捜しなども、正直「フーン」ぐらいのレベルで霞むほど、ヨンソがヤバイ人間すぎて…。ヨンソの隣人もよくわかんねえ…という設定ですし。

結論、このドラマ、なんなの?!

ということで、主役で演じられたソンフンさん、キム・ガウンさんお疲れさまでした。
韓国ドラマも色々あるんだなあ、とその深さを知った次第です。
お話としては久しぶりに全く面白くなかったので、おすすめはしません。しかし、ソンフンさんはカッコよかったです。

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